本販売日:2026/10/23
電子版配信日:2026/11/06
本定価:935円(税込)
電子版定価:935円(税込)
ISBN:978-4-8296-4908-4
(体も、教育者の誇りも、奪われていく……)
悪魔生徒会長が、従兄を自殺へ追い込んだ、
女教師と教育実習生の身体に罪を刻み込む!
放課後の交尾、恥辱自慰授業、肛虐の洗礼……
幾度も絶頂に導かれ、牝に堕ちる聖職者たち。
六年越しの復讐劇は、一生を懸けた種付け性裁に!
第一章 悪魔に憑かれた教育実習生・咲希
第二章 罪滅ぼしに嬲られる美教師・未緒
第三章 教室の全員に見つめられる恥辱授業
第四章 飢狼の魔手は生徒会の後輩・詩織へ
第五章 教育者が性玩具に堕ちる肉獄校舎
第六章 復讐の果てに…女教師・隷従のつとめ
本編の一部を立読み
第一章 悪魔に憑かれた教育実習生・咲希
教育実習初日。
高尾咲希は生徒たちに着任の挨拶をするため、教壇に立っていた。
朝の教室は、青い吐息で満ちている。退屈を隠そうともしない男子と女子の集団が、教室に入りこんだ異分子を見つめている。
窓の外では紅葉した木々が不安げに秋風に揺れ、教室内の空気は冷たい。生徒らの視線もまた寒々しい。
どうしてこんなに歓迎されていないのか咲希には理由がわからない。
さらに気になるのは、彼女の躰を値踏みするような何者かの視線だ。
勘違いではない。以前にもよくあった。繁華街の人混み、駅のホーム、プールの採暖室──いろいろな場所で、彼女はその肢体に視線を向けられてきた。
そのときと同じだ。この教室には性獣がいる。女の肉体を精査し、虐げるシミュレーションを、息をひそめて行っている。誰かはわからないが、必ず。
咲希はむっちりとした肉づきの躰をこわばらせる。
今日のため新調した純白のシャツブラウスが早くも汗で肌に貼りつきはじめる。脇の下からはきっと女の匂いが漂いだしていることだろう。
紺のブレザーが肩に重たく感じるし、ゆったり目にサイズをとったはずのミニスカートはきつい。
低身長で巨乳。咲希にとってはコンプレックスのこの体型が、男たちには舌なめずりをする対象となるらしい。その躰を、まとった布地がきゅうきゅう締めつけてくる。
ポニーテールにしたセミロングヘアーの先がうなじに触れ、ちくちくする。
さらにはヒールを履いた脚がむずむずする。豊かな腿と腿が密着し、汗ばんでいるのが気持ち悪く、落ちつかない。
咲希は、ぴったりとつけていた踵をそっと離し、両脚の幅を広げる。
腿からさらにその奥へと、冷えた空気が流れこんできて、少しだけ不快感を和らげてくれたが、同時に牝の匂いも増したことに咲希は気づかない。
太腿からにじみ出た汗がストッキングを通し、もわりと気化する。それはミニスカートの中を漂い、牡を誘う酸っぱい匂いを濃くしていく。
脚はじょじょに冷えていったが、それで緊張まではほぐれない。
急峻な傾斜で前へと突きだしたHカップの両乳房。その真下では食道が渇きによってひりついている。
咲希は口腔内にある乏しい唾を集め、飲み下す。
学生時代は生徒会長で、壇上で喋る機会も少なくなかったのに、かつての度胸はどこへやら、心も躰も萎縮させている。
隣には恩師、四谷未緒がいる。だが咲希は安心できない。たった二メートルかそこらの距離が遠く感じられ、心細い。
乱れる息を整えようと、咲希は豊かな胸に手をおく。
白く小さな掌に、速めの鼓動が伝わってくる。落ちつくように念じつつ、呼吸をゆっくり繰り返す。ふくよかな乳房が上下し、柔らかみが自分自身を癒やす。
隣では未緒が生徒らを諭している。
よどみなく喋る言葉に、無駄な情報はひとつもない。生徒らの注意を引く方法がどんなものか、心底から知りつくしている。
(すごい。さすがわたしが教師になるきっかけをくれた人だ)
改めて見ると、姿勢からして未緒は堂々としている。天井から吊り下げられたように、ぴんと一本筋の通った立ち姿は、もう少し身長が高かったらモデルとして今すぐランウェイを歩けそうだ。
未緒は一六〇センチと程よい背丈で、スタイルはすらりとしている。流線形が美しいメリハリボディだ。咲希にとっては理想の体型になる。
咲希のような低身長に巨乳という組み合わせも、男たちの劣情を誘うものがあるらしいが、彼女にとってはコンプレックスの源でしかない。
未緒の髪は肩までのボブで、卵形の輪郭に似合っている。ダークブラウンの髪にはつやがあり、三十二歳というより十代後半の瑞々しさだ。
それでいて生徒らに舐められるような子供っぽさはない。きりりとした目元からは静かな威厳が漂っている。
服装だって隙がない。丸襟白ブラウスの上に落ち葉色チェックのジャケットをまとい、下は落ちついた焦げ茶のミドル丈スカートという出で立ちだ。
大人らしさと可愛らしさを併せもち、似合っている。完璧な教師は、着こなしだって完璧なのだ。
(未緒先生に比べて、無難な就活スーツ姿のわたし、やっぱりイケてないな)
咲希が自己卑下をしているうちに、未緒は今日の伝達を終えようとしていた。
「そういうわけで、高尾先生は皆の先輩です。きちんと礼儀正しく接しなきゃ駄目よ? 伝統の西校生なんだからね。節度をもって接するの。いいわね?」
はあい、とだらけた唱和が返ってきた。これもまた咲希を困惑させる。
咲希が在学していた頃の西校生は、教育実習生に対してすら礼節を欠かさなかった。県下トップの進学校としての矜持を備えていて、品格があった。
(さっそく注意をしてあげようかな。でも、着任挨拶の第一声が説教なんて、反感をもたれちゃうよね)
密かにため息をついていると、未緒から声がかかった。
「高尾先生、挨拶をお願いします」
はい、と返事をして入れ替わり、教卓につく。きゅっと両脚をそろえ、未踏の太腿に力をこめる。
深々とお辞儀をし、生徒らに身をもって礼儀を示した後、第一声を発しようとする。
そのとき、一番前の席の男子生徒が指で咲希の首筋を指し示した。
さりげないがわかりやすい仕草だ。咲希は胸元に視線を落とす。見ると襟元のリボンタイがほどけていた。
咲希はすぐにそれを結び直し、柔らかな胸の上で撫でつけると、改めてにっこり笑い口を開いた。
「はじめまして。西城大学から教育実習に来た高尾咲希です。皆さんより五年ほど先に西校を卒業した、少しだけ先輩です。社会科を専攻しているので、皆さんとは世界史の授業で顔を合わせることになります。よろしくお願いします」
咲希はお礼の視線を、先ほどの男子生徒に送った。あのやりとり一つで、ずいぶん心がほどけた気がした。
(この子に感謝しないとね。あと母校を見損なったことを反省しなきゃ)
滑らかに動くようになった舌で、あらかじめ考えてきた文言にアドリブを足し、咲希は挨拶を終えた。
想定よりもやや受けは悪かったが、生徒らに意気ごみは伝わったと思う。
すると、「はい」と溌剌とした声とともに挙手があった。見ると、さっき咲希に無言のサインを送ってくれた男子だ。
「こら、質問の時間じゃないわよ」
未緒が注意をした。咲希は笑顔で、
「いいですよ、四谷先生。一限目までは時間がありますし、自己紹介の延長で、少しなら質問に答えます」
未緒は苦笑し、
「そう。じゃあ五分だけ高尾先生に質問をしていいわ。失礼な内容はNGだけど」
うなずき、男子生徒が立ちあがった。
いかにも聡明そうな顔つきをした子だ。さらりとした髪を今どき珍しくも七三に分けている。目は澄んでいて曇りがない。
(とっても賢そう。だから気がついて、わたしにそっと指摘してくれたのね)
教師たるもの生徒らには平等に接するべきだと思っている。それでも咲希は目の前の男子に好感を抱かずにいられない。
「初めまして、高尾先生。中野令介です。よろしくお願いします」
きちんとお辞儀をする。咲希も頭を下げる。
「今朝、うちの猫の肉球を触っていたんです。まあ、たまたま眠っていて、だから触らせてくれたんですが。で、それが弾力があって、とっても心地良くて」
まるで無関係そうな話をはじめた令介に、咲希は面食らう。
(どういう話の流れ? この子って、親切だけど少し変わっているのかしら)
困惑していたせいで、令介がさらりと非日常な言葉へとつなげたとき、すぐにはその意味に気づけなかった。
「で、思ったんですよ。もしかしたら高尾先生のも、猫の肉球くらいの、ちょうどいい触り心地なんじゃないかって。ねえ、どうですか?」
わずかな間の後、ひゅっと咲希は息を吸った。すぐに視線を未緒に送るが、かつての恩師はわずかに眉を寄せているだけでなにも言わない。令介は意地悪そうににやついて、咲希を見つめている。
咲希の脳裏に、かつて受けた性被害の記憶がよみがえる。
──放課後の教室で。あの人は指を、無理やりあの場所に押しこんで──。
じわり、と咲希の躰の深奥が疼いた。
(やだ。なぜ? こんなときに、あんな嫌な記憶に反応するなんて)
嫌悪と淫液の湧出という乖離した反応が咲希を激しく戸惑わせる。
「どうしたんですか? もしかして、硬くなっちゃいましたか?」
左右の口角を吊り上げ令介が笑う。くすくすという冷えた嗤いが教室全体に広がっていく。
汗を滲ませて固まる咲希に、令介はにんまりと笑い、
「どうして教えてくれないんですか? いいじゃないですか。飼っているワンちゃんのことくらい、答えてくれたって」
え、と口から抜けた声が漏れた。すぐに顔に血が集まる。咲希はうろたえ、
「犬なんて、どうしてあなた、わたしの、そんなことを」
顔が引き攣る。対して生徒らの顔はまるで昼休みに動画でも眺めているときのようにくつろいでいる。衝撃を通り越して恐怖を覚える咲希に、令介は、
「先生がシェルティを飼っていることはSNSで知りました。可愛いですね。柔らかくて触り心地がよさそうで。撫でたら敏感に反応しそうだ」
犬のことを言っているようには聞こえない。咲希は確信する。やはりこの男子は、青二才の実習生を性的にからかう目的で喋っているのだと。
「どうしたんですか? もしかして犬の肉球じゃなく、他の何かを指していると思いましたか? 具体的に教えてください」
ちろ、と令介の口の端で舌が踊る。舌の先は紅く、てらてらといやらしくぬめっていた。
咲希は双眸をつぶる。現在の恥辱と、過去の凌辱の記憶に嘖まれる中、意思に反し子宮が震えていた。