濡看護婦・二十三歳
私を狂わせた少年…

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- 本販売日:
- 1996/11/23
- 電子書籍販売日:
- 2010/04/02
- ISBN:
- 978-4-8296-0725-1
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書籍紹介
手の中で熱化し、勃起していく若々しい肉茎。
病室で弟の剃毛をする奈美の白衣が汗ばみ火照る。
愛しい実弟の剛直が自分の体内を穿つ情景が浮かぶ。
いけない。私は何を想像して……でも、欲しい……。
必死に頭を振っても、成熟した23歳の看護婦には、
相姦の呪縛が!そしてその瞬間が刻々と近づいていた。
病室で弟の剃毛をする奈美の白衣が汗ばみ火照る。
愛しい実弟の剛直が自分の体内を穿つ情景が浮かぶ。
いけない。私は何を想像して……でも、欲しい……。
必死に頭を振っても、成熟した23歳の看護婦には、
相姦の呪縛が!そしてその瞬間が刻々と近づいていた。
立ち読み
奈美はシェービングフォームを塗り終わった手で、澄夫の腹の皮膚をのばすようにして、ゆっくりと剃刀を引いた。剃刀は静かにすべり、黒い糸屑のように細くこまかい産毛が、白い泡と一緒に剃刀の歯にまつわりついた。泡の下から現われたなめらかな肌は、これまで剃毛をした患者の誰よりも美しく見えた。奈美はほかの患者のときよりもずっと慎重に、そして時間をかけて念入りに腹部の体毛を剃った。
ひと通り剃り終わると、シェービングフォームの湿りけをたたえてつやつやと光る腹部に、剃り残した部分はないかと手のひらを這わせた。その仕草は、ベッドの上で男の体にたわむれているのに似ている。それに気づくと、奈美はまるで火に触れたように、澄夫の腹から手を離した。躯の芯央が熱くしこってくる。
どうかしてるわ。患者は弟なのに……。
だが、弟だからこそ、初めて目にした澄夫の下半身から受けた衝撃が、ほかの患者では感じない強い羞恥と緊張となって、異常な興奮に駆りたてられているのだ。
奈美は澄夫の腹部に残っているシェービングフォームの湿りけを、タオルで手早く拭い取ると、股間の繁みに新しくシェービングフォームを噴きつけた。降り積もる雪のように、漆黒の繁みを白いシェービングフォームが覆い隠すと、奈美は繁みをわけて泡をなすりこんでいく。
肉茎の根元の肉の厚みと硬さが、熱っぽく指先を打つ。勃起の前兆であることが、奈美にはわかった。
看護婦に触られて勃起するのは、澄夫だけではない。そんな場合、相手によって冷やかしや冗談ですませることもあれば、わざと無視することもある。
だが、弟に対してどんな態度をとればいいのか。奈美は繁みにシェービングフォームをなすりこむのをやめた。これ以上ペニスの根元を刺激しつづければ、澄夫はきっと完全に勃起してしまうに違いない。そうなったときの、やり場のない恥ずかしさや、気まずさは目に見えている。
奈美は業火をくぐり抜けるように息をつめ、剃刀を繁みの生え際に当てると、一方の手を肉袋の上にうずくまるペニスにかぶせた。剃刀がすべって肉茎を傷つけないためだが、自分の視野からその逞しい姿を隠してしまいたいといったほうが正しかった。
陰毛のくすぐるような繊細な感触とは明らかに違う、芯に熱のこもった、たっぷりとした肉の塊りが手のひらを灼いた。
いま、私は弟のペニスを手に包んでいる……。
ズキンとするような疼きが躯の芯央に走った。
ひと通り剃り終わると、シェービングフォームの湿りけをたたえてつやつやと光る腹部に、剃り残した部分はないかと手のひらを這わせた。その仕草は、ベッドの上で男の体にたわむれているのに似ている。それに気づくと、奈美はまるで火に触れたように、澄夫の腹から手を離した。躯の芯央が熱くしこってくる。
どうかしてるわ。患者は弟なのに……。
だが、弟だからこそ、初めて目にした澄夫の下半身から受けた衝撃が、ほかの患者では感じない強い羞恥と緊張となって、異常な興奮に駆りたてられているのだ。
奈美は澄夫の腹部に残っているシェービングフォームの湿りけを、タオルで手早く拭い取ると、股間の繁みに新しくシェービングフォームを噴きつけた。降り積もる雪のように、漆黒の繁みを白いシェービングフォームが覆い隠すと、奈美は繁みをわけて泡をなすりこんでいく。
肉茎の根元の肉の厚みと硬さが、熱っぽく指先を打つ。勃起の前兆であることが、奈美にはわかった。
看護婦に触られて勃起するのは、澄夫だけではない。そんな場合、相手によって冷やかしや冗談ですませることもあれば、わざと無視することもある。
だが、弟に対してどんな態度をとればいいのか。奈美は繁みにシェービングフォームをなすりこむのをやめた。これ以上ペニスの根元を刺激しつづければ、澄夫はきっと完全に勃起してしまうに違いない。そうなったときの、やり場のない恥ずかしさや、気まずさは目に見えている。
奈美は業火をくぐり抜けるように息をつめ、剃刀を繁みの生え際に当てると、一方の手を肉袋の上にうずくまるペニスにかぶせた。剃刀がすべって肉茎を傷つけないためだが、自分の視野からその逞しい姿を隠してしまいたいといったほうが正しかった。
陰毛のくすぐるような繊細な感触とは明らかに違う、芯に熱のこもった、たっぷりとした肉の塊りが手のひらを灼いた。
いま、私は弟のペニスを手に包んでいる……。
ズキンとするような疼きが躯の芯央に走った。
小説の朗読 声:デヴィ


デヴィ
東京都出身1979年1月26日生まれ
160-B86-W58-H842001年『わるのり デヴィ』でデビュー。
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