おんな剣士三姉妹

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- 本販売日:
- 2011/08/10
- 電子書籍販売日:
- 2015/03/13
- ISBN:
- 9784829681220
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書籍紹介
「剣で私を打ち負かす殿方がいれば喜んで嫁ぎます」
本所深川に知れ渡る早乙女道場の美人三姉妹。翳り
の深い美貌と雪肌を持つ長女・志乃。青袴姿が凛々
しい次女・佐那。天真爛漫な三女・真央。江戸を騒
がす「後家狩り団」事件の裏に享保の改革に反対す
る柳沢派の陰謀が潜むことに気づいた三姉妹を貞操
の危機が襲うが……御堂乱が挑む新たな女剣士伝説
<もくじ>
第一章 早乙女道場の三姉妹
第二章 後家狩り団
第三章 女剣士、危うし
第四章 哀れ、武家女
第五章 立ち上がれ、佐那!
第六章 志乃の決意
第七章 最後の対決
本所深川に知れ渡る早乙女道場の美人三姉妹。翳り
の深い美貌と雪肌を持つ長女・志乃。青袴姿が凛々
しい次女・佐那。天真爛漫な三女・真央。江戸を騒
がす「後家狩り団」事件の裏に享保の改革に反対す
る柳沢派の陰謀が潜むことに気づいた三姉妹を貞操
の危機が襲うが……御堂乱が挑む新たな女剣士伝説
<もくじ>
第一章 早乙女道場の三姉妹
第二章 後家狩り団
第三章 女剣士、危うし
第四章 哀れ、武家女
第五章 立ち上がれ、佐那!
第六章 志乃の決意
第七章 最後の対決
立ち読み
「わたくしが肌身を許すのは夫だけです。他の殿方に辱しめを受けるくらいなら、舌を噛んで死にまするっ」
悲壮な決意をにじませて、初江は銀次を睨みつけた。
たしかに独り寝はつらく寂しい。赤ん坊にお乳を与えながら、身体が熱く火照って肌が汗ばみ、せつないまでに女陰が疼いて眠れない夜もある。だが、自分で自分を慰めるなどというあさましい行為は、一度たりともしたことがない。武家女の誇りと慎みが、初江にそれを許さなかったのだ。
「フフフ」
銀次が笑うと、
「フフフ」
「ヘヘヘ」
狐面たちが顔を見合わせて愉快そうに笑った。
「な、何がおかしいのですっ!?」
初江は金切り声で叫んだ。
黙っていると、恥ずかしさと恐ろしさでわあっと号泣してしまいそうだ。だが卑劣な若者たちに泣き顔を見られたくはない。淑やかで慎ましい初江ではあるが、芯は強いのだ。
「夫以外に肌身は許さぬ──口では皆そう言うのです。だが、そこが後家女の哀しさというもの。俺たちにおっぱいを揉まれ、尻を撫でられ、指で赤貝をいじられているうちに──」
「ああっ」
初江は耳をおおいたかった。
聞くに堪えない猥褻な言葉が、初江の繊細な神経を逆撫でする。
同時にその言葉は、これから自分が受けることになるおぞましい色責めの中身を仄めかしているのだ。
初江は総毛立った。赤ん坊から生命の危険が遠ざかると、そのぶん自分の身に降りかかる災厄が恐ろしい。気丈とはいえ初江は女。淫らな色責めがどのようなものか聞かされ、気を失わんばかりだ。
「まあ説明する必要もないでしょう。愛欲の極楽、そして性の地獄を、これから嫌というほどこの熟れた身体で味わってもらうことになるのですから。女に生まれたことを後悔するほどにね。フフフ」
「ううっ」
初江は呻き声をあげ、奥歯をカチカチと噛み鳴らした。
「あなたがたの……あなたがたの思いどおりになど、絶対にならないわっ」
「フフフ、そうこなくては」
嬉しそうに銀次は笑った。
「簡単に堕ちてもらってはつまらない。初江どのには、せいぜいこらえていただかなくては。我々もそのつもりで、じっくりと時間をかけますよ」
では始めるとしますか、狐組による後家堕としの儀式を──。
そう言って、銀次は初江の背後にまわった。
他の男たちは、真っ直ぐに天井から吊られた雪白の裸身を取り囲んで、車座になってどっかりと胡坐をかいている。
狐面の吊り上がった眼の中心に、欲情に充血した瞳が不気味にのぞき、若く美しい母親の手入れの行き届いた蒼白い腋窩を──触れずともピューと乳汁を噴きそうなほどたわわに実った乳房と先端の乳首を──太腿の付け根にこんもりと盛り上がる生暖かい漆黒の茂みを──むっちりと白い肉を盛り上げた色っぽい双臀を──穴があくほどにじっと見つめた。
悲壮な決意をにじませて、初江は銀次を睨みつけた。
たしかに独り寝はつらく寂しい。赤ん坊にお乳を与えながら、身体が熱く火照って肌が汗ばみ、せつないまでに女陰が疼いて眠れない夜もある。だが、自分で自分を慰めるなどというあさましい行為は、一度たりともしたことがない。武家女の誇りと慎みが、初江にそれを許さなかったのだ。
「フフフ」
銀次が笑うと、
「フフフ」
「ヘヘヘ」
狐面たちが顔を見合わせて愉快そうに笑った。
「な、何がおかしいのですっ!?」
初江は金切り声で叫んだ。
黙っていると、恥ずかしさと恐ろしさでわあっと号泣してしまいそうだ。だが卑劣な若者たちに泣き顔を見られたくはない。淑やかで慎ましい初江ではあるが、芯は強いのだ。
「夫以外に肌身は許さぬ──口では皆そう言うのです。だが、そこが後家女の哀しさというもの。俺たちにおっぱいを揉まれ、尻を撫でられ、指で赤貝をいじられているうちに──」
「ああっ」
初江は耳をおおいたかった。
聞くに堪えない猥褻な言葉が、初江の繊細な神経を逆撫でする。
同時にその言葉は、これから自分が受けることになるおぞましい色責めの中身を仄めかしているのだ。
初江は総毛立った。赤ん坊から生命の危険が遠ざかると、そのぶん自分の身に降りかかる災厄が恐ろしい。気丈とはいえ初江は女。淫らな色責めがどのようなものか聞かされ、気を失わんばかりだ。
「まあ説明する必要もないでしょう。愛欲の極楽、そして性の地獄を、これから嫌というほどこの熟れた身体で味わってもらうことになるのですから。女に生まれたことを後悔するほどにね。フフフ」
「ううっ」
初江は呻き声をあげ、奥歯をカチカチと噛み鳴らした。
「あなたがたの……あなたがたの思いどおりになど、絶対にならないわっ」
「フフフ、そうこなくては」
嬉しそうに銀次は笑った。
「簡単に堕ちてもらってはつまらない。初江どのには、せいぜいこらえていただかなくては。我々もそのつもりで、じっくりと時間をかけますよ」
では始めるとしますか、狐組による後家堕としの儀式を──。
そう言って、銀次は初江の背後にまわった。
他の男たちは、真っ直ぐに天井から吊られた雪白の裸身を取り囲んで、車座になってどっかりと胡坐をかいている。
狐面の吊り上がった眼の中心に、欲情に充血した瞳が不気味にのぞき、若く美しい母親の手入れの行き届いた蒼白い腋窩を──触れずともピューと乳汁を噴きそうなほどたわわに実った乳房と先端の乳首を──太腿の付け根にこんもりと盛り上がる生暖かい漆黒の茂みを──むっちりと白い肉を盛り上げた色っぽい双臀を──穴があくほどにじっと見つめた。
小説の朗読 声:西野 翔


にしの しょう
6月29日生まれ T159-B81-W57-H83
主な作品として『あの人だけと誓ったのに…。』『息子の同級生のませガキどもに拘束されて犯されて』『夫は知らない~私の淫らな欲望と秘密~』『働く女の艶めかしい完全着衣ファック』他多数。
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