女教師冴子 私のなかに棲む淫性・私を性奴にする魔性

著者: 佐伯秋彦

本販売日:2000/01/23

電子版配信日:2009/10/30

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0940-8

「兄貴のペットだった少女が、俺の先生になるとはな」

剛直を繰りだす青狼は、かつて自分を牝に堕とした男の弟。

教師となっても、私は犯し嬲られなければならないの。

凌辱の記憶と闘うために学園へ戻ってきたのに……。

しかし、弄虐の味を覚えてしまった25歳の美肉は、

奴隷として絶対服従の淫性と魔性を甦らせていった。

登場人物

さえこ(25歳)女教師

本編の一部を立読み

冴子は激痛で、身体が燃えあがりそうに感じた。

巨根が動くたびに、脳髄に火花が散り、黒い炎が踊り狂った。血がにじむほど強く唇を噛み締め、首を振って激痛に耐えた。

目の隅で、竜二もズボンを脱いでいるのが見えた。屹立した怒張を、手でしごいている。その赤黒い肉棒もまた、兄に負けず劣らず太いものだった。

この超特大の二本に交代でつらぬかれるのかと思うと、気が遠くなりそうだった。

中心を隙間なく満たしている肉杭は、こねるように回転しながら前進と後退をくりかえした。

十年以上たっているのに、膣はこのペニスの感触を、はっきりと覚えていた。幾度となくつらぬかれた肉棒である。子宮口にあたってくる角度や、亀頭の太さに、馴染み深いものがあった。

昔とちがうのは、そのテクニックだった。やみくもにピストン運動をくりかえすだけだった中学時代に較べ、技巧を駆使するようになっていた。ひと突きごとに、微妙に挿入する角度や、方向を変えてきた。

彼女の細い身体は大きくゆれ、じっとりと汗ばんできた。

マキ子を出現させないようにしなければ、と思った。この苦痛を肩代わりしてもらうのではなく、自分自身で引き受けるのだ。

無意識のうちに、身体が巨根を受け入れる姿勢を取っていた。中学時代にさんざん犯されて、覚えたものだ。

頭をさげ、尻を高く突きだすようにする。そしてアヌスを、キュッとすぼめるように力を入れる。そうすると男は、うめき声をあげて射精するのだ。

だがいまの鋼一に、その技は通用しなかった。どんなに締めつけても、肉棒は鋼鉄の硬さを保ったまま、荒れ狂いつづけた。

それでもさっきよりは、痛みが減じていた。これが鋼一と交わる時、もっとも苦痛の少ない挿入の角度になるのだった。

早く果ててくれることを願いながら、つらぬいてくるペニスを、無意識のうちに哲三のものと較べていた。

同じ兄弟でありながら、形状も動き方もまるでちがう。陰茎のサイズは鋼一のほうが大きいが、哲三のものが勃起した時の反り具合と角度は、尋常ではなかった。

「覚えてるか、ピッチ。この場所でも何度か、おまえにブチこんでやったよなあ」

鋼一に言われるまでもなく、覚えていた。ここは田辺兄弟の、お気に入りの場所だった。どれだけマットの上に転がされたことか。埃と汗の匂いが、苦痛の記憶と深く結びついていた。

「しかしおまえもいい度胸してるよな。教師になってこの学校に戻ってくるなんてよ」

「…………」

「もうファックされねえと思ったか? それとも昔の味が忘れられなかったか」

冴子は返事しなかった。鋼一のもくろみはわかっていた。体だけでなく、言葉でも屈辱を与えようとしているのだ。

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