本販売日:2025/02/10
電子版配信日:2025/02/21
本定価:1,331円(税込)
電子版定価:1,331円(税込)
ISBN:978-4-8296-7945-6
「今夜はママを寝かさない。イクまで抱き続けるよ」
熟れた美尻を抱え、おんなの急所を突き上げる青狼。
息子のたくましい体にすがり、愉悦に耐える36歳は、
普通の母子には戻れないと悟り、牝に堕ちていく……
麻実克人の本格派凌色文学の真髄が、ここに甦る!
『義母狩り』
プロローグ
第一章 狙われた義母の熟臀
第二章 息子の性奴隷にされて
第三章 家の中にいる悪魔
第四章 もう母とは呼ばないで
第五章 義母が征服された日
エピローグ
『後妻狩り 父の新しい奥さんは僕の奴隷』
第一章 父の後妻は僕の肉玩具
第二章 あの日からずっと調教されて
第三章 ママのお尻に出してください
第四章 義母と叔母は奴隷ペット
エピローグ 美姉妹の味くらべ
本編の一部を立読み
義母狩り
プロローグ
花に囲まれたフラワーショップ、その奥の事務所で二人は結婚式場のパンフレットを眺めていた。
「ここでどうかしら。お友達が式をあげたのだけど、駅の側で便利なのよ。上がガラス張りで、教会風の会場に日差しがさんさんと降り注いで……あの子の花嫁姿、きれいだったわねえ」
情景を思い出して、三田絵衣子は二重の瞳を細めた。
「へえ、そうなんだ。……ねえ絵衣子さん、いいのかな? 結婚相手が僕で後悔しないかい?」
ソファーの隣に座る大原武の表情が曇っていることに、絵衣子はそこで気づいた。
「武さん、どうしたの? 改まって」
「僕らは、世間一般のカップルより年が離れているだろ。その上、僕は三度目の結婚だからね。絵衣子さんのご両親だって、内心よく思ってはいないはずだよ。初婚で二十七歳の大切な娘を、四十八歳の男に奪われるなんて」
不安そうに言う武に、絵衣子はクスッと笑った。
武はカラオケ店やボーリング場、温泉施設などを運営するレジャー企業のトップだった。だが多数の従業員を束ねる立場にあるとは思えないほど、人当たりはやさしい。
「うちのパパもママも、武さんが挨拶に見えた後で、いい人で安心したって言っていたからだいじょうぶよ」
絵衣子は男の大きな手の甲に自身の手の平を重ねた。絵衣子の父は県庁勤務、母は教職に就く公務員だった。堅い職業だということで、武が面会時にガチガチに緊張していたことを絵衣子は思い出す。
「ごめん。僕の方がマリッジブルーだね。若くてきれいなきみが、僕の妻になってくれる現実が夢みたいで」
「夢じゃないわよ、あなた。プロポーズの時、〝年の差なんか関係ない、きみを絶対にしあわせにする〟って言ったのは、どこの誰でしたっけね?」
武がエプロン姿の絵衣子をじっと見た。
「そうだったね。ご両親の前でもしあわせにするって誓ったんだった」
己の台詞を思い出したのか武は大きくうなずき、絵衣子の手を握り返した。
「あなた、か。いいね。武さんよりその呼び方がいいな」
武は身を寄せると、絵衣子の細肩をつかんできた。女の口元に向かって、相貌をかぶせてくる。
「なにをするつもり? ここは仕事場よ。誰かに見られたら」
「お客さんはいないし、従業員は配達中なんだろ」
事務所のガラス窓から、店内の様子は見えた。人影はなく、飾られた花々だけが静かにたたずんでいる。
「でも、店の前を通る人に見られたら。それにもうすぐアルバイトの子が戻って──あっ」
武がエプロン姿の女体を抱き上げた。己の膝の上へと横座りの形で腰掛けさせると、腰を抱きしめて唇を重ねてくる。絵衣子は仕方なくまぶたを落とした。
(弱気になったり、強引になったり……年上なのに放っておけない人)
たまたま寄ったフラワーショップの店主である絵衣子に恋心を抱いて、武は連日のように花を買いにやってきた。最初は父親ほども離れている年の差に抵抗感を抱いたものの、武の情熱的な求愛に次第に女心は動かされた。交際を了承してからはトントン拍子で、武の結婚申し込みまで半年もかからなかった。
長めのキスが終わり、絵衣子は潤んだ瞳を武に向けた。
「わたしはまだ息子さんと……陽一さんと一回も顔合わせをしていないことが心配だわ」
武は病気で亡くなった最初の妻との間に、男子を一人もうけていた。現在は、武のもとを離れて寮のある私立校で暮らしていた。
「あいつも大学受験だからね。勉強で忙しいみたいで。一、二年の頃は頻繁に家に帰って来たんだけど」
一人息子の陽一が学んでいるのは県内でも有数の進学校であり、週末も補習や模擬テストがあり、実家に戻る暇がほとんどないらしい。
「今度の土日には戻ってくるから。初顔合わせ、緊張する?」
武が女の腰に回した手をすべらせ、薄手のデニムパンツ越しに尻を撫でてきた。絵衣子は、武の二の腕を軽く叩いた。
「こら、おかしなところをさわらないで。……もちろん緊張するわ。ふつうはもっと前にご挨拶をするものでしょ。いきなり現れて結婚しますなんて言われたら、誰だっていい気はしないと思うの。息子さんとうまく会話できるといいんだけど」
あまり年の離れていない少年と家族になり、いきなり母親となる。どう振る舞えばいいのだろうかと、絵衣子は悩む日々が続いていた。
「そんなに構えなくていいんじゃないかな。そうそう、この前陽一に絵衣子さんの写真をメールで送ったんだ」
「わたしの写真を。どんな写真? へんな格好の時じゃなければいいけど」
「僕と一緒に温泉旅行に行った時のスナップだよ。渓谷の吊り橋の上で撮ったやつ。陽一のやつ、きれいな人だねって驚いていた。父さんは、いつまでも前回の失敗を引きずってないで、さっさとこの美人と結婚しろってさ」
美人と言われたことにくすぐったさを覚え、絵衣子は頬をほんのり赤らめた。その反応を見て、武は面白そうな表情を作ると尻たぶを強く揉んできた。絵衣子は男の膝の上で腰をくねらせ、「んふん」とかわいらしい呼気を漏らした。
「武さん、いたずらしないで」
「相変わらず感じやすいね。絵衣子さんのむちむちヒップが、さわって欲しいって言ってるから」
武は隠微な指遣いをやめようとはしない。尻たぶを揉みほぐしながら、女体の昂揚を確認するように、笑って絵衣子の顔をのぞき込んでくる。
「わたしのお尻はそんなはしたないこと言っていません……いやだ、人の顔をじっと見ないで」
絵衣子は首を横に回して、火照った美貌を隠した。
「そっぽを向いてたら、式場を決められないよ。案内状を送るスケジュールだってあるんだから。せっかく僕がこうして出向いているのに」
「もう、武さんがいやらしいことをするからでしょ」
絵衣子は非難するように武の肩を叩いた。武は尻を撫でていた指を外すと、肩をすくめるように両手を広げた。
「ふふ、式場はきみの気に入ったところに決めよう。なんたって主役は花嫁だからね。息子の方は問題ないよ。春には大学生だし、新しい母親に反発するような年齢じゃない。じゃあ僕は、そろそろ会社に戻るとするよ」
絵衣子は武の膝の上からおりようと腰を浮かせた。
「お花、社長室に飾る分、持って行きます? バラのいいのがたくさん入ったの──あんっ」
だが武が足の付け根に手を差し入れてくる。絵衣子の尻はまた武の膝の上にペタンと落ちた。
「あっ、また……このいたずらっ子は」
「中年はねちっこいんだよ。油断しちゃだめだよ、若奥さん」
四十八歳の男は、女の身体のツボをよく知り尽くしている。生地の上から、大事な箇所を探るようにまさぐり、弄くる。パンツと下着越しであっても、過敏な粘膜に指刺激は充分染みた。花唇が潤みだす。
「ね、あなた、よしてください」
くなくなと腰をゆすり、美貌を赤く染めて絵衣子は訴えた。
「花はいいよ。きれいな花なら、ここで充分愉しんだから」
武がもう一度、口を寄せてきた。女の可憐な喘ぎ声はキスで消された。
「絵衣子さん、愛しているよ」
年下の許嫁の悶え顔に武は目を細め、唇をかぶせて愛の台詞を囁く。舌先が絵衣子の唇の隙間をくすぐった。
(口を開けるの? 真っ昼間からディープキスなんて)
だがとろけていく肉体は、抵抗できない。絵衣子は男の膝の上で細腰をくねらせながら、口をゆるめて武の舌を受け入れた。指愛撫を誘うように膝頭が左右に勝手に開く。武の手の動きに合わせて、むちっとした太ももと尻の丸みがゆれた。
静かなフラワーショップの店内に、唾液の絡む音と女の切なげな泣き声が響いた。