これほどの美貌とナイスバディである。グラビアアイドルがその気になれば、男を悩殺し、惑わすくらいのことは、赤子の手をひねるようなものだろう。だが、尾崎ナナは“その気”にならない、というか、なれないグラドルだ。とにかくいつも、相手から噛んで含めるように「愛してる」「好きだよ」と言われたいという。眩しいくらいに輝く外見からは伝わらない心の声は、いじらしいほどチャーミングな女のコだった。
男性に求めるものは、安心感と落ち着きですね。ファザコンじゃないんですけど、ドーンと構えてて、何でも受け止めてくれるような人がいいです。だから、年上の男性に惹かれることが多いかもしれない。あっ、でも年下の人でも、ちゃんとしてたら全然O.Kですよ。ちなみに年上の方だったら40歳後半まで大丈夫。なぜ40歳かって? だって50歳を越えると、父親と同じくらいになってしまうので(笑)。
「あっ!」っていう気になる男性がいたら、まず私を見てくれているかどうか、目をチェックしますね。とにかく私って(相手の男性が)自分に興味があるかどうかが、すごく気になっちゃうんです。顔は少年っぽいというか、笑うと優しそうな人がタイプです。普段はキリッとしてても笑うとフニャッてなっちゃう人っているじゃないですか。でも、決して面食いじゃないですよ! いかに私のことを、どれだけ愛してくれるかっていうことが大事なんです(笑)。
あとは匂いかな。タバコでも香水でも、他人にとっては臭(くさ)いと思われるものでも、私にとって心地よければそれでいいんですよね。単なるタバコの匂いや香水の香りが、その人が吸ったり付けたりすると、特有の“男の匂い”を醸すっていうか。
フェチかどうかわかりませんが、さっき言った「クシャッとした笑顔」もそうなんですが、私がすごい重たい荷物を持っているときに、男の人がさっと持ってくれるときとか、いいですよねえ~(笑)。グッときちゃいます。ちょっとした気遣いっていうか、優しいなあって思っちゃう。あと普段は特になにもしていない人が、急に帽子を被ったり眼鏡をかけていたりすると「おっ」って思いますね。
私って愛されたい願望が本当に強いんですよ。私の友達で、(自分の彼女に)1日に4回も電話をしてた人がいて、そういう話しを聞くと「そんなに思われてて、なんて羨ましいんだろう」って思いますね。とにかく私のことが大好きだっていうことを、いつもいっぱい言って欲しいんですよ。例えば、相手の男性と遠く離れていても、ちょくちょく電話をかけてきて「ナナの声が聞きたくなったから、なんとなく電話しちゃったよ~」みたいなことを言って欲しい(笑)。もう、ちょっと鬱陶しいくらいが丁度いいですね。その方が「そんなに思ってくれてるんだあ」って思うから。
そういう意味では、嘘でも「好きだ」って言われ続けたら、コロッといっちゃうかもしれないですね(笑)。もちろん、相手の方が40代後半の男性でも、たくさん電話をしてくれて、たくさん好きだっていってくれて、私のことを常に気にしてくれてたら、好きになっちゃうかもしれないです。そんなに好きだって言われて、見返りは何なのって言われても困っちゃうんですが、そのときは私も、心をこめて「私も好きだよ」とか「ありがとう」って言います(笑)。それだけで嬉しいんです、私は。