若妻響子・淫ら蜜

著者: 鳳春紀

本販売日:1994/09/23

電子版配信日:2010/12/03

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0577-6

ちゃんと見てる? もっと奥まで見る?

タイトミニでしゃがんだ響子の肌を花火が照らす。

少年の熱視線に震えつつ、腿を広げて手を伸ばし、

淫ら蜜で湿った下着を片側に寄せる。

脇からのぞく赤い秘唇、陰毛。もう少しで孔までが……

28歳の若妻、響子の誘惑はまだはじまったばかりだ。

登場人物

きょうこ(28歳)人妻

ゆかり(18歳)女子学生

本編の一部を立読み

いずれにしても、尻穴に舌を差し込まれて、響子は激しい快感を覚えていた。拡げられた肛門に熱い湯を注ぎ込まれているような感じなのだ。これは、今まで夫がしてくれなかったことだ。彼女は凌辱されているような気がして、興奮の声を切らさずに洩らした。

『ああ、いやいや、そんな汚いところを舐めちゃ、いや。あはん、だめよ、そこはうんちが出てくるところなの。

あん、でも、気持ちいい。もっと深く。舌をとんがらせて、突っ込んで!

あ、だめよ、汚れるわ、あなたのお口が汚れてしまう。

ああ、すてき、そういうふうに。ああ、恥ずかしくして! もっと、もっと、辱しめて。あ、やめないで、舐めて!』

響子は、それが自分の思いなのか、実際に声に出して言ったのか、わからなくなっていた。ただ、肛門が熱く濡れているのがわかり、舌が体内に入って暴れているのがわかるだけだった。そして、陰部の蜜口から溢れた淫液が、うつ伏せになっているために、クリトリスと前部の陰毛へと伝わり落ちてくるのを、狂いそうになる頭で感じていた。

女のあらゆる肛門の中でも、響子のそれは絶品の部類に入るものだった。周囲に毛が生えていることもなく、黒ずんでいることもない。絞り襞はきれいな鮭色で、中央の小さな穴から一センチばかり菊形に広がっている。陰部との境を示している肉はクリトリスよりも大きい突起状で、そこだけ色素がわずかに沈着している。

浩司の舌が絞り襞の上を通過するたび、肛門は恥ずかしそうに縮み、次の瞬間には、今と同じことをせがむように口を開けるのだった。

肛門粘膜のそんな自律的な開閉を響子はこの上なく恥ずかしく思い、また、それゆえに激しく沸き起こってくる快感を貪欲に汲み取っていた。

彼女は何度か尻たぶを震わせて、小さなアクメを表現した。その瞬間だけ、浩司の舌から肛門がはずれ、それを追うように、再び舌が伸びてくるのだった。

やがて響子は、自分の尻穴を懸命に舐めている浩司の口がひどくいとおしくなって、彼のシャツを強い力で引っ張ると、浩司の体重から逃がれ、自分も起き上がり、浩司をも起き上がらせて、深いキスをした。

「洗ってあげる。あなたのお口を洗ってあげる」

響子は彼の唇の周囲に付着した淫液を舐め、口中にある生臭くなった唾液を吸い取った。そうしていると、浩司はあらわになった彼女の乳房をひとしきり揉みしだき、片手を陰部へと差し込んできた。

陰部への愛撫の仕方で、響子は、浩司が女の扱いに関しては未熟だということを実感した。クリトリスも陰唇も関係なく、やたらと擦り上げてくるのだ。

そこから考えると、さっきまでの肛門への口唇愛撫は行き掛かり上のことだったとわかった。おそらく、浩司は女の性器の正しい構造を知らないのだろう。自分では、響子の陰部をしきりに舐めていたと思っているのかもしれない。

陰部付近をまさぐるだけのでたらめな動きの浩司の利き手も、感覚の中にアクセントを発見したらしく、その小さな突起をこりこりといじり始めた。

「あん、そこはそんなふうにするんじゃなくて……」

クリトリスへの微妙な愛撫の仕方を教えようとするのだけれども、痛さの中にも稲妻のような快感が走って、響子はうまく言葉を発せずにいた。

「ねえ、浩司さん……あっ、あんっ!」

浩司は自分で仕掛けた意図的な愛撫で響子が悶えているのを知って、ひとしお興奮を強くしているようだった。陰部に納めた手を忙しく動かしながら、乳房に齧りつき、自分のペニスを陰部のほうへと寄せようとする。挿入したいのだ。その気持ちは充分に響子にも伝わっていた。だが、本格的な交接には場所があまりにも狭すぎる。

「だいじょうぶよ。わたしがしてあげるから」

響子は、もどかしくなっている浩司のペニスを自分の手の中に引き受け、小刻みにしごきたてた。

彼女としても、堅い性器で脚の間を貫いてもらいたいのだが、浩司からほとばしる青臭い精液を舌で味わってみたいという気持ちのほうがもっと強くあった。彼女の手がリズミカルになると、響子の陰部をやみくもにこすり上げる浩司の手がだんだんおろそかになっていった。

響子の手が握っていても、その握力を上回った力で浩司のペニスは天を仰ごうとする。十九歳の男のペニスがこれほど勢いあるものだとは知らなかった。手を離せば、そり反って、ベルトのバックルを叩きそうなほどなのだ。

「ああ、こんなに堅くなって」

浩司の呼吸が荒くなり、腰が自然と動き始めた。

そろそろだと思って、響子はかがんで、しごきながらペニスを自分の唇の間に向けた。膨張したペニスの亀頭がいっそう膨らむ。この瞬間を、響子は久しぶりに間近で見た。性熱で火照った彼女の陰部からも淫液がおびただしく溢れ、内腿を伝わり落ちていた。

もう我慢なんてできない。窮屈な場所だけれども、ペニスを入れてもらおう。そう彼女が思ったとき、鈴口がぷくりと膨らみ、精液が飛び出してきた。その最初のほとばしりを頬に受け、響子はあわててペニスを咥えた。浩司の陰茎は痙攣して、さらに射精した。

射精の量は想像以上に多かった。熱くて、生臭くて、どろりと重い。すべてが響子の舌の上だけにはおさまらず、唇の端から溢れ出て、顎へとしたたった。

そんな淫らな唇で、彼女はペニスを咥えなおし、残りの液を絞りとるように、舌をうまくからめながら頭を上下させた。ところが、茎に残った液どころか、浩司は再び急流をほとばしらせた。今度はうなりが腰から来て、ペニスは響子の喉深くへと進み、浩司は体を突っ張って大声を出しながら射精した。

めくれあがった美しい唇から、粗っぽく匂う精液を溢れさせながら、響子は膣刺激による絶頂とは味わいの異なった一瞬を味わっていた。

喉の奥に重い奔流が突き当たった瞬間、口中の粘膜が膣の内部のように快感で震えたのである。こんな感触は、今まで知らなかったことだった。ひょっとしたら、女の体はすべてが膣になるではないのかしら。そう思いながら、口の中に溜まった精液を飲み下した。少し苦いのだけれども、若い男の匂いがしておいしいと思う。ローヤルゼリーの原液とかなり似た味だ。

車内はむせるほどの精液の匂いで充満し、響子の長い髪も青臭い匂いで染まっていた。

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