都合のいい肉玩具

「喪服の義姉さんは最高だ……」
　義姉のまばゆい肌と喪服の黒のコントラストに浩司はため息をついた。
　茜の淫猥な姿に刺激されたためか、亀頭のエラが胎内で大きく膨れる。
「あうっ……こ、浩司さん、中が……中が……ヘンに」
　大きくエラを開いた亀頭が膣道を掻くたびに、背筋を快感が突き抜ける。
　この重みのある快感が確実に茜の脳髄を麻痺させていく。
「中がヘンじゃないんだよ、義姉さんはイキそうなんだ」
　そんな……凌辱のなかで達してしまうなんてあり得ない。
　わずかに残る理性がそう叫んでも、茜は子壺を肉竿でつつかれるたびに甘い声であえぎ、快感でいきりたった女芯で自慰してしまう。
「恥ずかしいんだね？　またキュウキュウ締めてきて。義姉さんはマゾなんだ」
「違います……私、マゾなんかじゃ……ああ、あああっ」
　浩司がはだけた襟元に手を差し込み、茜の白乳を押しつぶさんばかりに握った。
　痛みが突き抜け──同時に女壺が熱くなる。
　乱暴な扱い、しかも痛みを伴う愛撫なのに、茜の肢体には快感が走っていた。
「こういうの、好きなんだろ？　義姉さんは立派なマゾさ」
　嘲笑う浩司の額から汗がしたたっていた。
　反り返ったペニスでの女壺突きのピッチがあがっている。
「いじめられれば感じて、チ×ポを締めやがって」
　嗜虐的な言葉は、浩司自身も終わりが近いことを示していた。
　それで気をそらそうとしているのかもしれないが──茜はなぜかその言葉を受けるたびに、奇妙な感覚を心の奥に覚えていた。
「してません……だから……抜いて……ああもう、抜いて……」
　汗みずくの相貌を打ち振って茜は泣いた。
　このままだと、義弟に組み敷かれる屈辱の中で達してしまいそうだ。
　それも、男根で貫かれながら自慰をするという、この上なく浅ましい姿で──。
「イキそうなんだろ？　僕もだ……中でイクよ」
　中で──。快楽にほどけた思考が一気にまとまる。
　亡き夫への操を立てたい未亡人の情、そして女であれば感じる妊娠への恐怖が茜に押し寄せてきた。
「いやあ！　中は、中だけは……いや、いやっ」
「もっと嫌がって。そういう女に中出ししたいんだよ」
　若者の突きは早鐘を打つようなリズムに変わり、茜の内奥を揺さぶり続ける。
　子宮が変形するほど激しく穿たれ、茜の女体も限界まで燃え上がっていた。
「ああ……やめて……ああ、ああ、ああんっ、いいの、ああ！」
　否定したいのか快楽を受け入れたいのか、もうわからない。
　茜の宙でそよぐ足袋をはいた足先がきゅっと丸まった。
「あああんっ、だめ、浩司さん、赤ちゃんができちゃうっ」
　義弟のペニスの形を膣で確かめられるほど、茜の女壺がキュッと締まった。
「僕のものになった証だ……中で受けとれっ」
　義弟が背筋をのけぞらせ、腰を大きく前に繰り出した。
　重量感のある突きが茜の子壺を揺らし──。
「ああああ！　やあ！　あ、ああッ！　だめ……い、いくっ！」
　茜はソファーの上で全身を大きく痙攣させた。
「お、おお！　絞まりすぎだ！」
　浩司は白濁液を未亡人の胎内に解き放った。
「ああんっ、熱いの……あ、ああっ」
　義弟の欲望はすさまじい勢いで噴出した。子宮を白く染め上げられるうちに、茜はその圧でまた達していた。