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今月の放言

女優たちの裏話、お聞かせします! 梨元勝

直筆短冊

「恐縮です!」。この言葉を武器に、多くのスターたちの心を開いてきた、芸能レポーターの草分けである。自らの意志に関係なく、否が応にも見ざるを得なかった、芸能界の裏事情&エロ事情とはいかなるものだったのか。スターたちから最も近い場所にいた男ならではの、まさかという内容にもリアリティがある。

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プロフィール 梨元勝

東京都出身。'67年に法政大学を卒業後、講談社に入社し、『ヤングレディ』の取材記者に。'76年に芸能リポーターに転身。多くのテレビ番組で活躍。その後『株式会社オフィス梨元』を設立、名実ともに芸能リポーターの顔となる。現在ではリポーター業に加え、コメンテーターや講演など、様々な分野で活躍中。

第3章 女優と一線を越えそうになった夜

「取材で多くの修羅場を踏んでるだけに、スター女優さんに対する細かな気配りはさすがですね」ってよく言われるんですが、ベースは恐らく高校時代にできたものだと思います。僕は共学で、男にはモテるやつとモテないやつがいて、僕はモテないチームだったんですね。で、モテるやつと何が違うのか考えたんです。そのときに思ったのが、モテる男との違いは、女性の喜びそうなことを照れずに振る舞えるかどうか。

あるとき、男女数人で喫茶店に入ったときに、男友達の1人が女のコの椅子をすっと引いてあげたんです。何かっこつけてんだ、と思ったんですけど、女のコが嬉しそうにしているのを見て「これか!」と(笑)。あと、女のコがアイスコーヒーを飲むとき、ストローを取ってあげたりとかね。そういうことが、自然にできちゃうような男に惹かれるんだなあって。僕なんかは「ちょっとキザだなあ」なんて思っちゃって、照れくさくてできなかったんですけど。とにかく、そういう振る舞いに対して女性はいちいち、キザだのなんだのって思っちゃいないんですよね。実際にそういうことを「してくれた」っていう、現実としての振る舞いというか、行動として見せるっていうことが大事なんですよね。

女優さんと寝たことがあるか? 実は、昔ある女優さんとお酒を飲んでたんですが、何があったのか知らないけど、そのとき彼女はものすごく酔ってて、挙げ句の果てにその女優さんが、今からうちの事務所に来たいって言い出して……。結局は何もなかったんですが、女優さんっていうのは流れ次第で本当にわからないですよ。ドラマで夫婦役や恋人同士を演じたら、大概自然に好きになっちゃうみたいですから。「共演者とベッドインするのもお付き合いのうち」と言い切った女優さんもいましたからね。

あとこれもまた別の女優さんで昔の事なんですが、彼女は多くの俳優や財界人と関係をもってたんですね。で、その中の1人に元マネージャーがいたんですが、彼が暴露本を出したいっていう話を僕のところへ持ち込んできたんです。実現はしなかったんですが、打ち合わせの際に色々と聞いて、「彼女はフェラチオがうまくてねえ」なんて言われると、やっぱりドキッとしますよ。こういう芸能界&芸能人特有の性格や仕組みみたいなものは、今も昔も変わってないですよね。

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