本販売日:2022/08/23
電子版配信日:2022/09/02
本定価:835円(税込)
電子版定価:880円(税込)
ISBN:978-4-8296-4604-5
幸せの絶頂から一転、夫婦を襲った突然の悲劇!
夫の会社を守りたければ儂に仕える女になれ。
財界の大物・佐原から迫られた理不尽な要求。
愛する夫の笑顔とふたりの未来を守るため、
麻衣子は我が身を犠牲にすることを決意するが……
巨匠・夢野乱月が描く、美しき献身妻の零落。
●もくじ
プロローグ 狙われた美人妻
第一章 冥府屋敷の宣誓式
第二章 地の底の夜伽ぎ部屋
第三章 淫猥地獄責め
第四章 令夫人奴隷堕ち
第五章 お披露目 夫の目の前で
まいこ(32歳)その他
ようこ その他
本編の一部を立読み
「そんなことない、じゃと? 今さら貞淑な妻ぶって体裁を繕っても無駄じゃ。トロトロに蕩けたいやらしい女の肉が儂の魔羅にキュウキュウ絡みついて、もっと嬲ってと催促しておるわい。おまえの身体はとっくにフヌケ亭主を裏切っておるのじゃ。ふふふ、本心は亭主のことなど忘れてヒイヒイ声をあげて淫らに啼き悶えたいくせに、嘘をつくな」
「……ああ、裏切ってなんかいない……私は夫を愛しています……」
「儂の魔羅をキュウキュウ締めつけながらまだ世迷い言を言い続けるつもりか。よおし、裏切っていないと言うのなら、決して啼くなよ。淫らな声をあげずに亭主への愛とやらを示してみせろ。──いくぞ、高岡麻衣子、これが儂の魔羅じゃ」
佐原はそう言い捨てると、攻めに転じた。
いや、攻めと言っても力まかせに怒濤の抽送を加えたわけではない。絡みつく柔肉を掻きだすようにジュルウッと怒張を引き、花口でヌプヌプと亀頭を遊ばせてからおもむろにジュブウウッと花芯を最奥まで刺し貫く、女肉の熟れ具合をじっくりと味わい、さらに練りあげていくような大きなストロークのゆったりとした腰遣いだった。
すでに勝利を確信している海千山千の佐原は官能にきざしきっている初物の女を落とすにはこれが最適な責めであることを経験的に知っていた。怒濤の責めで力まかせに屠りあげてしまっては夫への操を懸命に守ろうとする人妻が崩壊していくさまを堪能することができない。
「ああっ、いやっ、あああっ……だめっ、んんんっ……」
麻衣子夫人は必死だった。
私は夫を裏切ってなんかいない、私は夫を愛している、こんな卑劣な男の思い通りになって負けてしまうわけにはいかない──夫人は喉の奥から熱の塊りとともに噴きこぼれようとする声をキリキリ奥歯を噛みしめ、血の気が失せるほどきつく唇を引き結んで封じ込め、双臀の背後から硬く野太い怒張でジュブウッ、ジュブウッと花芯を縫いあげられるたびに総身にほとばしる快美感をシーツを千切らんばかりに握りしめ、足指をギュウッと内に折り込むようにして懸命に耐えぬこうとした。
「んんっ、んんんっ……んんんっ……」
噴きでた汗でネットリとぬめ光る裸身をギリギリこわばらせ、喉の奥からくぐもった呻きを洩らしながら夫への操を守ろうとする健気な人妻の姿が佐原にはこたえられない。
「ふふふ、どうじゃ、高岡麻衣子、感じるじゃろう? ほらほら、儂のこの魔羅がたまるまい。ほらほら、この魔羅じゃ。フヌケ亭主のことなど忘れてしまうほどの快感じゃろう」
佐原は面白がるように言葉で煽りたてながら、子宮口まで深々と咥えこませた怒張をジュルウッと柔肉を掻きだすように引きだし、ヌプヌプと焦らすように亀頭で花口をおびやかしてはおもむろにジュブウウッと最奥まで縫いあげる──いわゆる九浅一深の腰遣いでジワジワと官能をかきたてて夫人を嬲っていく。
そう、それはまさに、ウサギをとらえた獅子がトドメのひと噛みをせずに前足で弄ぶような嬲りだった。
だが、それがどれほどゆったりとした嬲りであっても官能にきざした女体は確実に追い詰められていく。
(……ああっ、だ、だめっ……ど、どうして、こんなに感じてしまうの……)
すでに何度となくくり返してきた狼狽の自問とともに、麻衣子夫人が苦しげに顔を左右に振り、きつく閉じ合わせた唇の奥から切迫した呻きを洩らした。
(……ああっ、こ、こんな卑劣な男にっ……)
佐原への憎しみをかきたて、四肢に力を込め、総身をこわばらせても官能を抑え込めず、快美感をおぞましさに変えることはできない。
そればかりか、快美さを耐えぬこうと意識すればするほどに快美な感覚は増幅されていく。ヌプヌプヌプと亀頭で花口を弄ばれたあと、ジュブウウッと花肉を押し開かれ最奥まで刺し貫かれる挿入感がたまらない。