俘囚(ふしゅう)

著者: 蘭光生

本販売日:1987/03/23

電子版配信日:2012/06/08

本定価:535円(税込)

電子版定価:660円(税込)

ISBN:978-4-8296-0116-7

貴族の血をひく、美貌の人妻・貴子。
手錠で自由を奪い、気品ある麗しい
媚肉をめくる歓び、興奮、暴辱……
義妹・清子の処女をも弄び、
二人の羞恥が刻々と変わりゆくさまを描きつくす!

登場人物

たかこ(21歳)人妻

さやこ 令嬢

本編の一部を立読み

「ああ、お義姉さま! やめて! それだけは……ひどすぎます!」
「でも清子さま! こらえてください!」
「いやッ! ああ、そんなこと……」
令二に無理やり、清子の恥ずかしいまでに広げられた白い肌と濡れた谷間の前に後ろ手のまま正座させられた貴子は、心を鬼にして、そっと唇を寄せていく。黒いストッキングとガーターのストラップの合間に、処女のベールに覆われた肉の花びらがひっそりと息づいている。
気配でそれと知った清子は坐禅ころがしの腰をくねらせながら、悲痛な叫びをあげた。
「お義姉さま、ごらんにならないで! いやです! ね、見ないと誓って!」
「わかりました。誓います」
「おっと、そうはさせないよ。じっくり見るんだ。奥さんは盲じゃない。眼があるんだから、見ることはできるはずだ。できることはなんでもやるっていう約束だったね?」
「は、はい……清子さま! お許しになって!」
「ああ、お義姉さまァ! 見ないで! 恥ずかしい、ねえ、ごらんにならないで……」
「ごめんなさい、清子さま! 私をゆるして……」
貴子の眼から大粒の涙がこぼれ、ピンク色がかった花びらの縁にぽたりと落ちた。その涙を肌で感じた清子は、美しい義姉のくるしさを感じ、ああ、この義姉さまのためだったら、なんでもしてあげてもいい、というような甘い被虐感に襲われ、異常な興奮と情感が体の中に泉のように湧きでるのを感じたのである。
「お義姉さま、泣いていらっしゃるの? もうよろしいわ! お義姉さまにされるのでしたら清子、どうなってもようございましてよ」
「清子さん、ありがとう。こんな悪い義姉をうんと恨んで憎んでちょうだい!」
涙に濡れた美しく上気した頬をこすりつけるように、貴子は思いきって唇をそこに押しつけるのだった。
「ああ、あーっ、ムーッ!」
苦痛ともエクスタシーとも知れぬ絶叫が清子の口をついてでた。後ろ手縛りの不自由な体を伏せられるだけ伏せた貴子は、前こごみにのしかかるように、顔を清子の谷間に埋めるのだった。一度思いきってやってしまうと、あとは堰を切ったように、貴子は自分の意志で積極的に愛撫をはじめた。
微風にちろちろと揺らめく蝋燭の炎のように、柔らかい舌をのぞかせて、その気品ある紅唇からねっとりと蜜のような口汁をしたたらせつつ、熱い吐息を繊毛の集まりに吐きかけながら、ちらりとのぞいた真紅の舌をねぶるように吸うと、清子は体の芯から燃え上がり、泣きながら低いうめき声を洩らしはじめた。その徐々に高まりつつある処女の、妙なる反応をきくと、まるで煽られるように舌の先に愛情と力をこめる貴子になっていた。欲情の昂まりが、二人の白い裸身を包み、まるで狂った野獣のようにねっとりした愛液をおたがいに口から、花びらからしたたらせつつ、ひとつの昂まりから次の昂まりへと果てしない淫情の虜となって、心も体も燃え上がらせていく。
「お義姉さま……もう、清子、だめ……ごらんにならないで……恥ずかしいわ……清子、恥ずかしくて死にたい……このまま溶けてなくなってしまいたい!」
「かんにんして……清子さま!」

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