本販売日:2012/12/21
電子版配信日:2013/05/02
本定価:734円(税込)
電子版定価:770円(税込)
ISBN:978-4-8296-1901-8
「私たちのこと、お姉さん、夢にも思ってないわよね」
足下に静かに落ちる服、豊かな尻を覆う薄い下着。
欲情に目を潤ませ、禁忌へ誘ってくる妻の妹。
妻にはない若さと瑞々しい身体が理性を狂わせる。
絶対に抱いてはいけない相手と陥る背徳の蟻地獄。
刹那的な肉交に溺れる、期間限定の秘密旅行!
<もくじ>
第一章 禁断旅行
第二章 初めての夜
第三章 小悪魔の誤算
第四章 混浴風呂
第五章 淫らな詰問
第六章 発覚と和解
さゆり 義母
しずか(19歳)女子大生
本編の一部を立読み
「お義兄さん……」
少し休ませてと言おうとしたが、勇作は言葉をかぶせてきた。
「そんな物欲しげな目をしなくてもすぐにするからさ」
「え、あ、ち、ちが……ひっ」
勇作が陰唇に肉砲身を突き立ててくれば、身体をかち割られるような激痛がはしる。
濡れそぼつ秘苑が亀頭肉によって圧迫されれば、一度は淀んでいた思考力が痛みと共に覚醒する。
「んんっ! あぁっ、い、痛いっ! バカぁ、なにすっ……や、やめえっ……身体、さ、裂けちゃうッ……んう……!」
浸潤した肉路を突き進むペニスにお腹が刳り貫かれてしまう。
処女膜を押されると「ひっ」とかすれた声が漏れ、目尻に涙が浮かぶ。
(ダメ! そこはあんたのための場所じゃないんだからぁっ! そこは、あんたじゃない、もっと、別の……特別な人のっ……)
しかし何の反発もできなかった。
もしここで動いたら身体の中が傷ついてしまうのではないかと不安でたまらなかったのだ。
勇作がぐっと身を乗り出してきたかと思うと三度、唇を奪われる。
腰も同じように進めてきた。
「んううううううううううっ!」
出すべき声すら奪われてしまうように舌が荒々しく絡みついてきた。
同時に牡槌がズッ、ズッとはまり込んで、腹腔を広げられていく。
繊細な秘肉粘膜が、あの毒茸を思わせる形状につくり変えられてしまう。
(当たってる。私の処女膜に……あぁ、本当に私、こいつがはじめてになっちゃうッ)
「んちゅぅ……ぁあ、おにいさん、お、おにいさん、わたし、こ、こわいぃぃっ!」
女になる段になって、静佳ははじめて本音を吐露してしまう。
勇作に強く抱きしめられる。
「ん、はぁぁ……」
雄の分厚い存在感に安堵するような鼻息が漏れた。
(く、くるっ……)
鈍い衝撃が腹部の中程で弾ければ、静佳は頭を殴りつけられるような激震に、たまらず顔を背けてしまう。
「い、痛いっ! あぁ、熱いぃッ!」
昂奮した粘膜同士が擦れ合うことでうまれる灼熱感に口づけをふりほどく。
静佳は髪が乱れるのも構わずかぶりを振った。
「静佳ちゃん、俺たち、一つになったんだ」
大きな呼吸をくり返す静佳に勇作が声をかける。
(そんなの言われなくても分かってるわよ! お腹が、ジンジンして、い、痛くてたまらないんだからぁっ!)
正常位で貫かれながら力の限り抱きしめ返した。その時、どんな思いが胸を過ぎったかは関係ない。そうせずにはいられなかった。
服の上から見ただけではひょろりとした体型ながら、いざこうして齧り付くことで男の身体の向こうにある確たる芯を感じた。
ゴツゴツした質感は女性とはあまりにもかけ離れている。汗の臭気もきつく、野卑で粗い。女性のように洋菓子のような甘さは何もない。
しかし同性では感じなかった胸の高鳴り、呼吸の浅さに襲われてしまう。見えない紐で心の奥底を雁字搦めにされるような。
眩暈がして、身体の深い場所がぼやける。切なくて泣きそうになる。
(これが男の……)
酸欠にでもなったみたいに口をいっぱいに開けて酸素を取りこむ。そうでもしなければ、八つ裂きにされるような痛みに耐え切れそうになかった。