本販売日:2017/10/23
電子版配信日:2017/11/24
本定価:866円(税込)
電子版定価:880円(税込)
ISBN:978-4-8296-4260-3
「君の身体に私の女である証しを刻みこんでやろう」
蕩けた真奈美の花芯を抉り抜いてくる硬い男根。
肌に食い込む緊縛、二穴責め、隷従の口上……
まだ本当の悦びを知らない25歳の肉体は、
快楽と苦痛に蝕まれ、性を開発されていくが……
調教される女の心と肉体を描く夢野乱月の新境地!
●もくじ
第一章 私は君が欲しい
第二章 縄は女の心の枷をはずす
第三章 羞恥に慄える君はこのうえなく美しい
第四章 私はあなたにお仕えする女です
第五章 身につけるものにもルールがあります
第六章 身体だけではありません
第七章 私の悦びのために君は泣き叫ぶ
第八章 棘のそばには美しい薔薇が咲く
第九章 君の夢をかなえてあげよう
エピローグ
まなみ(25歳)その他
ようこ その他
本編の一部を立読み
「……ああっ、意地悪をしないで……ああっ、お、お願いです……ああっ……」
だめだと言うように北条が首を振った。
硬く尖った乳首がつまみあげられ、指のあいだでコリコリと揉み転がされた。
だが、それ以上の嬲りは加えてこない。モルモットの反応を見る科学者のような冷徹な眼で真奈美を見つめながら真奈美の性感に微弱な刺戟を送り込み続ける。真奈美はその無言の意志に屈服する以外になかった。
「……ああっ、お願いです……声をださせて……ああっ、真奈美を、な、啼かせてください……」
北条の顔を見あげ、声を慄わせて哀訴した。
「啼きたければ、啼けばいい」
意外にも北条はそう言った。
だが、乳首と花口に焦らすような刺戟を送り込んでくるだけで、さっきまでの強く激しい刺戟を与えてくれようとはしなかった。
「……ああ……そんな……」
蛇の生殺しのような嬲りに真奈美はもどかしげに裸身を揺すり声を慄わせた。
「……ああ、意地悪をしないで……お願いです……ああ、もっと激しく……してください……」
「激しくなにをしてほしいのだ?」
亀頭でヌプヌプと花口をいたぶりながら北条が訊いた。
「……ああ、真奈美を、お、犯してください……」
「言葉が足りない。誰のどこを激しく犯してほしいのだ?」
「……真奈美の……ああっ、お、オマ×コです……」
意地悪く言葉で嬲られていることを自覚しながら卑語を口にすると脳髄がジーンと痺れ、連動するように花芯がグジュッと収縮した。
その淫らな蠢きの瞬間を待ち構えていたように、男根がジュブウウッと花芯を深々と縫いあげてくる。
「あひいっ……ああああっ……」
真奈美が顎を突きあげるようにして啼いた。
「真奈美のオマ×コとはここのことか?」
腰を大きく揺すりたてながら北条がさらに意地悪く訊いた。
「ああっ、そ、そうです……そ、そこが、真奈美の……ああっ、お、オマ×コですっ……あああっ……」
みずからを貶める淫らな卑語を口にする快感に酔ったように真奈美が声を慄わせた。
「このオマ×コを激しく犯されて啼きたいのだな?」
「……ああっ……は、はい……啼きたいです、あああっ……」
「よし、啼かせてやる。自分から啼きたいと言ったのだ。思いきり狂い啼いて君の淫らで羞ずかしい姿のすべてを私に見せるのだ。わかったな?」
北条はそう訊いたが、もう真奈美の返事を待とうとはしなかった。すべての力はこの時のためにとっておいたとばかりに、激しく叩きつけるような怒濤の腰使いで真奈美を責め始めた。
「あひいいっ、いやあっ、ああっ……だ、だめっ、ああああっ……」
硬く野太い男根でジュブッ、ジュブウッと抉りぬかれる花芯から灼け痺れる快美感が四肢を駆けぬけ、脳髄を突きぬける。真奈美は顔を狂おしく振りたて、喉を絞って喜悦の啼き声を噴きこぼす以外になかった。
「ひいいいいっ……」
いきますと告げる余裕すらないまま真奈美は一気に絶頂へと昇りつめてしまった。
だが、北条は責め手をゆるめようとはしなかった。いったいどこからどこまでが頂点なのかわからないほど、次から次へと絶頂の大波が真奈美に襲いかかった。
(ああっ、く、狂ってしまう……)
火柱のように熱く淫らな啼き声を噴きこぼしながら真奈美は官能に蕩けた眼を開いて北条を見あげた。