僕の兄嫁

典子が白衣を濡らすとき…

著者: 鳳春紀

本販売日:2000/11/23

電子版配信日:2009/08/21

本定価:545円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-1003-9

スカートの裾からちらつく媚肉が頭から離れない。

ペニスをさすってくれた手の感触が忘れられない。

我慢が限界を超え、獣となって忍びこんだ兄嫁の寝室。

そこには昼間の清楚な看護婦の姿はなかった。

熟れた秘肉に優しく奪われてしまった僕の「童貞」

淫らで美しい兄嫁は僕のもの。僕だけの兄嫁!

登場人物

のりこ 兄嫁

さちこ(27歳)看護婦

あや(18歳)女子学生

本編の一部を立読み

「典子さん、ザーメン好きだからな」

そう言う享介を典子は少し恨めしい眼で見つめた。

「……あたし、享介くんとこんなふうになっちゃって、困る」

「典子さんだって女なんだから、当たり前だよ」

「でも、あなたはとりあえず他人じゃないから……」

「きっと、他人じゃないから、気持ちいいんだよ」

「え、そんな……」

性感に揺らされながらも、罪悪感をもあらためて覚えている典子の首とウエストに手を伸ばして紐の結び目をほどき、エプロンを剥ぎ取った。現われたのは巨乳をぶらさげた全裸だ。ずっと紺色のエプロンを着けていたせいで、肌の白さと肉感的な女体が眩しいほどの輝きとなって眼に飛びこんでくる。

そんな美しさのなかで、腿の間の淫裂はまだ赤い口を開けている。小動物の口もとにも似たそこを享介は右手の指でいじった。濡れは少しも引かずに、いまだにおびただしいし、クリトリスも包皮から半分だけ顔を出してひくついている。最初は立ち後背位で、もう一度はシンクに腰かけた格好で、二度の絶頂を迎えても、典子の身体はまだ飽和状態に達していないのだ。

それなのに典子の顔は交合疲れの色に塗られている。化粧をほどこしたような色っぽさだ。こんな顔をするから、享介の情が深い色を帯びてくる。

「おれ、もう家なんかに帰りたくないよ。ずっとここの家にいたい」

「そんなことできないわ」

「転校すればいいんだよ。こっちの高校へ」

「そんなことしたら、いつか……」

典子の言葉が不意にとまったのは玄関先に気配があったからだった。

「田島さあん、田島さあん!」

玄関を開ける音と同時に、近所の主婦の甲高い声が響いた。

「田島さあん! いらっしゃらないの?」

玄関から右に折れた廊下の突き当たりにある、キッチンのドアは開いたままである。だから、まるですぐそこで呼ばれているような声の大きさだった。

「回覧板、置いときますよぉっ」

玄関ドアの閉まる音。それからややあって、門の鉄柵のきしみ。

典子は胸上からうなじまで薄い汗を乗せていた。唾を飲み、ようやく享介に眼を戻す。「あたし、怖い。享介くんがいると、狂っちゃう……ちゃんとした主婦でいられなくなっちゃう」

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