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フランス文化用語辞典
【愛咬】(アイコウ)

セックスの最中、相手の肩や首を噛むこと。男性は前戯で女性の首、肩、乳房などを噛み、女性はエクスタシーの際に噛むことが多い。
実は多くの哺乳動物も交尾の際、相手を噛む。オスの猫はメスの首の皮膚を噛むことで勃起し、メスに性交姿勢をとらせるようだ。
ちなみにフランス書院の作家たちは、「咬」より「噛」を使用する頻度が高い。理由は不明だが、恐らく深い理由があるものと考えられる。漢字の使い分けにも注意を払い味わいながら官能小説を読みこんで欲しい。

【アヌス】

お尻の穴、肛門のこと。裏門、菊座、後門とも呼ぶ。正しくはanus(エイナス)。
アヌスというドイツ語風読み方は日本独特で、アナルとも言う。
アヌスに執着した作家では結城彩雨が白眉だが、彼の場合は浣腸を伴うアヌス責めが主。
アヌスそのものに異常な興味を示すのは鬼頭龍一で、アナルセックスはもとより、前戯等の愛撫にもアナルいじりが多々登場する。

【アニリングス】

正しくはanalingus(エイナリンガス)という。口、唇、舌で相手の肛門を愛撫する行為。
これを小説で多用し、言葉としても登場させるのは鬼頭龍一をおいて他にいない。
肛門快感は程度の差こそあれ、誰にでもあると言われている。フランスの哲学者ジャン・ジャック・ルソーが少年時代に鞭打ちを受けて得た快感が一生忘れられなかったというのは有名な話。
古代ギリシアで、アヌスの性感を高めるために自らの指を肛門に挿入したという記録が残っているが、これは肛門自慰で、鬼頭龍一が描く女たちは、よく肛門自慰を行なっている。

【イラマチオ】

強制フェラチオのこと。語源は不明。
これを多用するのは凌辱作家の雄、綺羅光。いい女を凌辱し調教していく過程で、相手が気の毒なくらい激しいイラマチオが行なわれる。
英語の俗語にface-fucking(直訳すると顔面性交)というのがあるが、綺羅光が描く世界ではまさにそれである。

【イルリガートル浣腸器】(イルリガートルカンチョウキ)

肛虐の巨匠・結城彩雨が多用する、美尻嬲りの最終兵器。見た目は点滴に近い。凌辱者たちが、大量かつ確実に、ヒロインの美尻に浣腸液を注入する方法として用いられる。また、臀部を凌辱される女性にとって、視覚的な恐怖を増長させる意味合いも大きいだろう。
結城彩雨『肛虐三姉妹』の由紀は、四千CCの浣腸液を呑み込み、一度で注入された浣腸液としては最大級の量を誇る。だが、結城彩雨が描くスーパー・ヒロインだからこそ可能な責めであり、読者諸氏においてはゆめゆめ挑戦してはならない。

【陰嚢】(インノウ)

陰茎の付け根にあり、睾丸(こうがん)を包む袋状の部分。「ふぐり」とも言う。官能小説では、そのまま陰嚢と呼ぶ場合も多いが、胡桃(くるみ)、子種袋、など作家によって様々な工夫が凝らされている。
ちなみにメキシコ原産のフルーツ、アボカドの語源は、現地のアステカ人の言葉で睾丸を意味する「ahuacatl(アワカトル)」。これはズバリ、実の形が似ているからだ。また、英語で「証言する」という意味の「testify」も「testis」(睾丸)が語源。古代ローマでは、タマを握りながら宣誓をするという習慣があったからだ。
股間にぶら下がり、風に揺れる様子はある意味滑稽だが、全人類の原材料の半分がここからだと思うと、非常に感慨深い。

【鶯の谷渡り】(ウグイスノタニワタリ)

鶯が枝から枝に飛び移るように、何度も交互に連続して複数の膣での性交を賞味すること。
正常位でも出来ないことはないが、小説では二人以上の女性を後背位で並べて挿入するのが普通。
凌辱系の綺羅光はもとより、相姦系の高竜也でも時折り登場するプレイ。特に姉妹ものや『二人の……』といった複数の女性が主人公となる小説には後半のクライマックスで出てくることが多い、実にうらやましい、男なら一度は夢見る行為だ。

【会陰部・会陰】(エインブ・エイン)

別名、蟻の門渡り(アリノトワタリ)・perineum(ペリニウム)ともいう。
性器が終わる部分からアヌスにかけてを言い、この部分が短い女性(下ツキ)ほど一穴の下等動物に近いと言われているらしいが、定かではない。
この部分の発達のお蔭で、セックスは生殖から快楽に変わったというが……。

【オーガズム・オルガスムス】

生理的・精神的に性的快感が絶頂に達した状態。英語はorgasm(オーガズム)。ドイツ語ではorgasumus(オルガスムス)。
アクメ、エクスタシー、イクとも表現する。フランス書院文庫ではオルガスムスと表記することが多い。
牧村僚はオーガズム派の代表格で「オーガ」と書くこともある。
エクスタシーも絶頂の意味だが、こちらは快感全般というニュアンスがあるため、フランス書院文庫ではあまり使われない。いずれにせよ作家や個人の感性に委ねている。
絶頂はいわば、抑圧からの解放であり、一般的に社会的精神的な抑圧を強く受けている女性のほうが、より激しい感覚を得ると言われている。
連続してオルガスムスを与えつづけると、喘ぎが嗚咽に変わり、さらには赤ん坊の泣き声にまで変わっていく、つまり回帰現象が起こると言われている。それを小説の世界で描いているのは嶋悦史である。

【オナニー】

旧約聖書の創世記に登場するオナンが由来。父の命令で未亡人兄嫁タマルと結婚したオナンは、兄のために子孫を残すことを嫌い、性交の際、膣ではなく精液を地に流した。生殖を目的としない射精、この行為が「オナニー」という言葉の語源になったと言われている。
ちなみに古代ギリシャでは、オナニーは何の罪悪感もともなわない一般的な風習だった。哲学者・ディオゲネスは弟子たちと、白昼にアテネの広場でオナニーにふけったという。「オナニーをする理由は快楽ではない。苦しみを排除するためである」とは当時の医学者・ガレノスの言葉。

【オナニー~追補】

「オナニー」を言い表す熟語として一般的な「自慰」。そう呼ばれるまで、先人達による喧々囂々の事態が繰り広げられていたことはあまり知られていない。
「手淫」と呼ばれていた「オナニー」だったが、自然な生理現象に、いかがわしい「淫」の文字をあてがうのは不適当と、1920年代はじめ、性科学者・小倉清三郎氏が「自慰」という呼び名を提唱。一方、朝山新一氏の提案は「自己放出」。より客観的であるべきだと主張したわけだ。
もし「自己放出」という言葉が市民権を得ていたら……、総毛立つ思いを抱くのはフランス書院文庫編集部だけではないはずだ。

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