だって先生はキミのフィアンセなんだもん
本販売日:2007/12/14
電子版配信日:2009/12/01
本定価:734円(税込)
電子版定価:734円(税込)
ISBN:978-4-8296-5833-8
私たちは今日からキミのお嫁さんv
迷惑、それとも天国?
おしかけフィアンセは全員が処女で、しかも先生!
男性恐怖症の新任教師・姫乃と、担任の体育教師・沙紀。チビッコ美術教師可奈美やイジワルな教育実習生・ひとみまで加わって……もぉ、先生たちのバージン、奪った責任とりなさい!
本編の一部を立読み
(もう少しだ)
さらに剛直を押しこむと、とうとう「ああッ!」と悲鳴があがった。
「入ったよ」
密着したのに、深く結びついたと実感する。脈打つ剛直も、窮屈な締めつけを浴びて快さにひたった。
「う、ううう……」
姫乃が唸りとも呻きともつかない声をもらす。下唇を白くなるまで噛んで、かなりつらそうだ。
「だいじょうぶ?」
気遣うと、恐るおそるというふうに瞼を開く。ふたつの目は、泣いたあとみたいにグショグショになっていた。
「はい……平気です」
あまり平気ではなさそうに、顔をしかめて答える。
「おれたち、ちゃんとひとつになってるからね。体も、心も」
「ええ……嬉しい」
姫乃が涙ぐむ。痛みのせいではなく、喜びの涙だ。
「動くよ」
智也がゆっくり腰を前後させると、姫乃がまた「――ッつ」と顔をしかめる。それでも健気に少年の体にしがみつき、より深く迎え入れられるよう脚も掲げた。
最初はたどたどしかったピストンが、時間をかけてリズミカルになる。交わりながら、ふたりは何度もくちづけを交わした。
(おれ、姫乃先生とセックスしてる……)
月光が照らす幻想的な教室で、これはひょっとしたら夢なのだろうかと思ってしまう。周囲の光景も、こうして最愛の女性と結ばれたということも、ほとんど現実感がない。