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今月の放言

何でもしてあげる 神楽坂恵

直筆短冊

Iカップのバストを武器に、グラビア界のトップに君臨しつつも、2006年にグラビアアイドルを卒業し、現在は女優として活動の場を広げている。昨年末に初のヌード写真集が発売され話題の中、遂に初ヒロイン映画となる『童貞放浪記』が公開待機中。そんな彼女、過渡期である仕事と同様に、恋愛観にも変化が生じている様子。現実を直視すべく、自らの気持ちを律すれば律するほどに、オンナ心は揺れ続けるのだ。

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プロフィール 神楽坂恵

岡山県出身。デパガ出身のグラビアアイドルとして人気を集めるも、現在は女優として映画やドラマを中心に活躍。初ヒロイン映画となる『童貞放浪記』(小沼雄一監督)が公開待機中。また最新写真集『はだいろ』(講談社刊)が好評発売中。

第1章 自分から告白した初恋

(フランス書院文庫を前に)正直、もっとイヤらしい感じかと思っていたんですが、ちゃんと見ると綺麗だなあって。デザイン的にもそうですが、女性が美しく描かれていますよね。そうそう、以前付き合ってた男性が官能小説が好きな人で、「エロ本よりも、こういう文字系の方が、自分で自由に妄想できるからいいんだ」って、すごい熱弁されました(笑)。タイトルもすごい。この『80日間飼育【セーラー服】』(神京史郎・著 '09年1月刊)は、飼育って言葉も強烈ですけど、何で80日間なのかなって(笑)。あと帯の言葉も見応えがありますね。何か、こうやって見ると熟女モノが多いんですね。世の男性は、女性に癒しを求めているってことなんでしょうかね。

初恋は小学校に上がる前でした。保育園だったんですが、みんなの前で先生から『××くん(さん)は誰のことが好き?』って訊かれるんです。そうしたら訊かれた人が『××ちゃんです』みたいに答えるゲーム。いま思えば、何か“ねるとん”みたいなものがあって(笑)。そのときに両思いだとわかった男の子がいたんです。まあ、でも子供ですから、チョコをあげたりするっていう程度です。でもこれは、小学校を卒業するまで続きましたよ。それに、途中で他の男の子もいいなあって思ったときもありました(笑)。

中学のときはソフトボール部だったんですが、近くに野球部の部室があって、なぜかその野球部からエロ本やAVが回ってきたりしましたね。今考えると不思議ですが(笑)。あと、女子の間では、女性向けの経験談やマンガが載っていた『エルティーン』という雑誌を見て盛り上がってました。まあ当時、私たちの間では『エロティーン』って呼んでたんですけど(笑)。

中学のときに初めて彼氏ができました。同じクラスの男の子で、そのときは自分から告白しました。そんな行動をとったのには理由があるんです。というのも、その彼と付き合う前に、別の男の子のことが好きだったんです。しかもその男の子も私のことを好きだって言ってるって、男友達から聞いてたんですよ。でも中学時代の私はすごい太ってて、自分に全く自信がなかったんです。そんなとき、仲良しの女友達がその彼のことが好きっていうのを聞いて、『別に私は彼のことは好きじゃないから』みたいなそっけない態度をとっちゃって、うまくいかなかったんです。

だから次は絶対に後悔したくないって思って、自分から行動することにしたんです。いま思うと、太っててコンプレックスの塊だったくせに、ちゃんと恋愛をしていたのが何だか不思議な感じですね(笑)。

何でもしてあげる 神楽坂恵01
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何でもしてあげる 神楽坂恵03