新妻・凌辱後遺症

私はあの倒錯が忘れられない…

著者: 館淳一

本販売日:2000/08/23

電子版配信日:2009/09/11

本定価:545円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0985-9

美貌の新妻には倒錯した哀しき過去があった。
勤め先の駐車場で縛られ犯され、悦んだ被虐経験。
緊縛と露出の快感は今も紀代美の媚肉を焦がしている。
――罪深き人妻を襲った白昼の誘拐劇!
犯人は夫婦の倒錯秘密を見抜いた調教魔。
果たして、紀代美は壮絶な淫獄から抜けだせるのか。

登場人物

きよみ(32歳)人妻

ひろこ(21歳)女子大生

かずえ 実母

本編の一部を立読み

息も荒く中年男があお向けにされた紀代美の上からのしかかり、乳首を舐め、吸った。そうすると全身に電流が走ったような快感が生じ、紀代美は思わず腰を跳ねあげ、淫らにうち揺すってしまった。耳にはパチンコ店のスピーカーが流す音楽が聞こえてきた。一台の車がワゴン車の前をかすめ、ヘッドライトの光が一瞬、荷室をサーチライトのように照らしてすぎていった。家族連れが賑やかに話し交わしながら車の前方を歩いてゆく。もし運転席の窓ガラス越しに覗きこめば、仕切りのカーテンの隙間から自分たちが見えるのではないだろうか。
(こんなところで、私が縛られ、裸にされ、男の人の自由にされている……)
そのことが彼女を昂らせた。まさに謙介が言うように、日常の光景のなかに突然、非日常の演劇空間が生じて、彼女は今、スポットライトを浴びたヒロインの女優になったのだ。残酷に辱しめられ、最後は殺されるかもしれない薄幸の美女。
あの夜、強姦魔がそうしたように、謙介は彼女の股間にうずくまり、両手を女の豊臀の下にあてがい、下半身を抱えあげるようにして悩ましい秘毛の丘に顔を埋めてきた。
(ああッ、恥ずかしいッ!)
羞恥がきわまり、紀代美は頭がクラクラし、理性はほとんど吹っ飛んだ。
謙介は紀代美の性愛器官がおびただしく濡れていることを、パンティごとパンストを脱がした時から確信していたが、こうやって顔を近づけてみると蜜の洪水と言ったほうがいい状態だ。感嘆せずにはいられなかった。それから渇した者が泉にありついたように、秘唇に唇を押しつけ、女の花芯から溢れる蜜液を吸った。舐めた。啜った。ぴちゃぴちゃといやらしい音をたててべろべろとクリトリスから会陰部まで舌を這わせた。
「う、うぐーう、ううう……ッ!」
条件反射的に太腿が閉じてきて下腹が跳ねあがる。熱い逞しい腿に挟みつけられた謙介の顔は、たちまち蜜液にまみれた。
(た、たまらん……)
すさまじい勃起が謙介を襲った。それは股間の苦痛という形で彼を苦しめた。
下腹から顔を離してズボンを下着ごと脱いだ。上のシャツを脱いでアンダーシャツだけになる。
(す、すごい……)
謙介は自分の股間を見おろして目を疑った。四十五度ぐらいの仰角で、戦艦の主砲のように肉の砲身が宙を睨んでいる。握ってみると鉄のように硬く、しかも灼けるように熱い。まるで少年時代に戻ったような逞しさだ。ソープ嬢を相手に悪戦苦闘しても、この半分ほども屹立しなかったのに。
「くそ、犯してやる」
歓喜と共にすさまじい攻撃欲が爆発した。自分がどこにいるかも忘れた。この女が誰なのかも忘れた。あるのは飢えた野獣が餌食を見つけた時のような本能としての欲望だけだ。
紀代美は裸身をジャックナイフのように真っぷたつに折り曲げられた。ぱっくり割れた秘裂から大ぶりのインナーラビアが貝類の呼吸器のようにひくひくと蠕動し、膣口からはもう透明に近い蜜液がとぷとぷと溢れだして会陰部からアヌスまで川となって垂れている。
「食らえ」
男根は完全に凌辱のための凶器と化していた。その肉槍の根元を掴み、どす黒く充血し、ダラダラ涎れを垂らしている亀頭を、真上から杭を打ちこむようにして犯されるための器官に体ごと叩きこんでいった。

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