フランス書院編集部発

【2022年10月13日】

第29回フランス書院文庫官能大賞、結果発表

「第29回フランス書院官能大賞」(5月末日締切分)にご応募をいただき誠にありがとうございました。
編集部で厳正な審査をおこなった結果、下記の通り決定しました。
※ ペンネームが記載されていた場合は、ペンネームのイニシャルです

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大賞
該当作品なし

新人賞
「町工場姦 下町ロケットおっぱい」(Sさん)

特別賞
該当作品なし

eブックス特別賞
該当作品なし

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■受賞作講評

新人賞

■「町工場姦 下町ロケットおっぱい」(Sさん)

夫と死別し、子供を二人抱えたシングルマザーが就職先の町工場のオヤジ経営者に調教される。冒頭セクハラ面接から始まるのが良い。じっくりとした言葉責めから、ストリップまで持っていく。すぐに押し倒したりせず、おっさんらしいネチネチ感がよく表現されている。
母だけでなく二人の娘も毒牙にかかる。サブヒロインを用意し、母が堕ちた後、娘につないでいく万全のストーリー展開。上流の生活を送っていた母娘が落ちぶれていく様がたまらない。
キモい中年凌辱者、オッサンらしいネチネチした攻め、嫌悪を抱き、拒絶し、簡単には堕ちないヒロイン……まさに本格凌辱の王道。これだよ、これを待っていたんだ! という気持ちである。本作を官能大賞の新人賞としてみなさんに送り届けられる日を楽しみにしている。
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以下、惜しくも受賞を逃した作品についての講評です。

■「変態女子大生夏音ちゃんのおねだり飼育」(T.Mさん)

アパートの隣の女子大生から「おにいちゃん(ご主人様)になってください」と懇願される青年の話。彼女は別のご主人様に奴隷調教されていて、新たなご主人様を探していたのだ(ゆえに「おねだり飼育」)。
自分のことを「肉便器」と言うマゾ女子大生との濃厚な濡れ場が続く。ヒロインのかわいらしさや淫らさで言えば、応募作の中でも抜けていたと思う。男女のセリフの掛け合いがいい。セリフにキレがあると、キャラも魅力的に見えてくる。まさにキャラとは「セリフ」なのだと思い知らされる。
ただ(電子書籍に対して)紙の本では、このような若いマゾ系ヒロインが受け入れられる余地が少ない。また一人称の「僕」視点はラノベなどでは良いのだが、高齢読者が多い官能小説では多少リスクがある。残念ながら受賞は逃したが、作者の才能は疑いようがないので、eブックスなど紙の本以外での刊行も検討したい。

■「上の階のお姉さんのいたずら」(O.Mさん)

アパートの上階のベランダから洗濯物のショーツが落ちてきて、主人公の青年との関係が始まる。フェラシーンひとつとっても丁寧に描かれている。キャラ、設定、ストーリー……どれをとっても王道の誘惑系で安心して読めた。「上の階のお姉さん」というタイトルもいい。
ただ、投稿原稿の7割を誘惑系が占め、現在のフランス書院文庫のレギュラー陣にも、きら星の如き才能がひしめいている。その壁を突き破るためには、作者にしか書けない「個性」がさらに欲しい気がした。

■「調教研究室」(T.Aさん)

40代のうだつのあがらない大学研究員が、同僚の大学職員をレイプする。ねちっこい地の文描写が売りである。揉まれる乳房の描写ひとつとっても実に工夫を凝らしている。一人のヒロインだけでこれだけの長編を描ききる姿勢は評価したい。
ただ、レイプの手段としてクスリを使っているからか、あっという間にヒロインが堕ちてしまう。もちろん女性が堕ちることが悪いわけではない。マゾになったヒロインはむしろ魅力的だった。
だが本音を言えば、ヒロインが「堕ちるまでの過程」をもっと読みたかった。冒頭の丁寧な状況説明から、嫌がり、拒絶するヒロインを調教し、奴隷にするまでを期待していたので、多少肩すかしの気持ちもあった。
投稿原稿にマゾ系のヒロインが多いのは、最近の官能大賞の傾向である。それは否定しない。電子書籍では人気のテーマである。だが、紙の本では本格凌辱を求める読者がまだまだ多いこともお伝えしておきたい。

■「俺の保護者は、血の繋がらない金髪巨乳です」(K.Mさん)

金髪美女のカレンは、悠季にとって同居人であり、保護者でもある大切なひと。恩人であるがゆえにカレンに自由な人生を歩んでほしいと願う少年は、自分の進路をめぐって、ある日、カレンとケンカをしてしまう。それをきっかけに、お互いの大切さに気付いたふたりは……という誘惑小説。
ヒロインのかわいさ、美しさ、そして読後感のすばらしさは特筆すべきものだった。濡れ場の圧倒的な幸福感は投稿作品のなかでもトップレベルで、即戦力の逸材であることに間違いはないだろう。
作品のテーマが「変化球」でワンヒロインだったことが、受賞まで推し切れなかった最大の理由だ。フランス書院文庫でも、eブックスにおいても微妙にターゲットがずれていると感じたが、この「ずれ」は貴重な個性になる可能性を秘めているだろう。連絡をとってみたいと思える有望な新人であることは間違いない。

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「第30回フランス書院文庫官能大賞」の〆切は11月末日です。
「メール投稿」「URL投稿」を開始しています。
詳細は「原稿募集のお知らせ」をご覧ください。

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