肉襲――二十歳の美鈴にとって、
目覚めのレイプは肉の襲来そのものだった。
素っ裸に剥かれ、磔にされた処女肉をカメラが狙う
やがて朱い唇、赤い秘唇、紅い裏唇めがけて、
三匹の淫獣の肉塊がねじこまれる。
官能小説界・伝説の帝王蘭光生が描くレイプの神髄。
みすず(20歳)令嬢
えりな(20歳)女子大生
本編の一部を立読み
「ああ、もう、かんにん……ゆるしてください……」
そうだった。そもそものはじまりは、あのふざけたCMごっこが、この地獄の幕開けだったのだ。あれからまだ二時間もたっていないのに、あの時の明るい清純な二人の女子大生は、もうここにはいない。三鈴はまだ処女を喪ってはいないとはいえ、もうそれもあと数秒の命だった。人生の歯車が、あんなささいなことで、こんなにも大きく狂ってしまうものだろうか。
男の手が自分の腰にかかったのを三鈴は何か遠い世界の出来事のように感じていた。
これは悪夢なんだわ。そう、夢よ。早く醒めて!……
その願いも、次に股間を襲った体を引き裂く苦痛にあっけなく破れ、遠い世界の出来事が瞬時に身近なものになった。
「あうっ!」
あまりの痛さに涙が溢れ、床の絨毯にめりこんだ顔が歪み、思わず舌を噛みそうになった。
「むっ……なかなか手強いぞ、こいつは……」
「Bちゃんの剛刀を持ってしてもかね。Bちゃんのはただの日本刀じゃなく、馬をも真っ二つに斬れるという剛刀中の剛刀、胴田貫だからな。こいつはちょっと女が可哀相だ。Cちゃんにやらせてあげればいいのに……」
Cが憮然として、
「まるでおれのが……ま、胴田貫にゃかないませんがね」
それの抵抗が大きいのはBの体格のせいばかりではない。バックスタイルというラーゲが、普通でも膣をきつくすぼめる体位だからであった。Bが好んでバックを得意にするのも、女を四つん這いにさせるという征服感のうえに、そこをいやがうえにもきつく締めあげてくれる体位だからでもあった。 それを、こともあろうに、男を知らない三鈴を犯すのにその体位をとらしたのだから、三鈴にとってはまさに麻酔なしで手術を受ける苦しさに等しい。
それでも剛刀は、その黒光りのする刀身を少しずつ肉鞘のなかに沈めていく。
「やめて……痛いっ! お願い……あう! もうだめです! ああっ! だめ!」
どこまでも、男の熱い体が自分の肉体を引き裂いてもぐりこんでくる恐怖と苦痛に、三鈴は額を絨毯にこすりつけ、くぐもった哀訴と苦痛の叫びを繰りかえしつづける。
「まだよ。まだまだ……」
時折りやっと埋没した体を後ろに少し引き戻しては、また新しい行動をうがちつつ、果汁と破瓜の血で濡れた刀身を女体に繰りこんでいく。
「う……もう、やめて……」
子宮を突きあげてくる不快さに、思わず体をよじり、後ろ手に縛られた手の指を白くなるほど固く握りしめながら、これが最後の願い、といった感じの哀願を喉の奥から三鈴が絞りだす。その願いがやっと聞きとどけられたように、
「ようし。いいぞ。やっと根元まで貫いた!」