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フランス文化用語辞典
【パイパン】

陰部に陰毛が生えていないこと。
語源は諸説あるが、麻雀の「白牌」「白板」の中国読みからとも言われている。
装飾の無い土器を意味する「かわらけ」「茶碗」などとも呼ぶ。
昔はパイパンを苦に入水自殺した女性もいた。ちなみに男子レスリング日本代表では試合に負けた時、悔しさを忘れないため陰毛を剃る習慣があるらしい。

【張型・張形】(ハリカタ)

「はりがた」とも言う。ペニスの形をした性具のことで、フランス書院文庫では作家によっては擬似男根(ぎじだんこん)、人造擬似陰茎(じんぞうぎじいんけい)、ディルドウ(dildo)、人工ペニス、張子、コケシと呼ぶこともある。
材質は蝋、革、ゴム等が主だが、ゴム製が一般的。ゴムのなかにお湯や空気を注入するものまである。根元にクリトリス刺激用の突起がついているものもあるが、この突起付きは電動ものが多い。
小説では男が女性器に挿入して楽しむのがノーマル。もちろんアヌスで使用することもあれば、レズビアンの一方が腰にペニスバンドで装着して男役として、女性器やアヌスを抉るパターンもある。また、双頭ディルドウという二股になった便利なものがあり、女同士が互いに挿入し合って愉悦を貪るというシーンも、時には登場する。
蒼村狼の小説で、息子を溺愛し相姦関係にあった母親が、彼が彼女とキスしているのを目撃し、その嫉妬と激情から、装着したディルドウで処女を破ってしまうという(恐ろしい)話があった。
張型と混同されがちなのがバイブレーター(通称バイブ)で、こちらは電動性具のこと。もちろん作家はきちんと理解し、責め方や動き動かし方にも違いを出している。電動でもないのにバイブレーターと書くのは明らかにミス。このバイブレーターについては別項でくわしく解説する。

【張型・張形~追補】

日本最古の張型(バイブ・淫具)は、飛鳥時代に遣唐使が持ち帰った青銅の張り型。ドイツでは2万8千年前の「石器ペニス」が発見されている。江戸時代、両国には淫薬や性具を扱う有名な専門店「四ツ目屋」があり、大阪にも支店を出すほど繁盛していた。

【美獣】(ビジュウ)

美しきケモノ。転じて、めくるめく悦楽の炎に身も心も狂わされる女性のことを指す場合が多い。
フランス書院文庫において「美獣」という語がタイトルに登場する作品は少なくない。どの作品においても「美獣」という言葉でなくてはならない必然性が込められていると言えよう。
ちなみに、 フランス語でビジュー(bijou)は「宝石」を意味する。意味深である。

【襞】(ヒダ)

襞、あるいは肉襞(にくひだ)といえば、一般的には女性器の陰唇、肉唇のことを言うと思われがちである。
確かに間違いではないが、襞にこだわる作家もかなりいる。膣襞(ちつひだ)奥襞(おくひだ)など、肉襞以外にも冠付きの表現をする作家がそうだ。こんな小説に出会った時は、もっともっと妄想力を高めて読み、感じることが大切。
襞スカートという言葉からもわかる通り、襞とは細い細かい折り目や、そのように見える形態をさして呼ぶ。つまり、ツルツルして見える肉唇でもじっくり観察すれば細かい襞状になっている部分があるわけだ。肉唇でいえば裏側であったり、膣口付近のザラザラ感であったり、膣深くの絞りこんでくる部分であったりと、作家なりに女体の神秘さ、女性器の素晴らしさを読者に感じてもらおうと苦労している。
女のアソコってそんなにすごいかな、などと思ってはいけない。小説のなかで抱かれ犯されている女が、最高に素敵な女、女体であることを、全身全霊で感じてほしい。
それを願って、作家はあの小さな部分の表情や感触を文章表現することに命をかけているのだ。。

【フェラチオ】

ペニスを舌や唇で愛撫する性戯、などという解説は不要だろう。
フェラ、尺八(しゃくはち)、フルート、口唇愛戯(こうしんあいぎ)、口唇奉仕(こうしんほうし)、口腔性交(こうこうせいこう)、おしゃぶり、咥(くわ)える、吸茎(きゅうけい)、舐啜舌戯(しせつぜつぎ・これは鬼頭龍一による用語だが読むというより感じてほしい表現だ)、口(くち)ピストン、口(くち)マン、口姦(こうかん)、舐(な)め舐め……もう数えあげればきりがないほど。
日本の作家はフェラチオが大好きらしく、海外ポルノ小説とは比較にならないほど、そのシーンの描写にページを割いている。それだけ呼び方も多いのだ。
余談だがフランス書院編集部のパソコンでは「フェラ」と打っただけで、フェラチオ、口唇奉仕、尺八などと、さまざまな表現が出てくるように単語登録している。
フェラチオ(fellatio)は、口器性交(oralintercourse)の仲間で、クンニリングス(cunnilingus)に対してpenilingus (ペニリングス)が正式名称らしいが、それは知識として知っていればいいことで、やっぱりフェラチオはフェラチオなのだ。

【フェラチオ~追補】

泥沼化したチャップリンの離婚裁判。高額な慰謝料を狙い、妻・リタ・グレイは暴露本『リタの不満』を出版した。そこに「フェラチオを強要された」という記述があった。女性の口唇で男性器を慰撫させるという行為は、非道で人間性すら否定される蛮行とされていたからだ。
当時、フェラチオはラテン語で、セレブの間でしか使われていない言葉だった。米国民は意味を知ろうとラテン語の辞書を買いに走ったという。

【振られる】(フラレル)

言い寄った異性から、すげなく断られること。主に男女関係の絡みで用いられることが多い。
フランス書院文庫においても「振られる」ことから物語が始まることはままある。凌辱小説においては、「復讐」「怨嗟」というダークな意味合いを持ちやすく、誘惑小説においては、「成長のきっかけ」「試練」などポジティブに用いられる。
ちなみに、昔の日本では男性の求愛に女性が直接、声で返事をするのはみっともないとされ、着物の袖を振る仕草で意思を伝えた。袖を前後に振る=嫌い 袖を左右に振る=好き という具合に。それが現代の男女関係で使われる「振られる」の語源となったという説もある。

【ペッティング】

愛玩物、ペットという名詞から転じて、可愛がるとい動詞(pet)となり、名詞化され愛撫(petting)という意味をもった言葉。
大まかに言えば、性交以外のすべての性的刺激や愛戯が含まれるわけで、口唇接吻から乳房愛撫、乳房愛咬、性器口淫などまで、さまざまな行為をいう。
ネッキング(neckking)は軽い愛撫。対して性交直前の激しい行為をヘビーペッティング。はたまた相手の顔や身体を軽く叩いて愛撫するパッティングまである。
しかし、フランス書院文庫ではこうした呼び方はしない。性交に至るまでつづく行為にも精力をそそぐのが普通、つまり、フランス書院文庫=性交とペッティングの塊りであり、あらためてペッティングなどと書く必要性がないのだ。

【勃起】(ボッキ)

勃起など説明する必要ないのかもしれないが、フランス書院文庫においては奥が深い言葉なのだ。
一般的に勃起とは、性衝動、興奮に駆られてペニスが立つことを言う。その時の現象には、当然ながら他にもさまざまな表現がある。
いきり立つ。猛り狂う。青筋たてる。いななく。屹立する。張る。テントを張る。強張(こわば)る。ピンコ立つ。硬直する。股間が熱くなる。熱化する。そそり立つ。鎌首をもたげる。痛みさえ覚える。下腹を叩く……。
いずれも男ならよくわかる表現だが、勃起は男だけではない。女だって勃起するのだ。
その代表格は乳首とクリトリス。女性の勃起現象に特にこだわるのは高竜也だ。勃起しはじめる乳首やクリトリスに戸惑い、羞じらう女心。勃起しはじめた女体に欣喜雀躍し、自信を深める男。つまり女体の勃起を愛撫の効果として事細かに表現することで、微妙に深まりゆく性愛を見事に描いていくわけだ。
ところで、男も女も勃起した場合、フランス書院文庫では「硬い」と書く。「固い」「堅い」は、性的表現以外に使用し、身体の一部が興奮して硬くなる時は、なぜか「硬い」なのだ。
それから鬼頭龍一の場合は、勃起をペニスそのものをさす名詞として使う。つまり勃起して硬くなったペニスを「勃起」「肉勃起」「若勃起(わかぼっき)」などという表現を、好んで愛用する鬼才なのだ。

【ポルチオ】

子宮口付近(あるいは膣道の最奥部)に存在している、女性の急所。「もっと奥へ、もっと禁忌へ」という男たちの探求心が生んだ、比較的新しい快感の概念。フランス書院文庫でもっとも早く導入されたのは櫻木充『義母とランジェリー』(2006年1月刊)という説が有力。
子宮内にまでペニスが侵入する子宮内セックス(ウテルス・セックス)へと進展することもある。また、「ポ、ポルチオは許してーっ」といった台詞まわしなどのように、淫靡さよりも滑稽さを誘発するケースもありうるので注意が必要だ。

【本恋】(ホンゴイ)

遊女が客と〝ことをいたす〟時に、本気で濡らしてしまうこと。江戸時代、吉原で使われていた言葉。
遊女の本当の気持ちは、客の男たちは知ることはできない。だが虚実入り乱れたそんな世界であるからこそ、昔も、そして今も、男たちはあの煌びやかな世界に魅了されつづけるのかもしれない。

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