私をご主人さまのメイドにして……なんて、急に言われても困るよぉ!
狭い我が家に居座るおしかけメイド、二人はなんとクラス委員長と担任教師。いつも叱ってきた貴璃子が、テクニック抜群のちひろ先生が、家でも学校でもご奉仕してくれる夢の生活。だけど、一人だけしかメイドには選べない!
本編の一部を立読み
☆メイド委員長の初体験
「だいじょうぶ、委員長?」
声をかけると、貴璃子は閉じていたまぶたを開いた。
「うん……」
「全部入ったよ」
「わかるわ……わたしのなか、ご主人さまのでいっぱいなの」
多少は痛みが薄らいだのか、貴璃子がうっとりした眼差しで見あげてくる。
「ね、ご主人さま」
「え?」
「あの、委員長なんかじゃなくて、名前で呼んでください」
かなり照れ臭い要望であったが、由紀生は受け入れた。
「貴璃子」
「……嬉しい、ご主人さま」
「貴璃子も、名前で呼んでよ。そのほうがしっくりくるんだ」
「はい……由紀生、大好き」
照れた顔で見つめ合ってから、ふたりはくちづけた。全身で、これ以上はないというくらいに絡み合う。