私は淫らな女医

玲子・二十七歳

著者: 鳳春紀

本販売日:1996/05/23

電子版配信日:2010/04/30

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0693-3

深夜、患者が眠る寝台に両手をつき白衣を捲られる。

パンティ一枚の尻肉が現われ、それさえ脱がされ、

若妻女医の濡れそぼつ淫裂に剛直が侵入する。

「ああ、患者が起きたら……やめて、やめてよ」

言いつつも熟れた女体はこの恥辱に酔っている。

私は淫らな女医……自分の本性が恐ろしい玲子・27歳。

登場人物

れいこ(27歳)女医

ゆりこ 看護婦

本編の一部を立読み

柿澤は腰ごと男茎を突き入れた。歯で切れるかと思う寸前、亀頭が口腔にぬるりとすべりこんだ。

瞬間、玲子はくぐもった声を出したが、その声も怒張しきって口腔いっぱいにひろがったペニスですぐにふさがれた。すかさず舌が絡みついてきた。する気ではないのに、玲子は受け入れた男茎をしゃぶっているのだった。

柿澤は憎々しげというふうに、さらに男茎を玲子の口のなかに押しこめた。椅子がずれ、彼女の後頭部が壁に突きあたった。

そこでさらに男茎を突き進めると、彼女は軽く咳きこんだ。亀頭が喉頭にまで達したのである。柿澤は少し浅くしてやり、今度は玲子の口腔を疑似淫裂に見立てて、腰を動かした。彼女はもはや、「あぐっ、あぐっ」という醜い声しか出せなくなった。

「先生、こういうふうに強制的なフェラチオを、ラテン語でなんというのか、ご存じですか?」

当然ながら、玲子は声も出せない。

「イラマチオっていうんですよ」

そう言ってから、柿澤はいじめるように腰の動きを段々と速めた。

亀頭の側面が彼女の奥歯にあたる。そのたびに切れそうになる痛覚が走る。

玲子の右手が少しずつあがってきた。柿澤をはねつけるためにではなかった。口からはみでている茎に唐突に指を絡める。それから、汗ばんだ手のひらでじっとりと握りしめた。

柿澤は思わず目をつむった。玲子の手の湿り具合、握る指の圧迫、男茎の皮膚に突き刺さるように立てられた女の爪の痛さ。そこに藤本玲子という女のエロスが隠されていた。

温かい口腔に突き入れる速度を緩慢にし、しばし彼女の手の握りを楽しんでから、柿澤はゆっくりと男茎を引き抜いた。

唾でべとべとになっている男茎を右手で握り、亀頭をまだ開けたままになっている玲子の唇の間に向けてしごきたてる。射精が間近い。

「舌を出しなさい!」

強く命じると、玲子は素直に従った。幅の細い長い舌が、膨脹したペニスを受けるように差しだされる。

亀頭の鈴口がふくらんだ。すべてがカッと熱くなる。

一瞬後、一条の白濁が舌の奥まで伸び、余った精液は下唇から顎へとたれ落ちた。

周囲に精液独特の匂いが濃く漂った。その匂いの真っただなかで、玲子は壁に頭をつけたまま目をつむり、口腔内に与えられた男の液をゆっくりと呑みこんだ。

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