本販売日:2025/09/22
電子版配信日:2025/10/03
本定価:979円(税込)
電子版定価:979円(税込)
ISBN:978-4-8296-4829-2
一家で過ごす孤島の別荘は、青狼が支配する淫檻に!
「息子に抱かれて感じてしまうなんて、嘘よ……」
自分を見下す義母を絶頂に導いて未踏の菊穴を貪る。
「アイツに処女を奪われるなんて、ありえない……」
馬鹿にしていた姉妹の尻を晒し並べて肉穴に躾ける。
惨めなのに湧き上がる悦びに三匹の牝は溺れ……
プロローグ 桐島家~三人の女たちと…
第一章 復讐の始まり
第二章 牝堕ちする姉
第三章 継母崩壊
第四章 毒牙にかかる妹
第五章 姉妹の被虐美
第六章 競い合う義母と娘
第七章 真の美畜へのめざめ
エピローグ 歪愛の絆で繋がれて
本編の一部を立読み
プロローグ 桐島家~三人の女たちと…
(また私、見られてる。舐めるような、いやらしい目つきで)
桐島麗華は体毛が逆立つような感覚をおぼえる。幼いながら男の習性に忠実な継息子の大貴に対し、戸惑いを抱かずにいられない。
席を立って部屋から出たくなるが、気持ちをぐっとこらえ、あえて麗華は柔らかく笑む。
「こら、駄目だよ? 私ばっかり見てたら。ちゃんとドリルを見なくっちゃ」
大貴はうなずき、ようやく机の上に開かれた問題集に視線を戻した。
麗華はほっと息をつくと、大貴が一問、また一問と計算問題を解いていくのを見守る。
大貴を緊張させないよう、そっと腕を組む。二十代前半にして女体として完成した両胸が持ち上がり、胸元に深い谷間をつくる。
(そんなつもりがなくても、きっとこの子の目には、性的に映ってしまうわよね)
麗華は反省する。昔から首回りの皮膚が敏感で、広く胸元が開いたトップスを着るようにしてきたが、今日を限りに改めるつもりだ。
春から学校へ通い出したばかりだというのに、すでに大貴は男の片鱗を折々に見せている。
(胸元だけじゃなく、露出が多めの服はもう着ないほうがいいわね。変な間違いが起きたら、せっかく築いた信頼が崩れてしまうかもしれないもの)
麗華はこの春からずっと、発育が遅れぎみの大貴に付き添い、勉強をみてやっている。
夏休みに入り、別荘での滞在がはじまった今でも、日々の習慣は変えていない。今朝も、桐島家のプライベート・ビーチに行こうとする大貴を押しとどめ、勉強机に向かわせた。
子供の身長には合っていない、重厚な木製アンティーク机だが、これしかないので仕方なく使わせている。もっとも大貴は、机の使い勝手など気にしていないようだが。
血のつながりがなくても、真剣に向かい合うことで、母子としての絆を深められるはず、という信念に基づいての行動だった。
結婚し、夫の連れ子三人の母になってから一年ほどがたつ。
努力のかいあって、一番警戒をしていた大貴も、最近言うことを聞いてくれるようになった。
もっとも、逆に頑なになってしまった子もいる。
長子の早織だ。
大貴の姉である早織は、最初こそ好奇心と親しみをもって接してくれていたが、麗華が大貴の勉強の面倒をみるようになって態度を変えた。面と向かって嫌味を言い、言いつけを無視するようになったのだ。
最近は末子の亜美までもが、早織の真似をして反抗的になりつつある。
大貴との仲だって、一筋縄にはいっていない。初対面からその気があったが、最近さらに、ねっとりとした視線で麗華を見るようになった。
麗華は大貴によって、顔、首、胸の谷間、腰、尻と、上から下まで躰を視線でなぞられる。明らかに男としてのまなざしで、いやらしく。
気づけば大貴の左手が、麗華の太腿の上に置かれていた。叱り飛ばしたくなる気持ちをこらえ、麗華はやんわりと注意する。
「だめよ。触っちゃいけないの。今は集中して問題を解かなきゃ。ね?」
大貴は唇をとがらせたが、口答えせずにドリルに戻った。
(大丈夫。きっと好奇心で触れているだけ。実母を亡くして甘えているのかもしれないし、深く考える必要はないわ)
麗華は心で繰り返す。継息子から性の対象として見られているなんて、想像するのもためらわれる。
そして月日は過ぎていく。
日がたつにつれ、大貴の悪癖は治っていき、一年もたつ頃にはすっかり治まった。
麗華はほっとする一方で、別の問題を抱えるようになる。
以前からあった、早織と亜美による大貴へのいじめが、エスカレートしていったのだ。
特に、大貴より三歳上の早織が酷かった。弟を平然と「奴隷」や「パシリ」呼ばわりし、顎でこき使う。
冷蔵庫からものを持って来させたりとか、外に買い物に行かせたりとかはまだ良い方で、時に命令通りに動かなかった大貴に対し、暴力をふるうことまであった。
麗華が注意しても、早織はその時したがうだけで、隠れていじめをした。
大貴の成長が追いつき、勉強や運動で好成績をおさめるようになっても、早織の行動は改まらなかった。
だから麗華は、大貴が学生寮つきの遠方の進学校に合格を決めたとき、心の底からほっとした。姉妹によるいじめも、これですっかりなくなると思って。
家族をパシリとして使うなんて、大貴はもちろん、早織や亜美にとっても人格形成上よくない。加害者も被害者も、関わった人間の心を歪めるのが、いじめというものだ。
だが、このときの麗華の判断は間違っていた。
子供たち三人の心は、すでに取り返しのつかないところまで、ねじ曲がっていた。