若妻が黒い下着を濡らす時

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- 本販売日:
- 1994/12/23
- 電子書籍販売日:
- 2010/07/09
- ISBN:
- 978-4-8296-0591-2
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書籍紹介
濡れてくる。体内から粘りのある性液が溢れてくる。
レースの黒い下着に滲み、恥毛が湿り、牝香が漂う。
見られている。わたしは今、視姦されている……。
秘唇が震え、乳首が勃起し、女体が火照りだす。
狭い試着室、慎吾の前で下着姿を晒し、脱いだ時、
麗子若妻の仮面を剥いで赤い性器を少年の舌に委ねた。
レースの黒い下着に滲み、恥毛が湿り、牝香が漂う。
見られている。わたしは今、視姦されている……。
秘唇が震え、乳首が勃起し、女体が火照りだす。
狭い試着室、慎吾の前で下着姿を晒し、脱いだ時、
麗子若妻の仮面を剥いで赤い性器を少年の舌に委ねた。
- 登場人物:
- れいこ(25歳)人妻
- シチュエーション:
- フェチ | 自慰 | 露出(下着・水着・裸) | 鞭・スパンキング | オフィス
立ち読み
何度も強く突かれて、麗子の躯はウレタン屑の上を後退し、ついには壁に頭があたった。
壁からはポロポロと埃っぽい粉が落ちてきて、彼女の顔に降りかかった。
「声を出したっていいんですよ」
宮川は荒い息とともにそう言い、延々と抽送を続ける。
麗子は何度も息を呑んだ。それはしゃっくりの音に似ている。不発酵のあえぎだ。
たんなる防衛作用以上に、溝は濡れていた。あえぎをこらえるのは苦しかった。あえぎをこらえると、性感は蒸散されずに、熱となって内向する。この性熱はペニスの動きごとに蓄積されていく。そして、膨らみすぎた風船が破裂するように爆発する。
「……あ、あーっん!」
魂のないマネキン人形も驚くほどの声が、麗子の喉から発せられた。麗子自身驚き、宮川も驚いた。
「あんたは、そんな声を出すのか」
「あーっ、いやっ、いやっ!」
「さあ、もっと声を出して。あんたの声が聞きたかった。いつもすましているあんたのはしたない声が聞きたかった」
「いや、いや。やめて!」
「なんて声だ。ふん、女はそういうものです。いやがっているのに、声が出る。ほら、どうです、こういうのは?」
宮川はペニスの根元に手を添えて、膣の中を掻き混ぜた。これをされると、内部の襞をまんべんなく亀頭がこすり、かつ、茎の上部がクリトリスに刺激を与えるようになる。
「あーっ、うっ、うっ、うっ、うっ!」
声を出すまいとするから、音声が喉でくぐもり、かえって動物的な響きになる。そんな自分の声が恥ずかしい。
「先生、おまんこは正直だね。誰にも聞かせられないような声が出るじゃないか」
「ぐぅっ、うっ、うっ……」
「先生、あんただって女なんだよ。もっと、よがりな」
壁にあたった麗子の頭は、ひねったように曲がっている。首筋が痛い。
だが、不思議なことが彼女の心に生じていた。
宮川に犯されながらも、麗子には憎悪が沸いてこないのである。それは、性感が感情に勝ったからではなかった。ろくな愛撫もなく始まった挿入による性感は十分なものではない。性感は主役になっていない。
宮川に対する憎悪がないのは、好意を持ち始めたからでもない。感情が麻痺してしまったからでもない。早くこの悪夢の時間をやり過ごそうと思ったからでもない。
自分は犯されて当然だという思いがあった。躯の欲求のために夫を裏切っている自分はこういう仕打ちを受ける罪があると思うのだ。若い男を欲情させるために身につけた黒い下着は罰されるためにある。そう思った。
「あーっん!」
麗子は大声を出した。
「おお、いきそうか。いきそうなんだな」
宮川は麗子の心理も知らずに、いっそう強く腰を打ちつけてくる。
「やって、やって! ずこずこやって! 犯してっ!」
「ああ、日下部先生。それがあんたの本性かよ!」
一瞬ひるんだ声を出したが、宮川は狂ったように突いてきた。
「もっと、もっと! 血が出るまで、おまんこが裂けるまで、突っ込んで!」
麗子は泣き叫んだ。あまつさえ、脚を拡げ、腰を振った。
今度は、宮川のほうが耐えられなくなった。咳払いのような声を発して、射精した。
膣の内部でペニスが痙攣し、どくどくと熱いものが溢れた。
それでも、麗子は腰を振り続けた。
壁からはポロポロと埃っぽい粉が落ちてきて、彼女の顔に降りかかった。
「声を出したっていいんですよ」
宮川は荒い息とともにそう言い、延々と抽送を続ける。
麗子は何度も息を呑んだ。それはしゃっくりの音に似ている。不発酵のあえぎだ。
たんなる防衛作用以上に、溝は濡れていた。あえぎをこらえるのは苦しかった。あえぎをこらえると、性感は蒸散されずに、熱となって内向する。この性熱はペニスの動きごとに蓄積されていく。そして、膨らみすぎた風船が破裂するように爆発する。
「……あ、あーっん!」
魂のないマネキン人形も驚くほどの声が、麗子の喉から発せられた。麗子自身驚き、宮川も驚いた。
「あんたは、そんな声を出すのか」
「あーっ、いやっ、いやっ!」
「さあ、もっと声を出して。あんたの声が聞きたかった。いつもすましているあんたのはしたない声が聞きたかった」
「いや、いや。やめて!」
「なんて声だ。ふん、女はそういうものです。いやがっているのに、声が出る。ほら、どうです、こういうのは?」
宮川はペニスの根元に手を添えて、膣の中を掻き混ぜた。これをされると、内部の襞をまんべんなく亀頭がこすり、かつ、茎の上部がクリトリスに刺激を与えるようになる。
「あーっ、うっ、うっ、うっ、うっ!」
声を出すまいとするから、音声が喉でくぐもり、かえって動物的な響きになる。そんな自分の声が恥ずかしい。
「先生、おまんこは正直だね。誰にも聞かせられないような声が出るじゃないか」
「ぐぅっ、うっ、うっ……」
「先生、あんただって女なんだよ。もっと、よがりな」
壁にあたった麗子の頭は、ひねったように曲がっている。首筋が痛い。
だが、不思議なことが彼女の心に生じていた。
宮川に犯されながらも、麗子には憎悪が沸いてこないのである。それは、性感が感情に勝ったからではなかった。ろくな愛撫もなく始まった挿入による性感は十分なものではない。性感は主役になっていない。
宮川に対する憎悪がないのは、好意を持ち始めたからでもない。感情が麻痺してしまったからでもない。早くこの悪夢の時間をやり過ごそうと思ったからでもない。
自分は犯されて当然だという思いがあった。躯の欲求のために夫を裏切っている自分はこういう仕打ちを受ける罪があると思うのだ。若い男を欲情させるために身につけた黒い下着は罰されるためにある。そう思った。
「あーっん!」
麗子は大声を出した。
「おお、いきそうか。いきそうなんだな」
宮川は麗子の心理も知らずに、いっそう強く腰を打ちつけてくる。
「やって、やって! ずこずこやって! 犯してっ!」
「ああ、日下部先生。それがあんたの本性かよ!」
一瞬ひるんだ声を出したが、宮川は狂ったように突いてきた。
「もっと、もっと! 血が出るまで、おまんこが裂けるまで、突っ込んで!」
麗子は泣き叫んだ。あまつさえ、脚を拡げ、腰を振った。
今度は、宮川のほうが耐えられなくなった。咳払いのような声を発して、射精した。
膣の内部でペニスが痙攣し、どくどくと熱いものが溢れた。
それでも、麗子は腰を振り続けた。
小説の朗読 声:中原 翔子


なかはら しょうこ
7月9日生まれ T166-B83-W60-H85
女優業の傍ら、早川ナオミ名義にてAV界の巨匠・代々木忠監督の著書を原作とした3話オムニバス映画をプロデュース。主な出演作として『旧支配者のキャロル』他多数。
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