本販売日:2026/02/10
電子版配信日:2026/02/20
本定価:2,607円(税込)
電子版定価:2,607円(税込)
ISBN:978-4-8296-7957-9
藤平智実と小泉千里が灼熱の責め苦を受ける夜、
母・藤平潤子の身にも再び、あの悪魔教師の罠が。
トリプル奉仕、レズビアン、禁忌の狂宴……
男たちを虜にする智実が聖奴になる日がついに!?
凌辱女子学園全シリーズ、圧巻の2000頁で堂々完結!
(本書は、フランス書院文庫1269『新・凌辱女子学園1 宿命』
同1334『新・凌辱女子学園2 美牝降臨』
同1455『新・凌辱女子学園3 聖奴伝説』
を収録したものです)
第一部 宿命
第一章 地獄への旅立ち
第二章 愛しき高級娼婦
第三章 高貴なる秘奥
第四章 もうひとつの始業式
第五章 母の涙・娘の涙
第六章 獣人と牝奴隷
第七章 美少女たちの葛藤
第八章 調教室の獣交
第九章 白百合の魔悦
第二部 美牝降臨
第一章 うら若き奴隷妻
第二章 淫売親娘
第三章 反逆の予感
第四章 狂熱のコロシアム
第五章 聖女から娼婦へ
第六章 最年少デビュー
第七章 悪魔の取引
第八章 美人妻の甘い罠
第九章 蝕まれた恋情
第十章 地獄からの脱出
第十一章 毒蜘蛛たちの邪欲
第三部 聖奴伝説
第一章 伝説の美少女
第二章 生贄の美神
第三章 哀愁夫人
第四章 地獄リゾート
第五章 獣交パラドクス
第六章 餓狼の甘噛み
第七章 淫界の果てまで
第八章 閉ざされた記憶
第九章 繰りかえされる淫辱
第十章 母と娘の柔肌
第十一章 ペントハウスの聖奴
本編の一部を立読み
第一部 宿命
第一章 地獄への旅立ち
1
八月。お盆がすぎて、夏休みも残り少なくなったある日の午後。
排気ガスまみれの不快な熱気でうだる都内を走る黒のメルセデス。その後部座席には、目を見張るような二人の美少女が座っていた。
色白でやせ型、やや小柄な少女は、小泉千里。健康的に日に焼けた肌をして、髪が長く大人っぽい雰囲気の少女は、藤平智実という。ともに神聖女子高校の一年生である。
同級生の二人の間にはどこかよそよそしい雰囲気が漂い、互いに目を合わせようとはしない。それでも千里のほうは相手の様子が気になるらしく、少し腫れぼったい独特の可憐な目で、隣りの智実をちらちら覗き見している。
智実の表情は硬い。キラキラする大きな瞳に憂いをにじませ、窓越しにどんより流れていく真夏の都会の景色を見つめている。まったく化粧をしていないのにマスカラをつけたように長い睫毛を、時折り悲しげにしばたたかせながら。
クルマは『リセ・クラブ』のある赤坂へと向かっているのだった。
制服だと目立つということで、少女たちは私服姿である。店に着いてからマニア垂涎の神聖女子高校の夏服に着替え、会員に快楽奉仕を行なう。
ピンクのキャミソールに白のミニという露出度の高いファッションの智実は、伸びやかでグラマーな肢体が際立つ。これから十六歳になろうというのに早くも成熟した女の魅力が匂いたつようだ。
千里は紺系のカットソーにデニムのスカート。胸の膨らみはかなり目立つものの、智実と並ぶとまだ肉体の線が華奢な感じで子供っぽさは否めない。それが少女好きの男にはたまらないのだろうが。
(智実さん、やっぱり私のこと恨んでるはずだわ。彼氏を奪っちゃったんだから当然だけど。ああ、どうしよう……。でも、今さらあやまったところでどうにもならないし)
ひそかに小泉千里はじりじりしてきた。
いつもなら、たとえどんなつらい状況にあっても相手を気遣い、優しく声をかけてきてくれる智実なのに、今日はいたって無口なのだ。それが恋人の秋山直樹を奪った自分に対する怒りのせいなのか、それともこれからリセ・クラブで娼婦デビューする不安と緊張のためか、はたまた母親の潤子の身を案じているのか、千里には判断がつかない。
ただ、藤平智実のように強いオーラを持つ少女の隣りにじっと無言で座っているのは耐えがたかった。こちらにまで不安な気持ちが伝染してきそうだ。
しばらく迷ったあげく、やはりあやまっておこうと千里は決めた。
「ごめんね、智ちゃん。直樹君のこと」
前の席の男たちに聞こえないように小さな声でそっと言った。
「わかってくれると思うけど、あれは仕方がなかったの。命令されてどうしても断れなかったの」
「…………」
「ねえ、私だって本当はすごく悲しかったのよ」
しゃべりながら、本当だろうかと千里は自問していた。
確かに最初のうちは直樹を誘惑することに深い罪の意識を覚えた。たとえ長沼先生の懲罰を受けることになっても、誘惑に失敗したほうがいいのだとさえ思っていた。だが直樹はあまりにあっさり餌に食いついてきたし、肌を合わせるうちにいつしか千里も直樹がまるで本当の恋人のように思え、快楽に溺れてしまったのだ。
初めて体験する同世代の男子との性交は、とても刺激的だった。大人のようなテクニックはともなわなくても、粘膜を合致させていれば互いに共有できるなにかが感じられた。もし長沼にまた命令されたら、いつでも喜んで直樹と寝るつもりがあることを千里は心の底ではわかっていた。
「直樹君、きっと今でも智ちゃんのことが好きよ。私にはわかる」
智実の黒々とした眉がピクリと動いた。
それからかすかに口もとをゆるませ、白すぎるほどの歯並びをのぞかせた。大人っぽく、そして痛々しい感じのする笑顔だった。
「もういいの。千里さんが気にすることはなにもないのよ」
その言葉に千里の顔がパッと明るく輝いた。
藤平智実は、目の前にちらつくいまわしいビデオの映像を懸命に追い払った。
もちろん千里と秋山直樹が淫らにからみ合っているシーンである。だが、いくらそれを網膜から消しえたとしても、二人の交わす愛の囁きがはっきり耳にこびりついて離れない。
千里を憎んではいけない──。千里が巻きこまれている淫靡地獄から救いだしてやるのも自分の使命の一つなのだから。
「本当? じゃ、どうしてさっきから口をきいてくれないの」
「ごめんね。ついいろんなことを考えちゃって……」
どれほど調教を受け、そしてネチネチ因果を含められても智実は、汚らわしい射精商売に身を置くことに激しい嫌悪があった。
不潔な大人たちに媚びを売り、その股間に顔をうずめてひたすら精を絞りとる──。ああ、なんというおぞましさだろう。どこかで隙を見て逃げだそうかと思うくらいなのだが、母親の潤子を人質に取られていては軽はずみな行動もできない。
「いろんなことって、どんなこと?」
「そうね。私、リセ・クラブでうまく働けるかどうか全然自信がないし」
男たちに聞かれる恐れがあるから、適当にお茶を濁した。
「え、そんなこと? 智ちゃんなら大丈夫よ。ただ普通にしていればいいの。それだけでお客さんは大満足するに決まってるわ」
「でも、千里さんのようにはなかなかいかないわ」
「すぐに馴れるわ。私にできて智ちゃんにできないわけないもの」
励ましながらも千里は、やはり藤平智実でも売春するのは怖いのかと思い、少しは気持ちがスッとする。
(私が面接に行った時、どれほどつらい目に合ったか、あなたは知らないんだわ)
一カ月半ほど前、女子高生専門の高級おしゃぶりサロン、リセ・クラブに初めて千里が行った時、柄の悪いマネージャーと店員に徹底して犯され、ビデオまで撮られたのだ。泣きわめく少女の姿をプロモとして会員たちに見せて予約指名をつのったという。それがリセ・クラブの流儀なのだと羽生から聞かされた。
ところが智実はどうだ。とうとう面接には行かずじまいで、したがってマネージャーたちの嬲りものになることも恥態をビデオに撮られることもなく、いきなり店に出る。最初からスター扱いなのだ。
それでも口コミですでに予約が殺到しているという。女子高生マニアの大人の間では、藤平智実の存在はそれほど伝説化されているらしい。
と、羽生となにやら話しこんでいた助手席の長沼周兵が、いきなり後ろを振りかえった。
「おい、おまえら、なにを無駄口叩いてやがる。ピクニックに行くんじゃないんだぞ」
鋭い三白眼で二人をにらみつけながら、さらに言葉をつづけた。
「こら千里、靖子がいねえ時はおまえがしっかり智実をリードしなくちゃ駄目だろ。ちょっとでもヒマがあったらレズのからみの調教をするんだよ。おまえらとちがってまだまだ智実はレズビアンの気が足りねえんだから」
「わ、わかりました。申しわけありません、長沼先生」
すかさず千里はあやまり、智実に身体を近づけていく。
智実は真っ赤になって、すらりとした首を反対側へひねった。濡れ輝く紅唇をきつく閉じ合わせている。
「駄目でしょう、智実。どうしてそんなに反抗的なの? さ、キスをするのよ」
千里が智実をたしなめる。いつもそうなのだが、長沼たちの見ている前ではがらりと口調や態度を変えるのだ。
相手に迷惑をかけてはいけないと思い、智実はやむなく千里のキスを受け入れる。
「いつ見てもいい眺めだ。可愛い女の子同士がキスをするってのはよ」
「そうだね。この俺も商売を忘れてうっとり見入ってしまう」
綺麗なピンクの唇と唇が重なり、ヌラヌラと柔らかそうな舌と舌がこすれ合うのを男たちは楽しげに見つめる。