魔の罠〈上〉

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- 本販売日:
- 1995/04/23
- 電子書籍販売日:
- 2010/06/18
- ISBN:
- 978-4-8296-0617-9
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シルクショーツの脇から侵入する野太い指。
ぬかるむ媚辱、濡れたヘア、収縮する秘孔。
電車の中、美人秘書は痴漢の指技に耐えている。
いや、26歳の女体は倒錯の快感を楽しんでいるのだ。
荻島美雪――才色兼備の秘書を痴漢で魔性の虜にした、
金曜夜から°事件″は女高生も巻きこんで始まった。
電車は四谷駅を出たところだった。おそらく用心のためだろうが、自分から被痴漢願望を満たすときは、通勤に利用する中央線を避けて山手線に乗るらしい荻島美雪である。このままいけば、新宿あたりで途中下車する可能性も充分にあり得る。
そろそろと大門はショーツの股の脇から指を侵入させていった。
大門の経験からいうと、女のほうも痴漢行為に乗ってきて、下着の上からだと自由に触らせてくれてその刺戟を愉しんでいながら、じかに性器をタッチされるのはいやだということなのだろう、下着のなかに手を入れたとたんに拒みだすケースは少なくない。
ところが、荻島美雪は拒まなかった。逆にいえばそれは彼女自身、もう最後まで愉しむつもりになっているという意思表示といっていい。そればかりか彼女の秘苑はすでに、まるで失禁したようにぐしょ濡れだった。
大門は、その未知の形状を確かめるように、指先で秘苑を探索した。
文字どおり薄い唇を想わせる秘唇。そのまわりを縁取る、まばらなヘア。そしてヌルヌルとしたクレバスの、柔襞に挟まれた秘口……。
生々しい感触といっしょに脳裏に煽情的な眺めが浮かんできて、大門の肉棒と化した分身がビクンと跳ねた。同時に荻島美雪がヒクッと躯をわななかせた。大門の指がクレバスの上端の、ふくれあがった蕾に触れたからだった。
肝心な部分を味わわないうちに逃げられたのでは元も子もない。大門は秘口をまさぐって、指を侵入させていった。ヌル~ッと入った。
驚いた。
うッ、これは!……
思わず大門は胸のなかで呻いた。熱く潤みきった蜜壷の口が、クッと指を咥えたかと思うと、なかがエロチックなイキモノのように蠢き、それにつれて入口の締めつけが奥のほうに向かって移動していく感じがあって、指が咥え込まれていくのだ。
すごい名器だ!……
驚きながら大門は荻島美雪のようすをうかがった。
俯いた彼女は悩ましげに眉根を寄せて眼をつむり、真紅のルージュが艶めかしい唇を開けて、肩で息をしていた。車両と車両の間のドアが引き込まれる角に手を当て、口紅と同じ真紅のマニキュアを塗った指先が白くなるほど、指に力を込めている。その間も蜜壷は大門の指を味わうように蠢き、繰りかえし指を咥え込んでいく。
蜜壷のエロチックな動きに合わせて、荻島美雪のタイトスカートの尻朶に突き当たっている大門の肉棒も、ビクン、ビクンと脈動する。
さっきから大門自身、先走り液がたらたらと流れだして、ブリーフの前を濡らしているのがわかっていた。
電車は新宿駅に近づいていた。ゆっくりと大門は指で蜜壷をこねてみた。たっぷりと油を塗ったカズノコを撫でているような感触がある。
さらに、そろそろと指を抜き挿ししてみた。秘めやかな粘膜が指にからみつき、まとわりついてきて、くすぐられる感触がある。
相手の反応を見ながら、慎重にこねたり抜き挿ししたりしていると、荻島美雪はしだいに息を荒くして、さもたまらなさそうに腰を前後左右に振りはじめた。
大門のほうも指がペニスになったような錯覚に襲われて、ときおり気を逸らさなければ暴発しそうだった。


あさ だ まゆ
158-B82-W59-H81主な作 品としてTV、NHK大河ドラマ『武蔵』、Vシネマ『極道刑事』『飼育』、映画『痴漢電車 さわってビックリ!』他多数
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