本販売日:2003/11/23
電子版配信日:2007/09/12
本定価:713円(税込)
電子版定価:770円(税込)
ISBN:978-4-8296-1234-7
いけない体験だってわかってる。けれども忘れられない。
微熱を帯びた柔肌を這うあなたの視線、指、舌……
私の身体は誘惑の快感に、被虐の肉悦に溺れていた。
ああ、あの人には秘密で、もう一度だけ味わいたい。
こんな私は「可愛い女」? それとも「罪深い女」?
新妻の愛らしさを追究した八編の告白ロマンス決定版!
しょうこ(28歳)人妻
えり(25歳)人妻
まゆみ(23歳)人妻
みゆき(29歳)人妻
ななこ(36歳)人妻
本編の一部を立読み
彼のペニスが身体のなかで蠢き、渦を巻くような快感が恥所にひろがりました。
「アアーッ……アッ……アッ……アアーン」
わたしはただ断続的に快感に叫ぶことしかできませんでした。
望月さんは腰の動きを徐々に大きく激しくしてきます。彼の亀頭のカリが、わたしの膣を擦っているのが、はっきりと伝わってきます。
わたしの膣内は大量の愛液に満ち溢れ、彼のものをなめらかに受け入れていました。
望月さんが腰を突き動かすたび、ぷちゅ、ぷちゅといやらしい音がたちます。その音が恥ずかしく、わたしは顔を横にそむけていました。
「くうっ……すごく締まってるよ、奈々子ちゃん。君が……こんな名器の持ち主だったなんて知らなかった」
名器だなんて言われたのは初めてでした。
夫もわたしとのセックスには満足していましたが、どのくらいいいのかはわたしにはわかりません。
望月さんに言われ、あらためて自分の秘所が男性を楽しませる素養のあるものだということに気づきました。
わたしもまた望月さんの昂りに、感じまくっていました。彼のものが出入りし、わたしの膣肉を掻きまわすたび、背筋がざわめく快感がほとばしります。
望月さんのペニスが膣に深く突き入れられると、亀頭が子宮口まで達し、ずん、ずんと突きあげられるような快感をおぼえます。おかしくなってしまいそうなほどの快感でした。
腰から下が羽根のように軽くなり、徐々に絶頂に向かっていることを感じました。
「アアーン……イクッ……イッちゃいそう……も、望月さん!」
わたしは彼の腰にまわした両手の爪を、ぐっと立てていました。彼を激しく求めようとするように腰を淫猥に動かし、彼の腰を自分のほうに引き寄せようとしていました。
「俺もいいよ、奈々子ちゃん……クッ……アウッ!」
彼の腰が激しくグラインドして、わたしの秘所を掻きまわします。溢れでる愛液が彼の昂りを潤滑し、ペニスは激しくわたしの膣内を出入りしました。
一突きされるたびに、意識が飛んでしまいそうになりました。
「アアーッ! アッ、アッ、アッ!」
わたしは自分が人妻だということを完全に忘れ、一匹の牝になっていました。
望月さんもまた、我れを忘れたように激しく腰を突き動かし、わたしの膣内を掻きまわしました。
秘所が燃えあがり、背筋に電流が走り抜けました。次の瞬間、頭のなかは真っ白になり、わたしは絶頂に達していました。
「あああーっ!」
望月さんの腰に爪を立て、背を弓なりにのけ反らせて、突き抜けていくエクスタシーの感覚に身を委ねました。
ほとんど同時に、望月さんも絶頂に達したようでした。
彼はあわてて腰を引き、大きくなったものをわたしのなかから抜きだすと、右手で支えて擦りました。
堰を切ったように白い体液が溢れでて、わたしの下腹部やめくりあげられたワンピースの裾にまで飛び散っていきました。
わたしは全身を包みこんだ絶頂の余韻に酔いしれながら、下腹部に感じる精液の温もりに愛しさをおぼえました。