ツンなお嬢様は、実はM
本販売日:2009/04/16
電子版配信日:2011/04/01
本定価:713円(税込)
電子版定価:713円(税込)
ISBN:978-4-8296-5881-9
私の秘密を知ったからにはわかってるんでしょ!(ツンツン)
ほら、首輪をつけて奴隷にしなさい!
憧れのお嬢様を調教できるなんて最高でしょ!
ああ、どんな命令をされるの?(ドキドキ)
え、普通にデートがしたい?
ちょ、調子にのらないでよ!(赤面)
アナタはただのご主人様なんだから!
本編の一部を立読み
☆いつもはツンツン、本当はマゾマゾ☆
「北野健児! よく聞きなさい!」
何度もひとりで試してきたように、荒々しく首輪を装着した。
四つん這いになり、呆気に取られた健児に首輪に繋がった鎖を差しだす。
「私が奴隷になってあげるから調教なさい!」
恥ずかしい流れはなかったことにするしかない。
脅されて奴隷になっちゃった、というノリで進めるしかない。
「私がマゾの変態であることを知った以上、恋だの青春だの青臭いことは言わせないんだから。あなたの平凡な人生は今日で終了! おめでとうございます! 今日からアナタはドSの変態ご主人さまよ!」
「い、いやいやいや、俺は純愛派なんだ!」
「そんなバケモノ飼ってるくせに、純愛のなにを語れるっていうのよ!」
後戻りできない泥沼への道連れにするつもりで、彼の股間をわしづかみで確保した。
「おっ、うぉお」
「偉そうにいろいろ言ってたくせに、しっかり硬くしてるじゃないの……いったいどちら様が純愛派なのかしら」
「お、俺も男だから、そりゃ好ッ……いや、ああもう! とにかく離してくれ!」
肩を突き飛ばされそうになったところを、カウンターで逸物の先のほうに目星をつけて親指の爪を立てた。狙い違わず健児は硬直して脂汗を流す。こんなにも敏感なのだから、女のなかに入れたらそりゃあ気持ちいいだろう。真子は想像して胸を弾ませた。
ぬるぬるになった秘処をかき分けて、硬くて熱い剛直を子宮にまで――
(こ、これ絶対にキモチいい……男も女も頭おかしくなっちゃうぐらいキモチいいに決まってる……最初だけ痛いかもしれないけど、そのあとはもう突っこまれただけで、私は快感に抗えなくなって北野くんの思うまま狂わされてどんな恥ずかしい命令でも聞くしかなくなってフェラチオとかアナルセックスとか野外露出調教とかさんざん仕込まれて学園生活も調教の一環として毎日毎日性欲の捌け口にされてあああぁあマゾ人生の扉が開けて来ちゃうわけね! ふあぅっ、あうあうああああーッ)
ノッてきた。さっきの恥ずかしい展開も忘れられそうだ。
ズボン越しにペニスをさすり、快感と理性の狭間でうめく健児を鼻で笑う。
「ふ、ふん、気持ちいいくせに……これを女の子にぶちこんでヒィヒィ言わせたいって思ってるくせに……ほら、絶好のチャンスじゃないの。ほらほら、鎖はここにございますよ? それとも据え膳も食えないほどのヘタレ君なのかしら」
私がS役になってどうすんのよと思わなくもないが、ここはぐっとガマンの時。