黒い下着の家庭教師

著者: 鳳春紀

本販売日:1998/05/23

電子版配信日:2010/01/29

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0820-3

少年の部屋で机の上に座り、足をひろげ、

黒い下着に隠された、秘部を晒す美珂子。

エスカレートした女家庭教師の課外性教育実習は、

青くも激しい性の暴発を引き起こした。

かつての教え子にまで蹂躙され、魔性に狂う体は、

倒錯と背徳の快楽から、もう逃れられない……

登場人物

みかこ(21歳)家庭教師

本編の一部を立読み

「公雄くん、あなた、いやらしいっ。いやらしいわ」

甘く叱るように言いながらも、彼の手を股間から遠ざけようとはしない。

公雄は美珂子先生が乱れるあまりに押さえる手がないがしろになっているのをいいことに、あたかも彼女の手によって導かれたふうにしてラビアの裂け目へと中指の腹を進めた。

ついに、薄い肉の小さな裂け目を指腹で割る。だが、公雄が期待していた膣孔はそこにはなかった。粘膜の狭い壁があるだけである。

「……先生、オマ×コの穴は?」

だしぬけに言われたその世俗的な卑猥語に、美珂子の内腿はさあっと桃の花のように色づいた。それは一瞬の変容であった。

「そ、そんな言葉を知ってるのね。いやらしいわよ、公雄くん。いやらしいわ……でも、そのあたりよ。もうちょっと下のほう」

ラビアの下方にあるのは小さな傷口みたいな粘膜のよじれだけである。まさかと思いながらも公雄は、そこに中指を静かに進めた。

「あん、そこォ?」

突然にして、美珂子の喉から裏がえったような声が出た。

本人がそこだと言うのなら、やはりここしかなかった。見た目ではなんだかカッターで刺した傷口みたいで痛そうな感じだけれども、気持ちよがっているのだからやはりここなのだ。透明な蜜液を内部からたらしている傷口の上に中指を置き、静かに押してみて公雄は驚いた。まるで誘いこまれたように指先が埋まったからだった。ほとんど抵抗がない。溶けかかっているゼリーに指を差し入れるのと似ていた。

「先生、痛くない?」

「……痛くなんかないわよ。とっても気持ちがいいの。今触っているそこが、あなたが言ったオマ……あぁんっ」

性感を受容するのと公雄の指を制御することが同時にできなくなって、とうとう美珂子の手が、彼の指から崩れるように離れた。そこにとどまっているのは公雄の中指だけである。爪までが膣孔に完全に埋没してしまっている。

公雄は、女がいやらしく悶えている様子を友人から借りたビデオで観たことがある。相手の男が乱暴に扱うほど、裸体の女は露わに悦び叫んだのだった。その女と美珂子先生はまったく逆だった。たったこれほどの刺激だけで、美珂子先生は取り乱したふうになっている。だったらもっと刺激すればいったいどうなるのかという好奇心が湧いてきて、公雄は中指の腹で膣の入口の内部をえぐるように撫でてみた。

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