人妻強奪

著者: 美川一樹

本販売日:2005/03/10

電子版配信日:2007/08/01

本定価:975円(税込)

電子版定価:1,210円(税込)

ISBN:978-4-8296-3194-2

白き乳房に醜悪な男の指が食いこむ。「ああ、お願いやめて、夫の前でだけは!」人妻として最も見られたくない恥辱の瞬間、あろうことか佳代子の女の部分は潤み、蠢き、男を激しく締めつけていた! 最愛の夫へ誓った貞節も、女としての矜持も、最奥を抉る肉棒がすべて破壊しつくしていく。夫の仕事のためとは名ばかりの性調教に、人妻の秘唇は穢され、弄ばれる。時を同じくしてもう一人の人妻・沙耶が夫のいない別荘で輪姦の嵐に曝され、恐るべき人妻交姦調教の謀略が動きだしていた。人妻強奪――夫のために耐える人妻を牝へと造りかえる快感。

登場人物

かよこ 人妻

さや 人妻

本編の一部を立読み

「よーく見ておけ、森田」

意地の悪い笑みを浮かべ、沼倉は佳代子の乳房をこねくりまわす。

「いやぁ」

佳代子は頭を振ってイヤイヤをするのだが、それ以上の抵抗は見られない。むしろなにも行動に移さない夫に諦めを深くするだけだった。だから沼倉に再び唇を重ねられても「んんっ」とかすかに呻くだけで、後はじっと耐えている。

「いいオッパイだぞ、森田。ほれ、この形、へへへッ」

幸広はじっと下を向いて嗚咽をもらしている。

「この乳首もツンッとしていい具合じゃないか。なあ、森田?」

沼倉の嗜虐心がさらに燃えあがった。彼は佳代子を横抱きに抱えるとザブッと湯船をあがって、彼女を抱きかかえたまま流し場に胡座をかいた。

「背中流せや、森田。奥さんにさっきやってもらったけど、女の力じゃ駄目だな。もう一度頼むわ」

「……そんな」

佳代子はすがる目で沼倉を見たが、一度燃えあがった男の嗜虐心を鎮める術はなかった。

幸広は放り投げてあったタオルを拾うと湯で洗い、石鹸で泡立てた。そして妻を膝に抱いている沼倉の広い背中を洗いはじめた。

「強くな、強く」

「はい」

沼倉がまた妻の乳房をいじっている。佳代子は顔を歪め、彼から顔をそむけている。張りのある豊かな乳房に沼倉の指が食いこんでいる。

「口惜しいか、森田?」

「…………」

「答えろ、森田。お前の女房だぞ、佳代子は」

「……わ、わかりません」

「わ、か、ら、な、い!?」

「はい」

「てめぇの女房をこんなにされてわからないってか?」

「……はい」

幸広は、今起きていることがなんだか遠い別世界の出来事のような気がしてきた。まるで酒に酔ったような浮遊感に襲われ、沼倉の声が妙に遠くから響いてくるように聞こえる。

「オマ×コもいい感じじゃねぇか、奥さん」

「ああっ……いやぁ」

沼倉の手が妻の股間にガップリと割り入って、ゆっくり味わうように揉んでいる。

妻は弱々しく頭を振って泣いている。その妻の顔を上向かせて、沼倉は唇を押しつけた。

「んんっ、んーっ」

苦しげに閉じた妻の目尻から涙が溢れる。幸広はその表情をたまらなく美しいと思った。彼はキチキチに勃起していた。

沼倉の背中を洗い終わり、幸広は彼の背に湯をかけた。

「ご苦労さん。もうあがっていいぞ、森田。奥さんは俺が面倒見るからよ、二人きりにしてくれや、な?」

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