本販売日:2007/01/23
電子版配信日:2008/12/26
本定価:660円(税込)
電子版定価:770円(税込)
ISBN:978-4-8296-1479-2
「もう、脱ぐのはここまでで許してください……」
Fカップの胸を両腕で隠し、瑞希は屈辱に唇を噛む。
昼下がり、自宅マンションで行なわれる全裸鑑賞会。
男の視線に晒され、下着の奥を濡らす29歳の若妻。
心では拒否しても、肉体が凌辱を待ち望んでしまう。
友里、由紀子、紗菜――女の貞節は競り落とせる……
みずき(29歳)人妻
ゆり(21歳)女子大生
さな(20歳)女子大生
ゆきこ 女子学生
本編の一部を立読み
(だ、ダメ! 耐えるのよ、瑞希!)
唇をキュッ、とかみ締める瑞希。しかし一度火のついた身体はどうしようもない。
いまにも、いつでもイキそうだった。
肉芽を思い切りこすり上げられれば、瑞希は嫌も応もなく高みへ駆け上がってしまうだろう。それをあえてセーブして、絶頂へ片脚をかけたところで行きつ戻りつさせる曽谷のテクニックも憎い。
「ああっ、せ、せめてひと思いにっ!」
イッてしまいたい! 無意識に瑞希は口走っていた。
満員電車のなかで下半身を剥き出しにされ、片脚開脚吊り、バストも丸出しだった。こんな状態で、蛇蝎のように嫌っている男の指で、イク、絶頂を極める。
「ひひ、このままイカせるのは簡単ですがねえ。それではおもしろくない。次の駅まで三分、というところです。なら、これで心ゆくまで満足させてあげましょうかね」
そう言って曽谷が取り出したもの、それはひとふりのバイブレーターだった。
電源も一体となっている白いバイブ。
いっけん巨大に見えるが、肉棒を模した部分は十センチちょっとしかない。根元からは、にょっきりと枝が生えていた。
「そ、そんなものを!」
バイブを目の前にかざされた瑞希は慄然とした。
(あ、あんなものを……あんなものを入れられたら!……)
確実に、イッてしまう。それはもう、火を見るより明らかなことだ。
だが、同時に、あれならば確実にイケる。あのバイブで、存分にイッてしまいたい! そんな思いが脳裏をかすめて、瑞希はあわてて首を振った。
(い、いけない!……)
「ひひひ、なにを思っているのかはわかりませんが、同じことですねえ。さあ、こいつでひと思いに」
曽谷がバイブを瑞希の股間へと潜らせる。
クチュッ。
バイブの頭が、瑞希の肉裂にあてがわれた。肉唇をかきわけ、沈み込んでいく。
「ハウ! ゥ!」
(は、入ってくるぅ!)
さほど大きなバイブでもないのに、そのくらい、なんでもないはずなのに、いまはその存在感がとてつもなく大きい。
ミチミチッ!……
膣道を押しひろげられる感覚。人工のものとはいえ、まぎれもない肉棒が入ってくるその感触!
(こ、これだわ!……)
不仲なわけではないのに、夫とセックスレスになってから半年。
その間、瑞希の肉裂はいっさいの肉棒の侵入を許していなかった。いわば、その間処女同様だったのだ。
半年ぶりに味わう肉壺への刺激。
それがバイブであっても、瑞希の女体はあまりに飢えていた。意識のほうがどれほど否定しても、砂漠がいくらでも水を吸い込むように、あっけなく快美を受け入れていく。