一覧に戻る

今月の放言

ダメな人を好きになっちゃう 渡辺洋香

直筆短冊

映画への出演や写真集のリリース…。雀士のフィールドを越えたマルチな活動の要因のひとつが、その美貌。これだけの武器をもちながらも、過去の男に関してはすべてが裏目に。親友である倉田真由美さんのマンガ『だめんずうぉ~か~』では、会長という輝かしい(?)肩書きをもつ雀士、渡辺洋香。その理由が今、明かされる。

profileName

プロフィール 渡辺洋香

『雀王』という雑誌の『美少女雀士杯』で優勝したのをきっかけに、プロの雀士に。 最高位戦日本プロ麻雀協会のプロテストにトップ合格を果たし、第1回女流最高位戦優勝。初代女流最高位を獲得。また初主演となるVシネマ『雀奴』、さらに写真集『服を着させてください』など、麻雀以外のフィールドでも注目を集めている。

第1章 マンガだけじゃモノ足りない

(フランス書院文庫を前にして)知り合いが持っていて、前に少しだけ官能小説を読んだことがあります。そのときは装丁もこんなにもきれいじゃなかったです。タイトルはちょっと忘れましたが、男が旅館でレイプしまくるっていう話でした。この中だったら『最高の秘姦【タブー】 六人の人妻』(星野聖著 '04刊)とか惹かれますねえ。特に“ヒカン”っていう言葉が気になります。

もともとエッチなマンガとかは大好きなんですよ。『YOUNG YOU』、『YOU』とか。マンガ家さんでいえば渡辺やよいさんとか、高校生くらいのときから好きでよく読んでました。すっごイヤらしいんですよ。男の人のマンガも真っ青みたいな絵を描くんです。体の描き方とかが超グロテスクで(笑)。しかも少女マンガによくある読者プレゼントが、大人のオモチャなんですよ! それもまたすごいですよね。最近は落ち着いちゃってあんまり読んでないんですけど、若いときはヤル気まんまんだったから(笑)。高校生のときは『FOR ミセス』とか読んでたんですよ、今までよりもっとドロドロしたやつを…。当時は自分自身もあんまり幸せじゃなかったので、ドロドロしたのを読むことで実生活にまで影響を及ぼしてましたね。

あっそうそう、これも中学のときなんですが興味半分で『エロトピア』も買いました。友達同士でキャーキャー大騒ぎして、読み終わったら自分たちの嫌いな子のポストに入れて(笑)。そのときはほんとに子供なんで、赤面って感じだけでしたけどね。あと日活の『ラブレター』っていうピンク映画も観に行きましたよ。「大学生です」って言ってウソついて入って(笑)。窓口のおばちゃんにはバレてたんでしょうね、ニヤニヤしながら「いいわよ、入って」って言われて。相手役のおじいさんが超イヤらしくてねえ。そのときは男性経験はもちろん、手もつないだことがなかったので、ただただ驚くばかりだったですね。セックスに憧れがあったとか、そういうわけじゃなくて、ほんとに興味半分で観に行ったので、そこまでリアルな部分は想像できなかったんですよ。そういうのって好きな異性ができて、初めて考えるようになるんじゃないですかね。

ダメな人を好きになっちゃう 渡辺洋香01
ダメな人を好きになっちゃう 渡辺洋香02