いつも心配ばかりかける病弱な妹・苺。男子とまでケンカする元気な妹・珊瑚。ツインテールとポニーテール、髪型は違っても二人は双子。眼鏡をはずせば、最愛の兄でも区別がつかない美貌の妹。保健室でバージンを捧げてくれたのは、ほんとうに珊瑚? シャワー室でフェラチオをしてくれたのは、じつは苺?
本編の一部を立読み
★兄を想う愛らしい妹in保健室
絶頂に向けて、苺は両手をパンティのなかに差し入れた。
「お兄ちゃん――」
声にした途端、快さが倍増した。目の前に、兄の優しい眼差しが浮かんだ。
保健室で自慰にふけるあたしを見たら、お兄ちゃんはきっと軽蔑する。
もう、二度と優しくなんてしてくれないだろう。
でも、いくら優しくされたって、お兄ちゃんはお兄ちゃん。
兄妹は、絶対に結ばれることはないんだもの。だったら――。
自暴自棄な快楽。苺のすがれるものはただひとつ、悦びを生みだしてくれる己の指のみ。
「イッちゃう、お兄ちゃん」
クリトリスを上下に擦りたてる指は、愛液がなければ摩擦で火を熾しそうな勢い。
快感の火花は線香花火から噴きあげ花火へと増大し、そして迎えるクライマックス。
「ううッ、ふう……ン、ああッ、はぁ、イク――」
ガクンガクンと、上半身と下半身が別物みたいに跳ねた。ベッドが軋む。
身体中が沸騰しているみたい。苺は両手を腿の間に挟んだまま、いつまでも全身をヒクヒクと波打たせた。
(あたしったら、またお兄ちゃんを想って、オナニーしちゃった……)