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【完全版】人妻肛虐全書Ⅰ 暴走編 1

第一章 浣腸しがいのある美尻

 

 

 

 小高い丘の中腹に建ったマイホームが、真樹子のお気に入りだった。窓を開けると海が見渡せ、さわやかな潮風が流れてくる。

 丘を降りて浜辺まではわずか五分。青い海と白い砂浜……そこには大都会にないおおらかな自然があった。灰色の都会にうんざりしていた真樹子は、東京から少し遠いが、このマイホームに満足していた。

 どこまでもつづく砂浜と松林。それはスチュワーデスをしていた真樹子が、国際線パイロットの夫と、はじめて愛を確かめ合った思い出の場所でもあった。真樹子はよく一人で、この砂浜へ行った。青い空と海を見つめていると、はるか空高く飛んでいる夫と心がひとつにつながっている気がしたからだ。

 今日もまた、真樹子は浜辺の松にもたれ、空と海を見つめていた。

「あ、あなた……」

 真樹子はそっと夫の名を呼んだ。声に哀しさがこもり、暗く沈んだ瞳から涙がこぼれた。

 半年前、東京のマンションから、完成したばかりのマイホームへ引っ越してきた時は、真樹子は幸福に胸をはずませて、この海を見ていたものである。それが今は、暗い哀しみの海となった。

 夫の乗ったジャンボ機が、成田上空で戦闘機と空中衝突したのである。夫の遺体も見つからないほどの、凄絶な殉職であった。

 その絶望のショックも癒えぬうちに、夕暮れの浜辺で亡き夫を思って涙していた真樹子は、港町の若者に襲われた。

 琴野真樹子……そのあかぬけた美しさ、ファッションモデルのような洗練された容姿、未亡人となった元スチュワーデスの美貌の人妻を、港にたむろする不良が見逃すはずはなかった。

「奥さんをずっと狙ってたんだぜ」

 若者はそう言った。

 真樹子は浜辺の松の下で首を絞められ、半ば失神状態にされて犯された。とことんしゃぶりつくすといった、すさまじい強姦だった。

 そのことを真樹子は誰にも言わなかった。愛する夫を失った今、もうどうにでもなれといった捨てばちな気持ちだった。それに写真を撮られている。世間ざたになれば、週刊誌の好奇の眼につけまわされることは明らかだ。

 若者はしつこく真樹子につきまとった。はじめは、どうにでもなれと投げやりな気持ちで若者の言いなりになっていた真樹子だが、日がたつにつれて、しだいにこわくなってきた。

 若者の行為は嗜虐的で荒々しく、容赦がなかった。荒々しく翻弄され、若い人妻の性はしだいに崩れていった。そのことが、真樹子の脳裡から亡き夫をも消し去るようであった。

「フフフ、来てるな、奥さん。そんな顔をして何を考えてるんだ。俺に犯された時のことか」

 低い声がして、若者があらわれた。真樹子を犯した冷二である。がっちりとした体格に日焼けした顔、アロハシャツ、バミューダパンツにゾウリばきだ。サーフィンでもしてブラブラと遊んでいるのだろう、見るからにタチの悪い不良だ。

 真樹子はハッとして、身体を硬張らせた。本能的に一歩、あとずさる。

 このままダラダラと冷二と肉体関係をつづけていけば、本当にだめになってしまう。亡き夫の霊のためにもしっかりしなくては……。真樹子は必死に自分の胸に言いきかせていた。

「冷二さん……も、もうこんな関係をつづけていくのはいやです……お願い、これっきりにして……」

「ふざけんなよ、琴野真樹子。奥さんの身体はもう、俺のものだ、フフフ……死んだ亭主に代わって可愛がってやろうというんじゃねえか」

 冷二はくわえタバコで、リーゼントの髪にクシを入れながらあざ笑った。

「あれから十日、はじめはいやがって氷のようだった奥さんの身体も、今じゃ俺に触れられるだけで熱くなるくせによ。フフフ、この身体、俺のものだ、奥さん」

 黙っていると、真樹子はいきなり頬を張られた。頭がガーンとした。

「奥さんは俺の女だ」

「そ、そうよ……」

 真樹子はぶたれた頬を押さえ、ふるえる声で小さく言った。何ひとつ不自由ない暮らしをしてきただけに、暴力には弱い。

「ここではじめて俺に犯された時から、奥さんは俺のものになったんだよ。死んだ亭主を裏切ってな、へへへへ……」

「ああ、言わないで……」

 真樹子は哀しげな声をあげて、顔をおおった。

「奥さんは死んだ亭主を裏切ったんだよ」

 くわえタバコを踏み消すと、冷二は真樹子の腰を抱き寄せた。スカートの上から双臀のふくらみを撫でる。

「フフフ、尻を撫でられるだけで、身体が熱くなってうずくんだろ、元スチュワーデスの美人の未亡人よう」

「ち、違います、そんなこと……」

「嘘つくなよ。亭主の喪中だってのに、俺が呼びだしゃ、こうやってすぐに出てくるくせによう、フフフ」

 冷二の声は自信に満ちていた。この十日間、毎日のように真樹子をもてあそんできた男の自信だ。

 冷二は日焼けした顔をニタニタとさせて、スカートのなかへ手をもぐりこませると、太腿から双臀へとねっとりと撫であげた。ムッチリと肉感的な人妻の肌が、しっとりとして指先に吸いつくようだ。はちきれんばかりの臀丘にくいこんでいるパンティを、後ろからクルリと剥きおろす。

 ああッ、と声をあげそうになって、真樹子は唇をかみしめた。あたりに人影はないとはいっても、白昼の浜辺で身体をもてあそばれるのは、気も狂わんばかりの羞恥と屈辱である。

「かんにんして、こんなところで……」

「じっとしてろ。もうそろそろなれてもいいころだぜ。野外セックスの味によ」

 冷二はわざと、真樹子をはじめて犯した場所でもてあそぶのだ。そのことで真樹子にいっそう屈辱を与えようという魂胆だ。

「こ、ここではいや、いやです」

「いやなのはわかるぜ。亭主との思い出の場所であると同時に、俺に犯された場所だからな、フフフ。それだからこそ、今度は俺と奥さんの濃厚なラブシーンの思い出の場所にするのさ」

 そう言うなり、冷二は真樹子の唇を吸った。むさぼるといった激しい口づけだ。荒々しく舌を吸い、汚らしい唾液を流しこむ。

 うッ、ううッ……冷二のたくましい腕のなかで唇を奪われたまま、真樹子はうめいた。唇がしびれ、吸われる舌の付け根が痛くなるほどだった。タバコ臭い口臭に、ムッと吐気さえもよおした。

 スカートのファスナーが引きおろされる。肉感的な太腿をすべって、スカートが砂地に落ちた。つづいてブラウスのボタンがはずされ、ブラジャーがむしり取られる。

 いつもそうなのだ。真樹子は白昼の浜辺で冷二に唇を吸われながら裸に剥かれていくのだ。いくらもがいても、たくましい冷二の腕はビクともしなかった。

 ようやく長い接吻が終わると、真樹子はもうサンダルをはいただけの全裸にされていた。ヒールの高いサンダルをはかせたままなのは、冷二の好みだった。

「まったくキスが下手だぜ。気分がのってねえんだよ」

 冷二は真樹子の頬をまた、バシッと腹立たしげにはたいた。

「ご、ごめんなさい……」

 真樹子は自分よりも年下の、この若者がこわかった。とても二十歳前とは思えぬすごみと、執念深いねちっこさで真樹子を圧倒し、気に入らないことがあると、すぐに暴力をふるう。真樹子にとっては、これまで接したことのないタイプの男なのだ。

「いいなあ、奥さんの裸。やっぱし元スチュワーデスの上品な人妻は、身体がイカすぜ。最高だ、フフフ」

 冷二はニヤニヤと真樹子の裸身を見つめた。はぎ取ったパンティとブラジャーに顔を埋めて、クンクンと鼻を鳴らした。

「よし、べっぴんの奥さんよう、さっさといつもの姿勢をとりな。フフフ、死んだ亭主のことなんぞ忘れさせてやるからよ」

「け、けだものだわ、若いのにあなた……悪魔に魅入られたよう」

 両手で前を隠しながら、真樹子はつぶやいた。怒りとおびえ、あきらめの入り混じったような眼で、冷二を見る。

「悪魔か……フフフ、蛭と言ってもらいてえな。年上の人妻の身体に吸いついて離れねえ蛭とよう」

 冷二はせせら笑った。

 自ら蛭と言ってはばからないように、冷二は実際、蛭のような男なのだ。

「早くしねえかッ」

 冷二がまた、手をふりあげた。

「乱暴しないで、言う通りにしますから」

 真樹子はおびえ、いつも冷二が求めるように、松の木に背をもたせる姿勢をとった。両手を後ろにまわし、背中に松を抱くようにすると、おずおずと腰を前へ突きだすようにして、両脚を開いた。

「もっと脚を開け。ひっぱたかれねえとわからねえのか、奥さんよう」

「ああ、ぶたないで……」

 真樹子はさらに両脚を開いた。

 女として最も隠しておきたいところを、白昼の浜辺でさらして見せねばならないのだ。カアッと総身が火のようになった。

 

(次回更新は8月22日です)