フランス書院文庫アンソロジー 奪われた妻

本販売日:2009/01/23

電子版配信日:2010/10/15

本定価:817円(税込)

電子版定価:880円(税込)

ISBN:978-4-8296-1619-2

(乱暴に犯されて、あんなに感じているなんて)

男のたくましい背中にしがみついて喘ぐ31歳。

古風で貞淑な若妻を狂わせる凌辱者の悪魔性技。

必死に嗚咽を堪え、罪深き肉体を泣いて詫びる妻。

痴態を見せつけられる夫の瞳には暗い悦びが……

紗希、詩織、志津香……引き裂かれる七つの絆!



■もくじ

Ⅰ 夫の目の前で犯されて 藤崎玲



Ⅱ こんな惨めな私を見ないで 犬飼龍司



Ⅲ 私の妻を輪姦してください 佐伯秋彦



Ⅳ 略奪の島 佳奈淳



Ⅳ 不誠実な現実 柏木薫



Ⅵ 弟に奪われた妻 冬野螢



Ⅶ 新妻が啼く――淫讐の甘き調べ 綺羅光

登場人物

さき(31歳)人妻

きょうこ(23歳)姉

しおり(30歳)人妻

なぎさ(26歳)OL

あずさ(18歳)女子大生

ゆうな(24歳)兄嫁

しづか(30歳)人妻

本編の一部を立読み

「アアーッ。は、入ってくるっ……。駄目ッ。大きすぎるうーっ!」

姿勢が変わったことで、紗希は別の角度から男の大きさを味わわされることになった。夫とは比較にならないその逞しさ、精力の強さに、彼女はたちまち激しい混乱の渦に巻き込まれてしまう。

(ど、どうして、この人のモノはこんなに……)

とにかく夫とのセックスとはまるで違うのだ。大きな手で両腰を掴まれ怒張の先端を子宮めがけて捻じ込まれると、それだけで紗希の身体は凄まじい戦慄におののいた。男の持ち物はまるで魔力でも持っているように紗希の身体を侵食し、今まで知らなかった快楽を確実に引き出してくる。

「いいぞ、奥さん。いい締め付けだ。……今度は自分から腰を回してみな。そらそらっ!」

「はああっ……。そんな、そこはもうっ……。はっ、恥ずかしいーッ!」

従っては駄目だと思いながらも、なぜか催眠術にかかったように腰が男の意のままに動いてしまう。求められるまま尻が「の」の字を描き、己の秘部が男のペニスをぎゅっと締め上げる。

ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ……。

聞くに耐えない秘め音が、重なり合った肉の合間から鳴り響く。

「ひいいーっ……。駄目駄目駄目ーっ……。あなたっ、見ないでーっ!」

(あああ、夫の目の前でこんな……。なんてことなの……)

紗希は地獄のような悦楽と、それを上回る激しい罪悪感にその身を灼かれた。

「何を謝ってるんだ、奥さん。元はといえば、旦那が悪いんだぜ。……仕返ししたらいい。そらそらっ……。気をやれ、奥さんっ! イクって言えよっ!」

その章介は女にペニスをしゃぶられ、顔を真っ赤に紅潮させている。それを横目で見た紗希の瞳が、きっと血走る。

男の動きがピッチをあげ、それに伴い紗希の全身がかあっと燃え上がった。四つん這いの身をぐいっと反り返らせ、炎のような喘ぎを間断なく吐き散らす。

頭の中を灼熱する思いが駆け巡り、いつ爆ぜてもおかしくない気分だ。

自分がこんな目に遭うのも、すべては章介の浮気のせいなのだ。だから……。

「ひいぃーっ……。さ、紗希はもう駄目っ……。あなたっ、恨みますっ!」

男の力強い一撃が、紗希の奥深い部分を鋭く突き上げた。彼女はすべてを振り捨てるようにその身をわななかせ、男のモノをぎゅうっと喰い締めた。

目の前が輝く炎色に染めあがる。

彼女はかっと眼を見開くと、腰から下を激しく痙攣させた。

「ああっ……。い、いくっ! もう、イキますっ!……く、悔しいーっ……」

絶頂とともに、紗希は男のモノに向かってピピッと蜜を吐きかけた。その瞬間体内でいちもつが爆発し、熱い奔流が彼女の子宮をしたたか叩く。

「……!! おおお、いくうぅーっ……」

「うおおっ、紗希ッ!」

妻が二度目のアクメに達すると同時に、章介もまた祐実の口の中に己を激しく放っていた……。

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