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今月の放言

どうせ減るもんじゃないだろ ダンカン

直筆短冊

構成・脚本家として独自の世界を創造する男、ダンカン。自らの性体験を冷静に語るその奥底には、ある種サディスティックな表情と可能ならば世界中の女性を手中に収めたいというハーレム的思想が潜んでいた。そんなオブジェクティブ・セックス・ハンターダンカンが提案する男と女の性の隙間を埋める解決策(!?)がここにある。

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プロフィール ダンカン

本名 : 飯塚 実(いいづか みのる) 1959年1月3日埼玉県出身。北野ファンクラブ、天才・たけしの元気が出るテレビなど多くの番組構成を手がけてきた。「みんな~やってるか!」「8月の約束」など数々の映画の主演を務め、自ら脚本・主演を手掛けた映画「生きない」は第51回ロカルノ国際映画祭アキュメニカル・プライズ(全キリスト教会賞)を受賞。 著書として「ダンカンのTVギョーカイ就職読本」「VOWスペシャル 平成顔を出せない偉人伝」など多数。

第4章 とりあえずヤっちゃおう

初めてセックスしたのは17歳の時だったかな。夏休みかなんかに。他の学校の女の子だったね。相手はもう経験済みで僕が誘われたって感じだね。

僕は女を見る時、全体のバランスを見るね。尻がでかすぎても良くないし、どんなに美人でも胸も尻もなかったらやっぱりイヤだし。でも基本は顔なんだろうな。喘ぎ声はあんまりでかくない方がいいね。思わず洩れてしまった「んっ…」みたいなのがいいね。しかし外人さんは凄いよね。なんであんなに声を出すんだろうな。「ヴァーヴァー」って喧嘩みたいな声出して。男も一緒に声を出すからね。逆に演技する人は演技するらしいよ。本当の不感症で演技する人もいるみたいだし。女の子の優しさなんだろうな。

僕は「どこが気持ちいいんだ?」って少しぐらいは聞くけど、それ以上は恥ずかしくてねえ。後で冷静になった時、恥ずかしいじゃない。冷静な自分がいるんだよね。根本的に僕は前戯しないでヤルようなタイプだから、とりあえずヤっちゃおうと。「どうせ減るもんじゃねえだろ」これが僕の昔からの座右の銘。基本的に女性に冷たいからね。できちゃえばいいんだよ、怒られるかもしれないけど。僕は本当にセックスに関しては初級のまま。進んでないんだよ。うちの事務所の人なんか「女は顔も体も関係ない。女はマットプレイだ!」って言い張ってたからね。彼、恋は一切しないね(笑)。分かんねーよな、全く。

セックスで困るのは酒とかいっぱい飲んでると全然いかないとか、ヤってる最中に冷静になった時。どうしよう、困ったなーって。引くにも引けない、チンチンも摩擦で痛くなるし。気持ちよさそうにしている女の子にも何か悪いしね。でも終わったら5秒で帰ってほしいけど。

理想的なことを言えば、街を歩いていて「あの人とエッチしたいな」っていうのがあるじゃない。何かマークを作ればいいのにね。「今日は誰でもいいわよ」「20代の人だったらいいよ」って男も女も胸のあたりにそれを付けてんの。エッチをしたくない人はそのマークを外して、したくなったらそれを付けて歩いていればいいわけよ。そういうシステムになると最高だね。今日はぷらっと気分を変えて仙台へ行ってみようとか思うもんね。

ホント、もったいないよ。23、4歳のOLがさ、遊んでるっていっても絶対極一部だと思うんだよ。やっぱり大概のOLさんは仕事が終わったら、一人で自分のアパートに寂しく帰ってるよ。ホントはもっと遊びたいと思うんだけど、いい男がいても声をかけられないとかあるんだよ。そのためにもマークが必要だね。国が発行すべきだと思うな。これは男だけじゃなく、女も大賛成だよ、間違いなく。

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