人妻 梓

著者: 鳳春紀

本販売日:1994/07/23

電子版配信日:2010/10/15

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0569-1

淫洞を這いまわる男の指が快楽の源を捉える
瞬間、括約筋が、秘唇が、下半身全体が収縮する。
信じがたい、夫とでは絶対に味わえない愉悦だった。
もっと抉って! 舐めて! 犯して!……
処女と見紛う女体に熟れた性感を宿す人妻梓が、
謎の男に魅せられ、理性を忘れて落ちていく淫罠。

登場人物

あずさ 人妻

たえこ その他

本編の一部を立読み

竹本の執拗な舌は梓の脇腹から張った腰の上へと移動した。うぶ毛を舐めて濡らし、腰骨に掛かっているタンガパンティの紐に沿って、舌を蛇行させる。
「あん、あん、うぁんっ!……何してんの、何してんの? ああっ、いいの、ぺろぺろがすごくいい。いやよ、じらさないでね。ちゃんと舐めてね。いやらしく、ぺろぺろしてよ。そう、そんなふうに。あんっ……ふうんっ、あーっん!」
梓はたまらなくなって、腰をわずかに浮かして丸く動かした。
わざと無視されている淫丘と、その中に隠されている柔壷がむずむずしてくるのだ。
梓は両手を下半身に伸ばし、竹本の頭を淫丘のほうへと押しやった。しかし、竹本は梓の意図を知りながら、パンティの輪郭ばかりを柔らかく責めた。
梓は腰を動かして、恥骨が竹本の口元に近くなるようにしたが、竹本の動くナメクジは脚の付け根へと不意にずれた。
だが、その場所にも内部へと感じるツボがあった。
「いやっ、あっ、そこ。うん、ああっん……はぅっ、うぅーっん!……濡れちゃう、濡れちゃうってばぁ。あんっ……ねえ、もうビショビショでしょ。ああん、やめないで。もっと、ペロペロして。臭くても、舐めて!」
タンガパンティで覆われた小さな逆デルタ地帯だけをはぶいて、竹本は梓の股間部を舐めまくった。白い肌に青い静脈が浮き、興奮で色素の薄い皮膚がピンク色に染まる。
「ふうっん。はぁーん……はあ、いい……あはん、あはん、あはん」
まだ挿入もないのに、梓は肩を震わせて、よがり泣きを始めた。
「あんたは、会うたびに感度を増してくる女だな。感じ方がだんだん鋭くなってるじゃないか」
「ああん。しゃべってないで、熱中して。あたしの脚の間に熱中して。そう、そうよっ。ああっ、べとべとにして。ぬるぬるにして。あたしを食べ尽くしてっ! あんっ! 好きよ、その舌が好きっ。どスケベになって!」
旅館の部屋だから、ホテルほどの防音性は望めない。遠くの廊下を歩く音すらわかる。裏返していえば、梓の声もある程度は部屋の外に洩れているということだった。
竹本は梓の切れ上がった鼠蹊部に這わせながら、パンティの中央の盛り上がった部分が濡れてくるのをじっと観察していた。
布地が二枚重なったその部分に一点の染みが生まれると、あとは早かった。じわじわと面積を拡げ、今は淫唇に沿った楕円形の濃い染みになり、よく見ると、繊維の間から溢れてやまない淫液が滲み出ていた。
「こんなに濡らして、恥ずかしくないのか。匂いもする。湯気が立ちそうなくらいだ」
竹本がそう言うと、梓は右手を宙に伸ばした。ペニスに触れたいのだ。ペニスを掴んで、唾液で溢れた口の中でしゃぶりまくりたいのだ。
ところが、竹本は腰を引き、梓にペニスを与えなかった。
多くの血管が茎を取り巻く竹本のペニスはイボ状になり、堅くそびえ立っていた。力の加減でぶるんぶるんと波打ち、何度か臍まで持ち上がった。
「ねえ、ちょうだい、ちょうだい。おっきいおちんちん、ちょうだい。舐めたい。ああん、舐めたい。ねえ、しゃぶらせて。お願い、しゃぶらせて!」

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