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今月の放言

後ろから抱かれたい 尾崎ナナ

直筆短冊

これほどの美貌とナイスバディである。グラビアアイドルがその気になれば、男を悩殺し、惑わすくらいのことは、赤子の手をひねるようなものだろう。だが、尾崎ナナは“その気”にならない、というか、なれないグラドルだ。とにかくいつも、相手から噛んで含めるように「愛してる」「好きだよ」と言われたいという。眩しいくらいに輝く外見からは伝わらない心の声は、いじらしいほどチャーミングな女のコだった。

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プロフィール 尾崎ナナ

大阪府出身。テレビや雑誌、ラジオなど、様々な媒体で活躍している、人気グラビアアイドル。DVDも数多く発売している。最新DVD『濡時間(ヌレドキ)』(ゴマブックス刊)が絶賛発売中。身長は163cm、スリーサイズはB:88、W:58、H:85。

第4章 私の中のSとM

SかMかって聞かれたら、基本はMだと思います。周りからもMだねって言われるんですが、たまにSって言われます。ちょっとイラっとするようなことを言われても、いじられていることに対して喜びを感じちゃったりしてるときとかはMです。でもその瞬間は、自分でMだと思ってなくて、無意識的にMなんです。

Sだなって思うときは、自分でわかっているんです。友達にムリヤリ「今から遊ぶから出てきて」みたいなことを言ったり(笑)。あとは、仲良しのコとかに説教をしてしまうときがたまにあるんですけど、そういうときに自分の中のSを感じますね。

ただ、最近ですよ、説教とかできるようになったのって。私、怒れないんですよ。特に怒鳴ったりとかできないんです。なんていうか、怒り方がわからないんですよ。ムカッってしても、どういったらいいかわからないんです。小さい頃、姉とケンカをしても、向こうはバシバシ言ってくるんですが、私は言い返せないで。ええ、常に”溜まって”ました(笑)。

女優さんっていうのはSとM、両方もってると思うんですよ。人から写真を撮られたり、演技を見られたりっていう、いわゆる受け身な部分はMっぽいのかなあ、と。でも多くの人から注目されることに快感をおぼえるっていう意味では――私を見てっていうところは――Sっぽいなあって思います。ええ、人から注目されるのは嬉しいですよ。プライベートはちょっと緊張したり、面倒だなあって思うときもありますけど、もともと目立ちたがり屋だったので(笑)。学校の演劇なんかに出るのは好きでした。

さすがに家に1人でいて、いろいろ考え事をしてて眠れない夜とか、彼氏が欲しいなあって思っちゃいますね。以前、あんまり寂しかったときに、女友達に「ちょっと後ろから抱きしめて」ってお願いしたことがあるんです(笑)。そのコはちゃんと抱きしめてくれました。やっぱり効きますねえ、あれは。安心感があるというか。だから寂し過ぎてダメなときは、終電で友達の家に行ったりとかしますね。家から1時間以上かけて行きますよ。いきなりだから向こうも断れないですし、「今乗っちゃった」みたいなノリで(笑)。あっ、これって完全にSですよね、私(笑)。

(文・オオサワ系)

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