華と贄

熟夫人と秘書と美人キャスター

著者: 夢野乱月

本販売日:2011/04/23

電子版配信日:2012/04/06

本定価:859円(税込)

電子版定価:990円(税込)

ISBN:978-4-8296-1780-9

「夫の前で獣の格好で犯される気分はどうだ?」

熟夫人の雪尻を持ち上げ、悠々と腰を遣う男。

許しを乞う声を無視し、押し込まれる禍々しい怒張。

振り乱す美しい黒髪、内に折り込まれる足指。

傍らには調教を待つ女秘書と美人キャスターが……

35歳、28歳、27歳、奈落の底に落ちる牝の群れ!



<もくじ>

第一章 熟夫人と秘書【性奴への道】

1 訣別の刻

2 美臀の啼き較べ

3 淫獣の烙印



第二章 美人キャスター【生贄の宿命】

1 巨魁との対峙

2 恥辱のステージ

3 見せしめのショー



第三章 禁猟三重奏【報復の儀式】

1 肉の仕置き

2 屠られる美獣

3 鬼の宴

登場人物

ようこ(35歳)人妻

たきこ(28歳)キャスター

あさみ(27歳)秘書

ゆき(37歳)キャリアウーマン

本編の一部を立読み

「ふふ、犯される恐怖に慄える女の顔ほど男の欲望を奮いたたせるものはない。見るがいい、麻美、これがおまえに引導を渡す俺の逸物だ」

恐怖に引き攣る麻美の貌を見すえながら、数馬は黒いビキニタイプのブリーフを脱ぎ捨てた。引き締まった下腹部に密生する剛毛のジャングルの中からヌーッと鎌首をもたげた大蛇さながらに屹立した男根が麻美を見おろす。

「……ひっ……いやっ……」

かすれた悲鳴を放った麻美は貌をそむけた。だが、脳裡に刻みこまれた禍々しい男根の像を消すことはできない。

ゴツゴツと節くれのように血脈を浮きたたせた野太く長い肉茎は異様なまでにそり返り、その先には鋭く鰓を張った毒蛇さながらの雁首が不気味に揺れていた。どす黒く変色した怒張からは邪悪な精気が放たれ、とても血の通う人間の器官であるとは思えない。もちろん藤田の男根などとは桁違いの悪魔の器官そのものだった。

(……あんなもので犯される……)

背筋がおぞける恐怖に喉がひくつき、悲鳴も哀訴もすぐには声にすらならない。

「ふふ、いい顔だ。──だが、向きが逆だ。ヨガリ狂う顔を御前にしっかりと見てもらうんだ」

数馬は麻美の足首を掴むと、グルッと半円を描くように裸身の向きを変え、麻美の頭が宗臣の方に向くように設えた。こうしないと宗臣には結合部しか見えないという笑えない構図になってしまう。

「さあ、俎板ショーの始まりだ」

数馬は足首を掴んだまま夜具に腰を落とすと、もう一方の足首を掴みとり、麻美の伸びやかな二肢を肩に担ぎあげた。

「……い、いやっ……やめてっ……」

麻美は声を慄わせ、懸命に上体をよじりたてるが、後手に縛られた身では逃れることはできない。グイッと腰を引きつけられ、やすやすと裸身を折り重ねられるように数馬の屈強な身体にのしかかられてしまう。

捧げだすように浮いた腰の狭間、無防備にさらされた女の亀裂を岩のように硬く熱い亀頭がズルリと擦り下がり、柔らかな花口にグッと押しあてられた。

「ああっ、い、いやっ……た、助けてっ……」

おどろおどろしい極彩色の刺青を纏ったヤクザに衆人環視の中で見世物のように犯される──総毛だつような恐怖に、麻美は声を引き攣らせ、思わず男根柱にさらされた藤田を見つめて救いを求めた。

「……んんんっ……」

藤田は繋がれた四肢を揺すりたて、眼を見開いて顔を慄わせ低い呻きをあげたが、もちろん麻美を助けることはできはしない。

「ふふ、これまでにあげたことのないような声で啼き狂わせてやる」

数馬は淫猥に頬をゆがめると、おもむろに腰を進めた。毒蛇の鎌首さながらの漆黒の亀頭が狭い肉口を押しこむようにズブッと麻美の女に没した。

「ひいいいっ、いやあああっ……」

メリメリ柔肉を押し広げられ、ズズッと肉壺を縫いあげられていく痛みにも似た拡張感と挿入感に麻美は顎を突きあげ、貌をのけぞらせて悲鳴をほとばしらせた。

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