フランス書院編集部発

【2016年3月31日】

「第16回フランス書院官能大賞」結果発表

「第16回フランス書院官能大賞」(11月末日締切分)に、たくさんのご応募をいただき誠にありがとうございました。

最終選考が行われ、編集部で厳正な審査をおこなった結果、下記の通り決定しました。

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大賞
該当作品なし

新人賞(賞金30万円)
「淫鎖 鎖に繋がれたママと巨乳教師」(K.Mさん)

特別賞(賞金30万円)
該当作品なし

■ノンフィクション部門

該当作品なし

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■受賞作講評

官能大賞・新人賞受賞作

「淫鎖 鎖に繋がれたママと巨乳教師」(K.Mさん)

名家を舞台に義母と息子、それに女教師をめぐるドロドロの三角関係を描いた作品。調教に加わる女家政婦(お手伝いさん)など登場人物は多いが、複雑な人間関係をよくまとめ、サブキャラも魅力的に描けている。名家とひとくちにいっても、それを作品世界で実現するには細かなディテールを積み上げる必要があるが、作者は逃げずに描ききっている。
最終選考に残った方にはそれぞれ強い個性があった。地の文のイメージが豊かな人、世界観や設定の上手い人、テンポの良い小説を書ける人……。その中で本作が受賞に至ったのは、自分の個性、やりたいことをしっかりとコントロールして、「小説の形」にまとめあげてみせた技術だ。複雑な人間関係の愛憎をベースにした退廃的な世界観は、これまでのフランス書院文庫にないものであるが、作品世界の圧倒的な魅力が受賞に繋がった。

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惜しくも選外となった作品についての講評です。

「二人の女」(A.Wさん)

いとこのお姉さん(26歳)とその友人の人妻、二人の年上の女性から青いレッスンを受ける少年の話。奇をてらうことなく、王道の年上誘惑モノに真正面から挑んだことを高く評価した。テンポよく読み進めることができ、特にヒロインのセリフには著者のセンスの良さを感じた。フェティッシュな色づけも良く、少年の汗の匂いを拭き取り、そのハンカチを嗅ぎながらヒロインがオナニーをする描写は強く印象に残った。
あえて言うならば、より幅広いヒロイン――具体的には30代半ばから後半ぐらいの熟女も読んでみたかった。二人の年上女性は(一人が人妻とはいえ)〝若いお姉さん感〟が強かった。彼女たちに加えて「熟女」も登場させた上で、もっと分量(枚数)があれば、受賞に繋がっていた可能性はある。確かに本賞は枚数不問ではあるが、受賞作となるためには、多彩なヒロインの濡れ場を、それなりの分量でしっかりと描き、作者の力を見せつけてほしい。

「淫ファントラブ耽溺」(Y.Uさん)

前回の官能大賞で最終選考に残ったY.Uさんの再挑戦。前回同様、地の文のイメージの豊かさには感嘆させられた。濡れ場の量もたっぷりで、作品全体からただよう淫靡さは、さらにパワーアップしている。相姦の禁忌感濡れ場の濃さ、でいえば最終候補に残った作品の中で、一番迫力があったかもしれない。
残念ながら受賞に至らなかったのは、セリフや心情の弱さだ。作者は地の文が上手いがゆえに、地の文を軸に小説を組み立てている気がする。本来であれば、男女のセリフの〝掛け合い〟を創作の基本に据えるのが理想だ。こんなセリフをヒロインに言わせてみたい!こんな掛け合いをさせたい!という衝動を、作品に反映させてみてほしい。
もちろんそれは、地の文を軽視していい、という意味では断じてない。官能小説は地の文だけでも、セリフだけでも駄目で、トータルのバランスの良さが求められる。自分の衝動や、やりたいことを上手く作品世界に昇華させる「技術」を身につければ、Y.Uさんは必ず受賞に結びつくだろう。

「四人の姉とロシア美女 蜜罠の館」(Y.Uさん)

応募者のY.Uさんは過去に何度も本賞に挑戦してくださっており、多くの作品が選考を突破している実力者だ。濡れ場は濃密によく描けている。たとえば、服を脱がせて初めて少年が女性の「乳房」を見る。そのときの乳房の「絵」をしっかり描けている。おっぱいを揉んだときの形の変え方、匂いまでが漂ってきそうな濃密な描写だ。
ただ、地の文はすばらしいのだが、セリフの掛け合いが弱い。心情をもっと入れて欲しかった。視点をなるべくヒロイン側にとり、行為の最中、彼女が何を考えているのかを伝えてほしい。ちなみにこれらの指摘は、前出の「淫ファントラブ耽溺」と似ているかもしれない。
現代の官能小説、というよりもエンタメ小説全般では、セリフや心情の重要性は増すばかりだ。思わず背筋がゾクッとするような淫靡なセリフを作り出すセンスというのは誰かが教えられるものではない。逆に言えば、それを武器として持っている作家は強い。

「鈴蘭女子高校」(H.Nさん)

多額の寄付の見返りに、性の生贄として差し出される女子生徒や女教師たち。学内ではポイント制で競わされ、獲得点数の低い者には残酷な末路が待っている。世界観の構築はすばらしく、文章も上手い。一般的な意味での「小説」を書く力で言えば、最終選考に残った作品の中でいちばん感じられた。
ただ、肝心の濡れ場が少ない気がした。フランス書院文庫は官能専門レーベルなので、選考においては濡れ場がもっとも重視される。また本作品は、レズや(SM的な意味での)女王様要素が強い。それ自体はいいのだが、レズや女王様というテーマは、どうしても読者が限定されてしまう。男と女の絡み、フェラチオやセックスといったプレイも入れ、幅広い才能があることを見せてほしかった。逆に言えば、「小説」を書く力は文句なくあるわけなので、濡れ場(特に男女の)を描く力が加われば受賞に結びつくだろう。

「蜜愛・淑女協定」(Kさん)(P.N)

「男の娘メイド」としてカフェでバイトすることになった少年が、カフェの女社長、生徒指導の先生、母と関係を結んでいく話。テンポが良く、一気に読ませる力があり、「男の娘」という発想を、「王道誘惑小説」に導入した点を評価した。
だが、全体的に濡れ場が少なく、興奮度という点では物足りない印象を抱いた。たとえば冒頭、バイトの面接シーン。「年上熟女の面接官と少年」という、誘惑小説では定番の設定ではあるが、物語の説明に終始していた。ここで、脚を頻繁に組みかえる女社長の様子や、むっちりとしたふとももの描写、椅子に座る女社長のパンティが見えそうで見えない様子……など、流れを説明するとともに、「色気」を感じさせるシーンも描くべきだった。物語を「艶っぽくする」ためにはどうすればいいかを、常に考えながら書いてほしかった。

「籠絡――淫蜜に濡れ堕ちていく少年と人妻たち――」(K.Yさん)

妊娠八ヶ月の化学女教師、恋愛のトラウマを抱えた派遣女教師、その義理の姉のセレブ美女とともに、淫らな運命に絡め取られていく少年の話。
まず「妊婦」で描こうとしたところに、興味を惹かれた。だが読了後、恐らく投稿者は、妊婦という属性にそれほど強い情熱は抱いていないのではないかと感じた。禁忌感を演出するための「道具」として使われている印象がしたためだ。
人と違うことをするという精神はもちろん大事だが、自分がいちばん何が好きか、ということも大事にしてほしい。投稿者は、過去に何度も最終候補に残っている実力者だ。「本当に書きたいもの」を聞いてみたい。
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つづいて、ノンフィクション部門の講評です。

「深い穴」(K.Oさん)

M性感マッサージ店に勤めたことがある女性の、ドライオーガズムについての考察。ちなみに昨年から新設したノンフィクション部門であるが、応募数が多いのが風俗体験記である。客としての視点、店に勤めた嬢としての視点、どちらも多い。
似たテーマの応募作が多い中で、本作が最終選考に残った理由は、ドライオーガズムというテーマはもちろんだが、作者の「文才」も大きい。ドライオーガズムという現象を「水はない。熱く焼けた砂の上を、彼は想像の帆船に乗って進んで行った」と表現する才能には感嘆した。だから「ドライオーガズム風俗店体験記」として見れば、本作は満点である(本にすることを考えれば、さらに分量は必要だが)。
惜しむらくは、もう少しHOW TOの知識や情報が欲しかった。作者はそういった情報を伝えられない(情報自体にあまり意味がない)と何度も断ってはいるのだが、本にすることを考えれば、ビギナー向けの具体的でわかりやすい情報は欲しかった。

「「イカセ方」入門」(T.Nさん)

本作はHOW TO SEX、性の指南書である。わかりやすく伝えようとする姿勢、その裏付けとなる具体的な情報の盛り込み方はすばらしい。Gスポットを探すとき、「体温を測るような気持ちでそっと押し当てればいい」という表現はイメージしやすい。作者は常に読者側の視点を忘れず、たとえ話や比喩を多用する。しかも、とても巧みである。目次の立て方や構成も見事で、一つの作品を通じて、セックスをわかりやすく、順序立てて読者に伝えようとする姿勢には我々も学ぶことが多かった。
だが、「女医が教える本当に気持ちのいいセックス」(ブックマン社)や「スローセックス実践入門」(講談社+α新書)がベストセラーとなって以来、各社からHOW TO SEXに関する本が出た。飽和状態を通り越し、今は一段落した状況だ。この作品自体は非常に完成度が高いのだが、このタイミングで新たなHOW TO SEXの本を出すためには、既存の性指南書を上回る新たな情報、深い知識がさらに欲しい。たとえば原稿の中には、セックスで女性が望む部屋の明るさについての項目がある。暗い方がいい、とは書いてあるが、どのくらいの暗さかについての情報はない。たとえば「月明かり程度」と具体性な表記があればよりわかりやすくなる。さらにもう一歩踏み込んで、情報を盛り込んでほしい。

「ソックス美女の危機一髪」(D.Kさん)(P.N)

作者によると、「ソックス美女」とは「スカート、ショートパンツ+クルーソックス、ハイソックス」を穿いた18歳以上の人妻やママ、ワーキングレディ――。
表題は、「ソックス美女」たちが理不尽にも監禁されて「危機一髪」に陥る状態を指すという。本作は「ソックス美女の危機一髪」が登場した雑誌、映画、テレビ番組の紹介、さらに「著者の収集遍歴」で構成されている。
まず、数十年の間、己のフェティッシュ衝動を磨きつづけ、映像、画像を収集してきた作者の情熱に心をうたれた。本作は、衝動を余すところなく発露した作者の「ヰタ・セクスアリス」、告白の書と言えよう。
刊行に値する作品かと問われると、分量、版権の問題もあり、正直難しいが、DIDDamsel In Distress)というフェティッシュな嗜好をここまで追求したことに敬意を表し、最終候補作品とさせていただく。

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次回の〆切は、5月末日です。
皆様のご応募、お待ちしております。

【2016年3月23日】

ひとことレビューその6~『新しい母、新しい姉妹、新しい先生』本城山羊

4146-0『新しい母、新しい姉妹、新しい先生』本城山羊

里親先が「女系家族」!?

少年に突如おとずれたハーレムを、

鬼才・本城山羊(ほんじょう・やぎ)が描きます!

義母(養母)新しい姉妹との「蜜月」に、

転校先の新任女教師が家庭訪問でやってきて、

またまた淫らな嵐が吹き荒れる!?

これぞ「王道誘惑小説」!

【2016年3月23日】

ひとことレビューその5~『淫ら熟女ぐるい 未亡人兄嫁と若兄嫁と義母』小鳥遊葵

4145-3『淫ら熟女ぐるい 未亡人兄嫁と若兄嫁と義母』小鳥遊葵

「熟女」、そして「筆おろし」をテーマに

精力的に作品を発表する、

小鳥遊葵(たかなし・あおい)

どの作品も、好調です。

島に伝わる「しきたり」が、

兄嫁と義弟を「淫のキズナ」で結びつけていって・・・

少年時代のトキメキがよみがえる。

「初体験」をもういちど味わいたいあなたに!

【2016年3月23日】

ひとことレビューその4~『お尽くしします 大正純潔娘と僕』山口陽

4144-6『お尽くしします 大正純潔娘と僕』山口陽

今月の「冒険作」がこちら。

美少女文庫でも活躍する山口陽(やまぐち・あきら)が、

清く淫らな「大正娘」に挑戦!

恥じらいながらも、たどたどしいフェラチオ――

気絶しそうになるほど恥ずかしい破瓜――

桜子の「やまとなでしこ」ぶりをご堪能ください。

卒業式シーズンならでは(!?)の一冊です!

【2016年3月23日】

ひとことレビューその3~『喪服母娘【ひとりみ】』小日向諒

4143-9『喪服母娘【ひとりみ】』小日向諒

帯に輝く

売上&人気No.1

の文字。

昨年もっとも売上が良かった作家、小日向諒(こひなた・りょう)。

未亡人の千沙子38歳、女子大生の真梨奈18歳。

心も身体も寂しがりやのふたりの「ひとりみ」に、

おんなの悦びを目覚めさせていく青年。

本作も「母娘小説」の傑作となりました。

 フランス書院文庫ファンなら、必読の一冊!

【2016年3月23日】

【2016年3月23日】

ひとことレビューその1~『新妻供出 淫獣上司に狙われて』綺羅光

4141-5『新妻供出 淫獣上司に狙われて』綺羅光

今回の綺羅光「ひと味違う」!

夫の上司が、淫獣軍団が、

ひとりの「新妻」に、目をつけた!

ねちねちと「ひとりの新妻」をなぶりつくす――

これは「真の筆力」がないと描けません!

「最強凌辱作家の凄み」を感じさせる、「傑作」です。

【2016年3月23日】

フランス書院文庫3月刊、本日配本!

3月23日、本日はフランス書院文庫の配本日です。ラインナップはこちら!

(お住まいの地域により配本が数日遅れることがございます。ご了承ください)

4141-5『新妻供出 淫獣上司に狙われて』綺羅光
4142-2『人妻捜査官【全員奴隷】』御堂乱
4143-9『喪服母娘【ひとりみ】』小日向諒
4144-6『お尽くしします 大正純潔娘と僕』山口陽
4145-3『淫ら熟女ぐるい 未亡人兄嫁と若兄嫁と義母』小鳥遊葵
4146-0『新しい母、新しい姉妹、新しい先生』本城山羊

     

最強凌辱作家・綺羅光に加え、2015年の「MVP作家」も登場。

自信のラインナップとなりました。

次記事より、ひとことレビューです。 

【2016年3月18日】

第16回フランス書院文庫官能大賞(11月末〆切分)最終選考通過作品

第16回フランス書院文庫官能大賞(11月末〆切分)において、

最終選考を通過した作品を発表いたします。

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■官能大賞 最終選考通過作品
「二人の女」(A.Wさん)
「淫ファントラブ耽溺」(Y.Uさん)
「淫鎖 鎖に繋がれたママと巨乳教師」(K.Mさん)
「四人の姉とロシア美女 蜜罠の館」(Y.Uさん)
「鈴蘭女子高校」(H.Nさん)
「蜜愛・淑女協定」(Kさん)(P.N)
「籠絡――淫蜜に濡れ堕ちていく少年と人妻たち――」(K.Yさん)

■ノンフィクション部門 最終選考通過作品

「深い穴」(K.Oさん)
「「イカセ方」入門」(T.Nさん)
「ソックス美女の危機一髪」(D.Kさん)(P.N)
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最終結果の発表は3月末を予定しております。

「第17回フランス書院文庫官能大賞」の〆切は5月末日です。
熱い投稿、お待ちしております。

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