本販売日:2013/02/22
電子版配信日:2013/06/28
本定価:765円(税込)
電子版定価:880円(税込)
ISBN:978-4-8296-1917-9
(兄貴がいないところで、彼女を俺の女にしてやる)
いつも飾り気なく、親しげな態度で接してくれる美香。
24歳、可憐ながらも気品に満ちた兄嫁の裸身を目にした瞬間、
牡の欲望は目覚め、憧れの操を奪いにかかった!
抗う心とは裏腹に、美香の隠された性が徐々に露わに……。
「感じてるんでしょ、我慢しないで声を上げてもいいんだよ」
●もくじ
プロローグ
第一章 義弟を狂わせた若き色香
第二章 奪われた二十四歳の貞操
第三章 美獣に目覚めゆく美香
第四章 純潔に向けられた野望
第五章 小悪魔の健気な奴隷志願
第六章 嫉妬する二人の「年下姉妹」
第七章 最高の禁忌は夫の前で
エピローグ
みか(24歳)兄嫁
ほのか(18歳)妹
本編の一部を立読み
「やっ、あっ、あっ、いやっ、あっ、んあっ、いやあっ」
たちまち嬌声が夫婦の寝室に響き渡った。美香は両手を突っ張らせて雅之の胸を押しあげ、紅潮した全身に力を込めていた。時折背を丸め、また大きく仰け反る仕草を繰り返して、頂点への坂を急速に昇りつめていく。
「あっ、やあっ、イッちゃうよっ、たっ……タカちゃんっ、ごめんっ、タカちゃんっ、タカちゃんっ、いやああっ」
美香が再び兄の名を連呼して許しを乞い、絶頂の予感を告げてくるまでにさほど時間はかからなかった。瞬間、強く硬直したかと思うと、下から小刻みに腰を振り立ててくる。
雅之もついに戻ることのできない線を越えたと感じた。
「いやっ、イキそうっ、いやいやっ、イッちゃうぅっ、イヤアァァーッ」
「いいよ、美香っ、イッて、いけ、いけっ」
踊る腰を押さえながら、雅之も叫んだ。この時、初めて兄嫁を呼び捨てにしたことにも気がつかなかった。
「いやっ、あっ、うぁっ、イヤアッ、いくっ、イッ……クウウゥーっ」
高い叫び声とともに、汗まみれの身体がぐんと伸び、続いて大きな痙攣を始めた。
雅之のほうにも、もはや余裕はかけらも残ってはいなかった。最後の声に合わせて深く突き入れたあと、素早く抜き去り、痙攣を続ける細い身体を跨いだ。
握り締めた手で、一度大きく扱いただけで、決壊した。
「アッ……」
熱い白濁を顔に浴びて、美香がひときわ鋭く身体を跳ねさせた。
かまわず二度、三度と跳ねあげ、放出を繰り返す間にもその身体の痙攣は続いた。
汗と涙にまみれた顔から白い胸までの広い範囲に、大量の白濁が飛び散った。
固く目を閉じ、眉を強く顰めてはいたものの、それでも美香は熱い奔流を受けとめていた。愛らしい唇はしっかりと引き結ばれている。
残っているものを押しだすように幾度も扱いたあと、雅之は大きな吐息をついた。膝立ちのまま、ついに征服した女体を見下ろす。
目のあたりから顎にかけて白濁に覆われ、目や唇を開けることさえできずにいた。懸命に鼻だけで荒い息を繰り返している。同じように精を冠りながら凜として立っている乳首も、緩やかに上下しつつ震えていた。
絶頂の余韻を伝えてくる身体を跨いだまま、雅之は腕を伸ばして、枕もとのティッシュの箱を手に取った。数枚取りだし、美香の顔から胸を拭ってやる。
美香は目を固く閉じ、雅之のなすがままでいた。拭い終えたとたんに、小さな舌が唇を湿らせるように舞い、こくりと唾を呑み込んだ。ようやく開いた唇から深い吐息が漏れる。
そんな仕草を目に焼きつけながら、雅之は力を失っていく自らのものを清め終え、静かに美香の身体の上から退いた。寄り添うように寝転がり、手をかけると、美香も素直に身体をひるがえして、汗にまみれた裸身を寄せてくる。
熱さを保ち、汗に濡れた滑らかな肌が合わされた時、雅之は気がついた。手をかけた背中や、押しつけられた頭からも、細かな震えが伝わってくる。
やがて、小さな嗚咽の声が耳に届いた。
雅之はただ、泣きじゃくる美香を抱きしめてやることしかできなかった。