六つの禁断寝室
本販売日:2005/10/23
電子版配信日:2007/09/28
本定価:660円(税込)
電子版定価:770円(税込)
ISBN:978-4-8296-1385-6
「ああ、だめ……私、おかしくなっちゃいそうっ」
対面座位で繋がりながら、人妻は歓喜の涙をこぼした。
夫を裏切って、尊敬する上司と入った週末のホテル。
最初で最後と思うほど、刹那の肉交に溺れる25歳。
祐理恵、保奈美、紗奈絵、康恵、さゆり、布由子……
他人(ひと)の妻(もの)は、危険な蜜の味がする。
ゆりえ(32歳)キャビンアテンダント
ほなみ(29歳)人妻
さゆり(27歳)秘書
やすえ(34歳)人妻
ふゆこ(39歳)人妻
本編の一部を立読み
いきなり屹立を喉の奥まで呑みこみ、口腔の粘膜と舌でしごきあげられる。欲情していたのは、どうやら紗奈絵も同じだったようだ。
夜のオフィスで、若い部下と二人きりという状況が、興奮に油を注いだ。しかも彼女には、新婚の夫もいる。付き合いはじめて二カ月が経っても、禁忌を冒している喜びに変わりはなかった。
なかなか上達したな……。
山崎は紗奈絵の髪を掻きあげ、口もとがはっきり見えるようにする。紗奈絵は気恥ずかしそうに眉根を寄せながらも、チュバチュバという音をたて、肉竿に貪りついた。
唾液がピンク色のルージュを滲ませ、唇からはみだしているのが淫猥だ。
「いつも、こんなふうに旦那さんにしているのかい」
「あぁン……そんなこと言わないで」
紗奈絵はひとたび肉棒から唇を離すと、煩悶するように眉根を寄せた。背徳心を煽るほど彼女も燃えるのはわかっている。
「横から咥えてくれるかい」
こくりとうなずき、紗奈絵はハーモニカを吹くように唇をペニスに押しつけてくる。ふっくらとした唇からのぞくサクランボのような色の舌が艶っぽい。
紗奈絵は舌をねっとり昂りに這わせたかと思うと、小刻みに震わせてカリをくすぐったり、尿道から漏れだした先走りの露をちゅっちゅっと吸ったり、様々な変化をつけた口舌愛撫をしてくれる。
肉棒が彼女の唾液にヌラヌラになっているのを見ていると、山崎は背徳の悦びとともに、湧きあがってくるような征服感もおぼえた。
「もう一度、今度は奥のほうまで」
彼女の頭を押さえるようにして、肉棒を口腔に突き入れる。
「んぐっ……んんっ」
苦しそうに、紗奈絵の眉間が寄った。しかし従順な部下は、頬を大きく落ち窪ませ、十八センチはある肉棒を、根元付近まで呑みこんでいく。
亀頭が喉に当たると、紗奈絵の呻き声が直接、昂りに伝わってくる気がする。むずむずする快感が、尿道のあたりをくすぐった。
せつなげに眉根を寄せる部下の表情がまたたまらない。
手塩にかけて育てあげた部下に、夜の仕事まで教えこんでいるのだ。そんなことを考えると、背徳感に背筋がざわめいた。
山崎は素早く腰を引いた。ちゅぽっと音がして、紗奈絵の唇から肉竿がこぼれでる。透明な唾液が、人妻部下の唇からとろりと零れでた。
清廉な紗奈絵の淫猥な姿に、欲情が奮いたつ。
「こっちにおいで」
山崎は猛る肉棒を剥きだしにしたまま、紗奈絵の手を引きオフィスの窓際に連れていった。十階に位置するこのオフィスからは、街を歩く人影もはっきり確認することができる。なかには、この会社に勤める社員もいるかもしれない。
「ああっ……山崎さん、なにを……」
困惑したような表情で、紗奈絵が振りかえる。山崎は彼女のスカートの裾をめくりあげ、細いのにむっちりとした質感をたたえた太腿を露わにした。