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フランス文化用語辞典
【乱交】(ランコウ)

多数の男女によるグループセックスのこと。英語ではorgy(オージー)と言うが、これは古代ギリシャ・ローマの乱痴気騒ぎから生じている。
輪姦(りんかん)は女を複数の男が無理やり犯すのに対し、乱交には強姦の意味はない。
乱交で浮かぶのはレイプ小説の大御所、蘭光生。「らんこうせい」という名前は、てっきり「らんこう、せい」をパロディにしたものだと思っていたら怒られたことがある。
蘭光生は蘭の花が大好きで、ポルノ作家としてデビューする際、ペンネームには「蘭」の字を入れたいと考え、それに合う他の字を占った。その結果、大成功するという縁起のいい字が「光生」だと判明し、「蘭光生」になったというのだ。その占いは見事に当たり、売れっ子になったわけだが、今でも蘭光生はどうしても「らんこう、せい」と聞こえてしまうのである。
蘭先生、すみません。

【ラブ】

英語で「愛」のこと。「ラブ」と頭につければ、どんな卑近な単語でも、深淵で、卑猥で、胸を震わせる言葉に聞こえてくるから不思議だ。ジュースにつければ、愛液(Love juice)に。バターにつければ精液に。(ラブバター「Love butter」は精液の俗語として知られている)ちなみに、ラブシーン(Love scene)、ラブレター(Love letter)、ラブホテル(Love hotel)は和製英語。

【ラブドール】

ボディが高価なシリコンなどでつくられた、女体を模した人形のこと。主に、男性の擬似性交用に使用される。いわゆるダッチワイフとは異なり、素材や形状が高価な仕様のため、それとは区別されることが多い。擬似性交のみではなく、愛玩用、観賞用、写真撮影用など、活躍の場を広げている。
トップメーカー・オリエント工業のラブドールの陰毛には、縮れた「ヤク(ウシ科の動物)の毛」が使用されているものもある。購入者が接着剤で貼り付ける陰毛シートが標準だが、毛を一本ずつ植え付ける植毛もオプションで選択できるそうだ。

【凌辱】(リョウジョク)

羞恥や屈辱をあたえたり、相手を力ずくで犯すことを指す。ただ、昨今のフランス書院(2012年現在)においては、「男性が一方的に女性を責める」というストーリーが減少しつつあるので、「凌辱」という言葉は書籍のタイトルに使用されにくくなっている。男性の嗜好・性癖の変化は、フランス書院の刊行物でも実感できるというわけだ。時代の流れを感じる。
また、「凌辱」」と「陵辱」の違いは? という質問をよくされるが、意味はまったく一緒。ただ、「凌」の訓読みは「凌ぐ」(しのぐ)。押し分けて前に進む。一方「陵」の意味は「丘」だ。「凌辱」を使うのは、ずばりフランス書院のこだわりだ。

【輪姦】(リンカン)

ひとりの相手を複数の人間が犯すこと。「輪姦す」と書かれていれば「まわす」と読む。
輪姦、輪姦すは、元来は遊女が一夜に多数の客をとることだったが、今は完全に犯す系の言葉になっている。
輪姦シーンの多さでは綺羅光が他を圧倒している。激しいところでは、口と膣とアヌスを同時に、また交互に輪姦することもあれば、さらに両手でペニスをしごかせて一度に5本を相手させるシーンもある。
ちなみにフランス書院文庫では輪姦程度の言葉ではルビをふらないので、「りんかん」と「まわす」をしっかりと読みわけていただきたい。

【坩堝】(ルツボ)

女陰、女性器のこと。これは明治時代からあった女性器の俗称である。
日本に初めて製鉄所ができた殖産興業の頃、「鎔炉」(ルツボ)という言葉が登場してくる。つまり鉄をも溶かすほど燃えあがる器という少々オーバーな比喩で、女性器を表現していたのだ。昭和初期には『るつぼはたぎる』という名作が地下出版されたこともある。
ちなみに、この本は秘本という形で静かに語り継がれている。

【劣情】(レツジョウ)

世間の国語辞典では、「いやしい情欲、特に性欲」と出ている。確かにそうなのだが、情欲にいやしいもクソもあるか! と言いたくなる。
英語では劣情を animal=lust(アニマルラスト)と言うが、確かに人間の奥底に潜む野獣のような欲望、つまり、大抵は性欲のことなのだ。
ただ、フランス書院文庫ではそれほど頻繁にこの言葉は使わない。使うケースとしては、気位の高い夫人が性欲も露わに襲いかかる男に「私にそんな劣情を抱くなんて失礼だわ」といった風に登場する程度だろうか。この言葉は法律や猥褻物の定義などで「劣情を刺激する」といった否定的なニュアンスで使われる、どちらかといえば「いやな」表現なのである。

【露出】(ロシュツ)

露出という言葉そのものは、見せる、見せつけることである。露出症、露出狂は、見せつけることに快感を覚える人であり、症状をいう。
だが、昨今のポルノ小説では露出は、マゾヒズムとも関連した大事なアイテムだ。
自分の痴態や恥部を見せたい、見せつけたいという願望と、それにともなうプレイは、嗜虐する者の欲望を満たし、被虐に酔う者をさらに桃源郷へと誘う。
こうしたプレイやシーンを必ず小説に取り入れるのは佳奈淳と香山洋一だ。特に『啜歔はMの旋律』(香山洋一)では、美人バイオリニストのM性癖が高じて、御主人様の指示で、リサイタルのステージで一枚ずつ着衣を脱ぎ、ついには全裸となり、乳房を揺らし、恥毛を震わせながら演奏と羞恥と快感に酔うという圧巻のシーンがあった。
露出は羞恥と快感が紙一重の行為で、自分にはそんな趣味はないと誰しもが思うかもしれないが、動物学的には異性の気を惹く手段のひとつとして確かに存在している。もちろん、人も例外ではない……。

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