本販売日:2019/06/18
電子版配信日:2019/07/01
本定価:792円(税込)
電子版定価:792円(税込)
ISBN:978-4-8296-6470-4
「今日はどんなぱんつHがしたい?」
通学電車――生徒会長・可憐堂れいわ
が紫レースのぱんつを見せてくる!?
夢のぱんつH関係がスタート! 膝に
引っかけ騎乗位で初体験! 縞パン、
紐パン、ボーイレッグをずらして挿入、
何度も絶頂! ぱんつフェチな僕とH
大好き変態彼女の――秘密の放課後!
本編の一部を立読み
☆生徒会長はぱんつを魅せてくる☆
(ん?)
その中に、見覚えのある生徒がいて、奈品は自然と目を向けた。
可憐堂れいわ。
奈品と同じ二年五組で、生徒会長でもある。
その名前は、始業式の後のクラスでの自己紹介でちょっと話題になったけれど、そんな偶然を吹き飛ばすくらい、彼女自身がすごい存在である。
一年生のときは常に成績トップをキープ。
品行方正で、明るくて、優しくて、生徒だけでなく、教師にすら一目置かれる超ハイスペック女子。しかも美人。
そんな彼女の名前をイジろうなんて勇気のある者は存在しなかったのだった。
カチューシャで整えた茶色のショートヘアを揺らしながら、彼女は奈品のちょうど向かいの席に座った。
イヤフォンで聴いているのはなにかの音楽だろうか。優等生の彼女のことだから、英語のリスニング資料とかかもしれない。
(改めて見ても、すごい可愛いよな……)
奈品は、間に立つ数人のサラリーマンや大学生の隙間から、彼女の姿を見るともなしに眺める。
すっと直線的に伸びた眉毛に、まつげの長い切れ長の両目。
清楚な雰囲気がありながらも、皆をリードするような活発さも感じられる。
落ち着いた色合いの制服に小柄な身体を包み、黒のニーハイソックスに包まれた脚はすらっと細くて長い。
なんというか、造形に際しての神様のやる気の度合いが、奈品やその他大勢の人間とは、明らかに数段階違う感じ。
事実、彼女はこれまでに何度も告白を受けているらしい。 しかし、その全部を彼女は断っている。
前生徒会長の先輩も、各運動部のエースも、成績優秀でエリートコース間違いなしのOBも、みんな彼女の前に撃沈している。
彼女には、心に決めた人がいるんじゃないか、というのがもっぱらの噂で――。
「……っ!」
不意に、目が合った。
奈品は慌てて視線を落とす。
いや、べつに、ちょっと目が合うくらい構わないのだが、気づけば奈品はかなりの時間、彼女を凝視してしまっていた。
それを彼女に気づかれるのはよろしくない。
明らかに不審人物ではないか。
奈品はおそるおそる顔を上げる。
そして、何気ないそぶりで、ちらっと彼女を盗み見て、
(え……?)
意外な表情をそこに見た。
生徒会長は、ちょっと驚いたような顔で、こちらを見ていた。
『なんでこいつがここにいるんだろう』と疑問に思っているような。
クラスメイトとして顔を憶えられていたのか、というかすかな安心感のようなものと、ということは、凝視していたことがバレたのはマズいんじゃないかという不安感が奈品の中で渦を巻く。
寝たふりでもしようか。あるいは、もうここはいっそ次の駅で一旦降りてしまおうか。いやそのほうがかえって不自然だ――と、優柔不断に惑っていると。
不意に、生徒会長が笑みを浮かべた。 耳につけていたイヤフォンを外して、ブレザーの内ポケットにしまう。
なぜかカチューシャをとってバッグにしまう。
髪の毛がはらりと垂れて、額を隠した。それだけで、もうなんだか色っぽい。
ついで、その手がスカートの裾に伸びる。
見られていたことが気になって、少しでも太ももを隠すつもりだろうか。それにしては、笑みを浮かべるのはおかしい。
だが。 その直後、奈品が見たのは、戸惑いも疑問も全部吹っ飛ばすような、信じられない光景だった。
生徒会長は、スカートをめくって、ぱんつを見せてきた。