美獣と麗獣
本販売日:2007/12/23
電子版配信日:2009/11/20
本定価:827円(税込)
電子版定価:880円(税込)
ISBN:978-4-8296-1542-3
「ああ、あなたっ! 理佐子、どうすればいいの?」
唇を噛み締め、昇りつめるのを堪えようとする若未亡人。
亡き夫の仇敵に騎乗位でまたがり、自ら腰を揺らす屈辱。
初七日からはじまった、淫鬼たちによる悪魔の肉調教。
肉体に刻まれたMの烙印が27歳に美獣を目覚めさせる頃、
親友の異変に気づいたもう一人の熟未亡人にも毒牙が!
りさこ(27歳)未亡人
たえ(35歳)未亡人
えりか 女子学生
本編の一部を立読み
「ひいっ……いっ、いやあっ……そんなこといやですっ……」
夫人は狂ったように貌を振りたて、激しく総身を揺すりたてた。夫の墓前で犯される――そんな神仏を畏れぬ背徳の行為を絶対に受け入れるわけにはいかない。
「……お願いですっ……や、やめて、やめて下さいっ……そんな罰あたりなこと……ゆるされませんっ……」
「ふふ、知らなかったのか、俺は生まれついての罰あたりな男なのさ」
身も世もない夫人の抵抗ぶりが梶原にはこのうえなく愉しい。猛禽類のような眼が嗜虐の炎に爛々と炯り、淫猥なまでに頬がゆがむ。
「良一、聞こえるか。おまえの恋女房はこの俺がしっかり貰い受けたぜ」
梶原は墓石に向かってそううそぶくと、怒張をググッと夫人の双臀に押し込んだ。
「ひいいっ……いやあっ……い、痛いっ……」
濡れてもいない女の源泉を巌のような亀頭でメリメリ押し開かれ、野太い怒張で縫いあげられていく痛みに、夫人は喉を絞るように悲鳴を噴きこぼした。
「ふふ、いつまでその痛みが続くかな」
意地悪く嗤った梶原はズンッと腰を突きあげ、怒張を根まで肉壺に埋め込んだ。
「あううっ……んんんっ……」
立位に近い体位で背後から貫かれる肉が軋むような拡張感に理佐子夫人は貌をのたくらせて呻吟した。喪服に包まれた肌からジワッと脂汗がにじみだす。
(……ああ……どうしたら……)
逃れようもなく禍々しい肉の凶器を深々と埋め込まれてしまった理佐子夫人は恐怖に慄えた。梶原の男根の恐ろしさも、自分の肉体の脆さも、いやというほど知っている。その行きつく先が夫人には恐ろしかった。
すでに痛みはジーンとした疼きに変わり、息苦しいまでの拡張感の底から痺れにも似た熱がジワジワと腰に広がり始めていた。それは夫人にとってすでに馴染み深い崩壊へのきざしだった。
「……ああ……お願い……ゆるして……」
拒む自由を奪われた夫人には声を慄わせ、梶原の慈悲にすがる以外に術がなかった。
哀訴の声を無視するように、梶原の手が黒いレースのブラウスの下に潜り込んでくる。ブラジャーがたくしあげられ、張りのある乳房をムンズと掴みあげられた。絞りだされた乳首が指で摘まれる。
「……ああっ……いやっ……」
「ふふ、理佐子、乳首がしこっているぞ」
囁くように言った梶原の唇がジットリと汗ばんだ夫人のうなじに押しあてられた。ヒルのような舌が敏感な肌を這いのぼり、乳首がコリコリ揉み転がされる。
「……ひっ……だ、だめっ……ああっ……」
身じろいだ夫人の身体がビクンッと慄える。花芯がジュクッと怒張を食い締め、甘美な痺れが背筋をおびやかしたのだ。