手をつないだ母娘は痴姦を拒めない

著者: 相馬哲生

本販売日:2013/01/23

電子版配信日:2013/05/31

本定価:713円(税込)

電子版定価:770円(税込)

ISBN:978-4-8296-1908-7

シチュエーション

(いけない。娘の前で感じるなんて絶対にだめっ)
満員電車、熟れた尻を這いまわる痴漢の指先。
緊張が薄布の下の性熱を増し、口からは喘ぎが。
志穂の顔はいつしか「女の貌」へと変わっていく。
母の異変に気づいた少女も指戯の餌食にされ、
美母娘は手を握りながら蟻地獄に堕ちていく……

<もくじ>
第一章 狙われた仲良し母娘

第二章 調教の日々

第三章 愛娘にまでおよんだ毒牙

第四章 映画館の暗がりの中で

第五章 授業参観での屈辱

第六章 奴隷に堕ちた美母娘

エピローグ

登場人物

しほ(39歳)未亡人

りの 女子学生

本編の一部を立読み

(莉乃は絶対守らなきゃ。それにしても、なんて卑劣なの。娘の前で、母親に痴漢するなんて……)
男の手のひらは、ふたたびぴったり尻朶に重ねられ、五本の指を大胆に動かしはじめている。ねっちりとした触れ方に、背筋が粟立った。
(娘がいるから、騒げないと思ってるのね……)
悔しかったが、犯人の狙いは当たっていた。もし、莉乃が痴漢に遭っているなら、絶対許さないだろうし、どんなことをしてでも捕まえて警察に突きだすだろう。
しかし、自分が被害に遭っているとなると、母親としての体裁のほうが勝ってしまう。莉乃に、痴漢を受けていることなど、絶対知られたくない。
(車両を移れたらいいんだけど……)
本当は、女性専用車両に乗りたかった。しかし、今日は莉乃が寝坊して、女性専用車両の列に並んでいると、遅刻してしまう可能性があった。仕方なく乗った一般車両だったのだ。
「どうかした?」
娘が少し心配そうに、小首を傾げる。
「ん? どうもしないよ。有酸素運動がいいんでしょ」
「そう。最低でも二十分は有酸素運動しないと意味がないの」
無邪気にしゃべりかけてくる娘に、志穂はやさしい笑みを向ける。男の手が今なおお尻を這い回っていることは、決して悟らせない明るい表情。
(ああ、せめて身体をずらせたら……)
しかし、そんなことをして、痴漢の魔手が娘に向けられたらまずい。志穂が一番畏れているのはそのことだった。
(わたしが我慢すればいいだけなら、まだまし……)
そう思い、恥辱にひたすら耐えていた。しかし、男の手指には、次第に遠慮がなくなっている。
最初は手のひらでやんわり撫でまわしているだけだった。やがて、五本の指で揉みしごいてきたり、パンティラインにそっと指先でなぞったり、お尻のえくぼのあたりを指の腹で円を描くように刺激してきたりしはじめる。
(いや。もう、触らないで……)
独り身の長い未亡人に、男の手指の感触は忘れかけていた女を意識させた。思えば、夫を亡くしてから、一度もほかの男に触れられたことがない。女手ひとつで娘を育てることに手一杯で、自らの恋愛など考えたこともなかった。
(ひっ……)
男の指が、お尻の谷間に沿って、ゆっくり上下に動いた。背後の男は、志穂が長い間独り身でいることを、知っているのではないか。そんなふうに思える、焦らすような触れ方だった。
(お願い。許して……)
腰を振って、男の手から逃れようとする。しかし、もし娘が触られたらという思いが、志穂の抵抗を弱々しいものにしてしまう。

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