未亡人社員・三十五歳
本販売日:2003/09/23
電子版配信日:2007/11/02
本定価:576円(税込)
電子版定価:660円(税込)
ISBN:978-4-8296-1222-4
男の眼前でゆさゆさと揺れる未亡人の白い乳房。
会社では眼鏡をかけ、パッとしない風采の部下が、
これほど美しく、淫らな肉体を隠していたとは!
俺だけだ。佳奈子の本性を知るのは俺だけなんだ。
蜜壺にきつく締めつけられながら男は思った。
この女の魔性に溺れてみたい、どこまでも……
かなこ(35歳)未亡人
本編の一部を立読み
着物の上からでもわかる、むっちりとした尻だった。この量感は何物にも代えがたい。
着物のせいで、佳奈子のプロポーションは隠されている。
着物とは、着る女性に胸があってもそれを隠すし、なければある程度詰め物をして盛りあげる。胴まわりなど、くびれさせるのではなくあえて帯板を入れて平らにするほどだ。
つまり、着物とは体形を隠すものなのである。
しかし、触れるとわかるこの佳奈子の尻は、この量感は本物だった。弾力に富んだ尻は、いくら触っていても飽きることがない。
「ん……ん、あぅ」
長い口づけをつづけながら、佳奈子が小さく声をあげた。
敏行が、佳奈子の尻をつかんだのである。
尻たぼを持ちあげるように、しかしつかんだのは尻ではなかった。着物だったのだ。敏行は、佳奈子の着物をつかむと、無理やりたくしあげようとした。
「だ、駄目です。着物が、乱れちゃう」
「いいじゃないか。頼むよ」
逃れようとする佳奈子を赦さず、敏行はさらに着物をつかんで引っ張りあげる。裾が持ちあがり、白いふくらはぎが露わになった。
「こんなところで、駄目です、敏行さん。後で、ちゃんと」
「後、じゃ駄目なんだ。今すぐ、ほしいんだよ、佳奈子。着物姿の佳奈子を、こうして……」
ぐっ、と着物の下半身が持ちあげられる。もう佳奈子の着物の帯から下は合わせが割れて乱れ、裾がすっかり捲られて太腿までが露わになっていた。
「佳奈子、向こうを」
敏行は佳奈子に反対側を向かせると、背中を押して湯船の縁に手をかけさせた。自分はその背後に立つ。
広くはないバスルームだが、そのくらいのスペースはある。敏行は佳奈子に尻を突きだすようにさせると、思いきり着物の裾を捲りあげた。
「ああん」
甘い声とともに佳奈子の尻が露わになる。佳奈子はもう観念したように抵抗しなかった。捲りあげた着物の裾の一部を、濡れないように敏行は帯の下に押しこんだ。
まるまると、佳奈子の尻がさらされた。
まだ着物を着たままなのに、帯から上の着物は乱されていないのに、佳奈子はすっかりその下半身をすべて露出してしまっている。
しかも、湯船に押しつけるように上体を倒している格好では、尻はぽっかりと合わせをひろげ、股間のすべてをさらしてしまっているのだ。ぽつん、と天井を向いた佳奈子の肛門。その下には、肉裂がひっそりとたたずんでいる。
「佳奈子、なんて、いやらしいんだ」
思わず敏行は口に出した。
まだひろげられてはいないまでも、ふっくらとした肉の花弁はわずかにほころんでなかの薄桃色の膣肉をのぞかせている。その下には、むっ、と盛りあがったヴィーナスの丘があり、こんもりと恥毛を繁茂させているのだ。