2008年最後のフランス書院文庫、そのラストコードを飾ったのは『つぐなう 人妻借金肉地獄』でした。郷田浪は、2007年2月刊行のデビュー作『五人の美囚 パーフェクトレイプ』以来の2作目となります。
2作目を仕上げるのに、かなり時間を要したわけですが、この間の研鑽は並大抵のものではありません。それは、逐一原稿を見ていた私が保証致します。
この作品、人妻の切なさ、官能美がねっとりと色濃く描かれているのはもちろんのこと、男の側が「銀行員」というのも大きなポイントです。金のプロが、人妻を「借金肉地獄」に至らせる手練手管のほどは? 世界的な金融危機の中、スリリングで、ライブ感覚に溢れた現代版凌辱小説 は、必読ですよ!