本販売日:2025/12/23
電子版配信日:2026/01/09
本定価:1,133円(税込)
電子版定価:1,133円(税込)
ISBN:978-4-8296-4848-3
「かんな、お前のアソコからいやらしい液が出てるぞ」
「ちがう……ちがうの……ヘンなこと言わないで」
股間で抜き差しされる男棒を見せつけられる乙女。
悪魔家庭教師の毒牙にかかり、蒼い肢体を嬲られる。
性の悦びを肉体に覚え込まされ、初めての絶頂へ。
娘系ワカラセの帝王・夏月燐が描く密室の性授業!
第一章 家庭教師に狙われた父子家庭の乙女
第二章 うぶな教え娘のワレメに埋まる巨根
第三章 ローション風呂で強いられる卑猥なプレイ
第四章 自慰も知らない優等生に教える絶頂
第五章 未熟な子宮に繰り返される膣内射精
第六章 つま先立ちで必死に応じる交尾
第七章 重ねてオカされるかんなとハルカ
本編の一部を立読み
第一章 家庭教師に狙われた父子家庭の乙女
「もう、すっごいイケメンなんだってば」
「そ、そうなの」
下校後に寄った、銀行併設のカフェに陣取った美少女ふたり。
美しく整ったセミロングの髪の少女と、ロングヘアを後ろで縛っただけの長身でスレンダーな少女が並んで、ストローを口にしている。
「ごめん、イケメンは言い過ぎかもね。神秘的な、雰囲気イケメンなお兄様、くらいかなあ」
「そ、そうなんだ」
ぐいぐいと肩を当てながら、速射砲のようにしゃべる佐野芽衣の勢いに押され、隣の梅嶌かんなはたじろぐように、しかし友人に気を遣うように微笑んだ。
佐野家に昨日やってきた芽衣の姉の凄腕家庭教師、笹木涼平の話を繰り返し聞かされている。
(そんなすごい人を雇えるなんて、ほんとうに余裕あるんだ)
ついそうした僻むような思いが浮かんだことに、少女はあわてて自分を戒める。
二年前──高学年生になったばかりのかんなは、母を喪った。父子家庭になった少女を、亡母と仲のよかった佐野家の妻が、ことあるごとに自宅に呼ぶようになったのだ。
もとより友人関係だった芽衣とかんなは、佐野家で過ごすことが急激に増えた。梅嶌家がそこまで困窮していたわけではないが、年端もいかぬ女児を見かねての配慮であることは言うまでもない。
(おばさまには本当に感謝してるけど)
旧地主で、豪邸暮らしの佐野家との格差は決定的になった。来春に医学部を目指す姉の麻衣、当然のように名門女子中を受験する芽衣と比べ、梅嶌家には少女を私立に進ませる余裕などない。
日頃は気にならなくとも、いずれは明確になる芽衣との違いは、最上級生になったかんなにとって些事とはいえなかった。
「どうした?興味ない?」
「そんなことないよ……」
さすがに少女の様子に気づいたのか、芽衣が細い目を見開いて友人を見据える。うろたえた女子児童は、唇を引き結ぶような作り笑いを浮かべる。
「いいけど、授業はいっしょに受けてもらうからね。あたし、別にK中なんかじゃなくていいんだから、もしスパルタだったらソッコー逃げるんだ」
「だめだよ、そんな……すごい先生なんでしょ」
「姉さんのためなんだから、あたしはおまけなの」
澄ました顔で甘いカフェオレをすする親友を横目に、かんなはもてあますほど長い脚を伸ばし、心中で嘆息した。
(必要ないのに勉強なんて……あんなに、オーディションに応募したげるって言ってたのに)
芽衣は中学に進んだら、かんなのことを、アイドルグループのオーディションに応募させると息巻いていた。
富裕層ゆえの無神経さなのか、「それでハンデ逆転すればいいじゃない、かんな、すっごい美形なんだし。それに芸能界って、そういうひとばっかなんでしょ」と言って無邪気に笑った。
親ひとりの貧乏家庭なんだし、とまでは口に出しては言わないが、要するに、そういうことだ。悪気がないのはわかっている。
(先生が、話のわかるひとだといいけど)
わたしに受験勉強など必要ない、とそのイケメン家庭教師に伝わるといいのだが。女子児童はふたたび声に出さないため息をついた。
笹木涼平は愛車である赤い英国車で佐野邸へ向かっていた。T大医学部の五年生であり、医学部受験生の専任家庭教師としての名声を、三年かけて築き上げた。
年に二人までに生徒を絞り、これまで女子六人を志望校に合格させた。百八十センチを超える長身に、韓流アイドル風の容姿を磨き上げながら、完璧なまでに公私の別を守るスタンスで、女生徒の親たちの厳しい監視の目をくぐり抜けてきたのだ。
(さあて、今年はどうだろうな)
すでに開扉されていた正面から車を乗り入れ、円形のアプローチを通って玄関に横付けする。
スマートフォンが鳴動し、メッセージが表示される。
『そこじゃなくて、右奥に駐車スペースがあります』
医学生は苦笑した。
(佐野家のお嬢様、か。合理的だけどな)
普通であれば、玄関まで出迎えてくれそうなものだが、面倒くさいのか、習い性なのか。
(家風かどうか知らないが、好き放題なのは好都合だ。他人にあまり興味ないってことだろうからな)
姉の麻衣との面談を終え、廊下をはさんではす向かいにある芽衣の部屋に、医学生が顔を覗かせた。
「やあ、芽衣ちゃん。昨日ぶり、だね」
満面の笑みを浮かべた長身の青年は、濃紺のジャケットに白シャツ、ホワイトジーンズという清潔感の塊のような装いだった。
「せんせ、相変わらずカッコいいね」
「ありがとう」
そう答えた笹木は、ガラスのローテーブルを前に座る芽衣の隣にいる、かんなに初めて目を向けた。
「梅嶌さん、はじめまして。笹木涼平です」
「あ、あの、その、わたし、芽衣の同級生で……」
「ねえ、せんせ、かんなならアイドルになれるでしょ?」
初対面の男相手に口ごもる少女の言葉をさえぎって、目を輝かせた芽衣が身を浮かせた。
「や、やめてよ」
顔を真っ赤にした女子児童に気づかない風で、医学生はそのまま歩を進め、テーブルの前に腰を降ろした。
「ぼくはそういう世界はよくわからないけど、容姿は問題ないんじゃないかな。きみらくらいの年齢のなかでは、一番きれいだと思うよ。個人的な見解だけど」
真面目くさって妙に高い評価を述べる青年に、勢い込んだ芽衣は毒気を抜かれたような表情になる。
「せんせ、そんな言い方じゃあ、全然伝わらないって……もう、絵にかいたようなカタブツだってママが言ってたけど、ホントなんだね」
「芽衣ちゃん、勉強には関係ないことだね」
韓流俳優のような見た目の笹木はテンションの高い佐野家の二女にはかまわず、トートバッグから資料を取りだす。
「じゃあ、芽衣ちゃんから、進路について話をしようか。もう三月だし、本当ならけっこうな遅れだからね」
「もー、受験のことばっかし。色気のかけらもないなあ」
想像以上に手ごたえのない家庭教師に、少女は諦めたような顔になり、両手を後ろについた。
下を向いていたかんなは、ふたりが話している隙に立ち上がり、部屋を出て勝手知ったる邸内の洗面所へ向かった。
駆け込んだところにある鏡には、茹で蛸のようになった少女の姿が映っている。
(あんな風に言われたら……)
心臓の鼓動も音が聞こえるほど、速い。
(おとなのひとが、何の気なしに言っただけよ。なに真に受けて、ドキドキしてんだろ)
家庭教師の笹木は合格実績もさることながら、娘を預ける親の信頼が絶大なのだそうだ。これまでの教え娘との間に一度たりと個人的な接触がなかったという。
芽衣は『でも、あんだけのエリートなんだから、姉さんが食われてもこれ幸いってママは思ってそう』と憎まれ口をたたいていたが、そんな心配は毛ほどもなさそうだ。
(そうよ、芸能界なんかまるで興味ないエリート先生なんだから、あてになるわけないって)
女子児童はばしゃばしゃと冷水で顔を洗い、人心地がついてほっとする。
「ああ戻ってきた。ほら、あんたも面談よ」
芽衣のほうはすぐに済んだようだ。かんなはどぎまぎしながら、クッションに腰を降ろす。
優男風の医学生は、長めの前髪の間から、射貫くような目で少女を見つめた。
まだ初対面の青年への緊張が解けない女子児童は、笹木を直視できない。しかし芽衣は構わず、友人の腕を引っ張る。
「この娘は別に受験はしないんだけど、ママが一緒に教えてもらいなさいって」
聞かれもしないのに、芽衣が次々と事情を説明する。
「そ、そうなんです……でも、わたし、ご迷惑でしょうから、芽衣が勉強してる間はここで本を読んでますから」
「だめよ、そんなの。あたしばっかキツイ勉強なんて、ぜったいゆるさないんだから!」
佐野家の次女は、口をとがらせて勝手なことを言う。美少女への凝視をやめた青年は、困惑するかんなを導くような優しいまなざしで包み込む。
「かんなさん、来年中学にあがったらアイドルを目指すそうだね」
「そ、それは!……芽衣が適当に言ってるだけで」
うろたえた少女は、顔の前でぶんぶんと手を振って打ち消す。
「けど、この時間だけはふたりでやってくれると嬉しいな。芽衣ちゃんは集中が続きにくいと言ってるから、きみとなら、ゲーム感覚でできるんじゃないかな。友達のためと思って」
「はあ……」
結局、押し切られてしまった。
笹木が中学受験を見るのは今回が初めてで、娘二人を同時に教えさせることで男女の間違いが起きないようにする、という佐野の両親の考えなのだとあとで打ち明けられた。
いいとばっちりだ、とぼやく芽衣に、さらに無理やり引き込まれたのが、かんななのだ。
(わたしが断れないって知ってるから)
「二時間だけだしさ、親友なら付き合ってよう」
医学生が一階のリビングで母親のお茶に呼ばれている間に、残った芽衣は友人の腕にしがみつくようにして甘える。
「……わかった」
かんなは不承不承に頷く。佐野家にはすでに二年も折に触れて世話になっている。もとより、頼みを断れる関係ではないことは互いにわかっている。
「あ、あとさ、先生の同級生に芸能事務所の社長の親族もいるんだって。かんなが先生にかわいがられたら、案外コネ使えるかもよ。どうせそういう世界なんでしょ」
「そ、そうなんだ」
(また……)
ときおり顔を覗かせる、佐野家の無邪気な差別意識。これまで気にしていなかったことも、いまの女子児童にはざわつくもの言いに聞こえるのだった。
(もう、考えたってしょうがない。決まったことだし)